クラスⅠ機器について正しいのはどれか。
1: 接地漏れ電流は電源極性を切り換えて測定し、小さい方を漏れ電流とする。
2: 外装漏れ電流は機器の外装と壁面接地端子間に測定器を挿入して測定する。
3: 患者漏れ電流-1は患者装着部と外装との間に測定器を挿入して測定する。
4: 患者漏れ電流-2はB形機器の信号入出力部に100Vをかけ、外装漏れ電流と同じように測定する。
5: 患者漏れ電流-3はBF形、CF形機器の患者装着部に100Vをかけ、外装漏れ電流と同じように測定する。
次の電撃反応を起こす最小電流の大小関係で正しいのはどれか。A.心電図を計測中に被検者の患者がビリビリ感じた。B.体外式心臓ペースメーカを適用中の患者が心室細動を起こした。C.His束心電計に触れた医師が感電で行動の自由を失った。
1: A > B > C
2: B > A > C
3: B > C > A
4: C > A > B
5: C > B > A
医療機器の電気的安全性点検方法について正しいのはどれか。
a: 保護接地線の被覆の色は緑と黄のしま模様である。
b: 接地漏れ電流は電源極性を切り換えて測定し大きい値をとる。
c: 着脱可能な電源コード内の保護接地線の抵抗値は0.2Ω以内である。
d: 患者漏れ電流Iの測定では患者装着部に100Vの電圧をかける。
e: 保護接地線の日常点検はテスタによる導通テストで十分である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
電流刺激に対する人体の反応について正しいのはどれか。
1: 体表面に電流が流れることによる電撃をミクロショックという。
2: 心臓に直接0.1μAの商用交流電流が流れると心室細動が起こる。
3: 流れる電流の電流密度が小さくなると熱傷の危険が生じる。
4: 周波数500kHzにおける最小感知電流は約2μAである。
5: 直流電流では電解質の電気分解により組織が損傷する危険がある。
電撃について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: 人体の反応は電流の流出入部位によって異なる。
b: His束心電図検査は、心室細動が発生しないように注意して行われる。
c: 皮膚に0.1mAの商用交流電流が流れるとビリビリと感じる。
d: 体表から受ける電撃によって起こる事故死の多くは心筋症によるものである。
e: ミクロショックの場合数μAの商用交流電流でも危険である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
誤っているのはどれか。
1: 患者漏れ電流I:(装着部→患者→大地)の順に流れる漏れ電流
2: 患者漏れ電流II:(故障した他の機器→機器の信号入出力部→装着部→患者→大地)の順に流れる漏れ電流
3: 患者漏れ電流III:(故障した他の機器→装着部→患者→機器→大地)の順に流れる漏れ電流
4: 外装漏れ電流:(機器外装→保護接地線→大地)の順に流れる漏れ電流
5: 患者測定電流:(装着部→患者→他の装着部)の順に流れる生理学的な効果を意図しない電流
人体への電撃について誤っているのはどれか。
a: 障害程度は電流の流出入部位によって異なる。
b: 低周波電流の生体作用は主に熱作用である。
c: His束心電計を使用する場合主にマクロショック対策が必要である。
d: 心内圧測定で、漏れ電流が0.1mA流れた場合は心室細動が誘発される危険がある。
e: 体表誘導心電計と体内機器を併用した場合ミクロショック対策が必要である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
低周波電流の生体影響の限界電流値として誤っている組合せはどれか。
a: 体内から心臓に流すと心室細動が起こる。・・・・・1μA
b: 体内から心臓に流すと心室細動が起こる。・・・・・100μA
c: 体外から流すと電流刺激を感じる。・・・・・・・・・・・1mA
d: 体外から流すと不随意運動を生ずる。・・・・・・・・10mA
e: 体外から流すと心室細動を生じる。・・・・・・・・・・10A
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
電流による障害で起こるおそれがないのはどれか。
1: 体表面から150mAの商用交流が流れたときに心室細動が誘発される。
2: 体表面から20mAの商用交流が流れたときに不随意運動が誘発される。
3: 心臓に直接200μAの商用交流が流れたときに心室細動が誘発される。
4: 体表面から500kHzで5mAの電流が流れたときにビリビリと感じる。
5: 直流電流が流れたときに電気分解によって生体組織が損傷される。
電流と人体反応の関係で正しいのはどれか。
1: マクロショックにおける心室細動誘発電流は最小感知電流の1000倍である。
2: 心臓カテーテルを通って心臓内に50μAの商用交流が流れると室細動を起こす。
3: 手足に貼った電極から5mA、60Hzの交流電流が流れると手足を動かせなくなる。
4: 直流電流には電気分解による生体組織損傷のリスクがある。
5: 100kHzにおける電撃閾値は50Hzの場合の2000倍である。
生体電気現象の計測について正しいのはどれか。
a: 低周波領域では電極接触インピーダンスは周波数に比例する。
b: 金属と電解液の接触面では静止電位が発生する。
c: 電極に電流が流れると静止電位の他に電極と生体間に分極電圧が発生する。
d: 生体と電極との接触インピーダンスはできるだけ小さい方がよい。
e: 増幅器の入力インピーダンスはできるだけ小さい方がよい。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
電磁血流計について正しいのはどれか。
a: 血流によって発生する電流を計測する。
b: 1心拍ごとの脈動血流量を測定できる。
c: 磁界が血流の方向と直角になるようにプローブを装着する。
d: カフ型プローブの内径は血管外径より約10%小さいものを使う。
e: カフ型プローブの電極は血液と接触させる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
誤っているのはどれか。
a: ビリビリと感じ始める電流値を最小感知電流という。
b: 人体への電撃の作用機序は電流によって発生する熱による組織破壊である。
c: 商用交流電流が危険なのは人体組織がこの周波数付近の電流を最も流しやすいからである。
d: 電気メスで心室細動が起こらないのは高周波電流を使用しているからである。
e: 右房圧のモニタリングではミクロショックの危険がある。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e