人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。
1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
2: 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
4: ACTが延長しないときにはヘパリンを追加する。
5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
人工心肺装置を用いる体外循環について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血液凝固時間を短くし、出血を抑える。
b: 常温体外循環では灌流量を高めに設定する。
c: 低体温は人工心肺の安全限界を広げる。
d: 体が大きくなると単位体表面積当たりの灌流量は減少する。
e: 灌流量が不足すると混合静脈血酸素飽和度は高くなる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工心肺について誤っているのはどれか。
1: 静脈から脱血し、酸素加した血液を動脈に送る。
2: 現在の人工肺の主流は気泡型人工肺である。
3: 血液ポンプにはローラポンプと遠心ポンプがある。
4: 出血を回収する吸引回路がある。
5: 代謝を下げるために低体温にすることがある。
人工心肺による体外循環で使用される薬剤について誤っている組合せはどれか。(生体機能代行装置学)
1: 乳酸加リンゲル 血液希釈
2: マニトール 浸透圧の調整
3: 重炭酸ナトリウム アルカローシスの補正
4: アルブミン 膠質浸透圧の保持
5: ヘパリン 血液凝固能の低下
人工心肺による低体温での体外循環について誤っているのはどれか。
a: 組織の酸素需要は減少する。
b: 組織での酸素授受がよくなる。
c: 血液の粘度が低下する。
d: 血液の凝固能が変化する。
e: 酸素解離曲線が左方に移動する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。
1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。
3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。
人工心肺について正しいのはどれか。
1: 気泡型人工肺が現在もっとも多く使用される。
2: 血液ポンプとしてフィンガポンプが用いられる。
3: 血液は大動脈から脱血して右心房に送られる。
4: 血液回路は塩化ビニル製である。
5: 心筋保護液は体外循環開始前に投与する。
人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。
1: 開始時には、まず脱血カニューレ、続いて送血カニューレを挿入する。
2: 大動脈遮断時には、一時的に送血流量を増加させる。
3: 大動脈遮断解除時には、一時的に送血流量を増加させる。
4: 遠心ポンプを用いる場合、復温時には、同一回転数でも流量が増加する。
5: 人工心肺停止時には、脱血側回路をクランプしてから回転を止める。
人工心肺による体外循環時に使用される薬剤について誤っている組合せはどれか。
a: マンニトール 浸透圧の調節
b: 乳酸加リンゲル 膠質浸透圧の保持
c: 炭酸水素ナトリウム アルカローシスの補正
d: ハプトグロビン製剤 高度溶血への対応
e: 塩化カルシウム 心収縮力の増強
体外循環について誤っているのはどれか。
1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。
2: 術前の収縮期血圧を維持する。
3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。
4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。
5: 血液希釈は微小循環を改善する。
人工心肺の使用で誤っているのはどれか。
1: ローラポンプの流量はローラの回転数から求められる。
2: 適正送血量は成人で1.1~1.3L/分/m2である。
3: 送血圧は50mmHg以上に設定する。
4: 送血温は人工心肺流出口で測定する。
5: 直腸温は食道温に比べて変化が遅い。
人工心肺による体外循環中の混合静脈血酸素飽和度(Svo2)について誤っているのはどれか。
1: 肺動脈カテーテルで測定できる。
2: 過度の血液希釈によって低下する。
3: 50%は酸素供給不足を意味する。
4: 80%は低心拍出量状態を意味する。
5: 人工心肺中の冷却時には上昇する。
人工心肺による体外循環中の操作で正しいのはどれか。
1: PaCO2 を下げるには人工肺に送入するガスの酸素濃度を高める。
2: 速やかな加温のためには送血温を 4まで上昇させる。
3: 脱血不良時には まで落差を大きくする。
4: チアノーゼ性心疾患の手術時には脱血量よりも送血量を少なくする。
5: 人工心肺離脱開始時には最初に送血量を減少させる。
人工心肺を用いた体外循環中の血中電解質について正しいのはどれか。
a: インスリン使用時には低カリウムになりやすい。
b: 低体温時には高カリウムになりやすい。
c: アルカローシス時には高カリウムになりやすい。
d: 保存血を使用すると低カルシウムになりやすい。
e: 低ナトリウムになりやすい。
人工心肺を用いた体外循環中の電解質、内分泌系の変動で正しいのはどれか。
a: 血中ナトリウム濃度は低下する。
b: 血中カリウム濃度は低下する。
c: 赤血球液の使用で血中カルシウム濃度は上昇する。
d: インスリンの過剰分泌により低血糖になりやすい。
e: バソプレシンは増加する。
人工心肺を用いた成人体外循環における完全体外循環中の至適灌流量、至適灌流圧について正しいのはどれか。
1: 正常生体血液循環量の3.0L/min/m2と同量を維持する必要がある。
2: 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
3: 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
4: 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
5: 灌流圧は平均大動脈圧で100mmHgを下回らないことが重要である。
人工心肺を用いた体外循環中に用いる血液濃縮器について正しいのはどれか。
1: メインの人工心肺回路と別の並列回路を必要とする。
2: 除水量の第一の規定因子は装置を通過する血液流量である。
3: 血清カリウム濃度の低下効果は透析装置と同等である。
4: .遠心力を用いて血球成分と血漿成分を分離する装置である。
5: 水分のみでなくアルブミンなどの血漿タンパクも除去される。
人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 血小板数が低下する。
b: インスリン分泌が減少する。
c: 炎症性サイトカインが放出される。
d: 血清遊離ヘモグロピンが低下する。
e: 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)分泌が低下する。
人工心肺装置を用いた体外循環が血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血小板は変化しない。
b: リンパ球は減少する。
c: 凝固系が活性化される。
d: 血漿遊離ヘモグロビン濃度が増加する。
e: ヘマトクリット値が上昇する。
人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。
1: マンニトール浸透圧の調整
2: アドレナリン心収縮力の増強
3: ハプログロビン製剤出血の予防
4: 乳酸加リンゲル液細胞外液の補正
5: アルブミン製剤膠質浸透圧の調整
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