病院内の除細動器の点検を行った。業者に精密な点検を依頼すべき項目はどれか。
1: 50Ω負荷に放電した波形をオシロスコープで観測したらピーク値が最大で5.5kVであった。
2: 最大エネルギーに充電し、1分ほど放置したら自動的に内部放電した。
3: エネルギーを充電していないときに、通電電極部からの商用交流の漏れ電流が7μAであった。
4: 通電電極クリームが残り5回分しかなかった。
5: 台車のキャスタのベアリングがすり減って、移動するとき音がした。
漏れ電流の許容値について正しいのはどれか。
a: 一般機器の接地漏れ電流の正常状態は0.5mA以下である。
b: BF形機器の患者漏れ電流Iと外装漏れ電流とは許容値が同じである。
c: 患者漏れ電流IIの許容値は患者漏れ電流Iの許容値より小さい。
d: BF形機器の患者漏れ電流IIIはミクロショックを防止できる許容値である。
e: CF形機器の患者測定電流は交流、直流とも同じ許容値である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
電気的安全性の測定について正しいのはどれか。
a: 漏れ電流測定用電圧計の入力インピーダンスは100kΩ以上であればよい。
b: 漏れ電流測定用電圧計の精度は誤差が10%以下であればよい。
c: 測定用電源ボックスを用いて電源導線1本の断線を模擬できる。
d: 漏れ電流の測定のためディジタルテスタを用いてもよい。
e: EPRシステムでは接地センターと金属物体間の電位差は20mV以下であればよい。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
ある治療機器の装着部に図のような図記号が表示してあった。正しいのはどれか。
1: 電源トランスの二次側に3000V以上の電圧が発生している。
2: 1000Vの静電気放電に耐性がある。
3: ピーク電圧で1500V以上の出力電圧が出る。
4: 雷撃に対して防護されている。
5: 目に障害を発生させるレベルのレーザ光を出力する。
医療機器の漏れ電流許容値について誤っているのはどれか。
1: 外装漏れ電流は体表への最小感知電流とされる商用交流1mAの1/100としている。
2: 単一故障時での接地漏れ電流の許容値は正常状態の2倍量まで許容している。
3: 単一故障時での患者測定電流の許容値は正常状態の5倍量まで許容している。
4: 患者漏れ電流Ⅰと患者測定電流の許容値は同じに定めている。
5: 患者漏れ電流Ⅱと患者漏れ電流Ⅲでは、単一故障状態の漏れ電流許容値のみ定めている。