第56回午前第47問の類似問題

第49回午後:第26問

認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。  

1: 徘徊するため、着席を求めた。

2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。

3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。

4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。

5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。

第41回午前:第97問

てんかん患者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 集団作業療法を取り入れる。

2: 発作があった日は作業療法を中止する。

3: 生活技能の訓練を行う。

4: 役割に応じた責任を持たせる。

5: 発作のタイプによって作業種目を選択する。

第45回午前:第50問

精神促健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)が規定する入院形態で誤っているのはどれか。  

1: 措置入院は市町村長の許可が必要になる。

2: 任意入院は本人の同意に基づき入院する。

3: 医療保護入院は保護者の同意が必要になる。

4: 医療保護入院は精神保健指定医の診察が必要である。

5: 患者が未成年者の場合には親権を行う者が保護者になる。

第53回午後:第100問

うつ病の患者への対応として適切でないのはどれか。  

1: 急性期には休息をとらせる。

2: 自殺しないように約束させる。

3: 重要な問題の決定を先延ばしさせる。

4: 抗うつ薬の副作用について説明する。

5: うつ病であることを伝えずに伏せておく。

  • 答え:5
  • 解説:うつ病の患者への対応として適切でないのは、うつ病であることを伝えずに伏せておくことです。患者には病気の状態や回復の可能性を伝えることが重要です。
  • 急性期には休息をとらせることは適切です。うつ病の急性期は薬物療法を中心とする治療が優先され、患者がゆっくり休息をとれるように環境を整備する必要があります。
  • 自殺しないように約束させることは適切です。うつ病患者の自殺の危険は回復期に高まるため、早まった行動をとらないように約束を交わす必要があります。
  • 重要な問題の決定を先延ばしさせることは適切です。うつ病では判断力や決断力が低下しているため、重要な問題の決定は先延ばしさせた方がよいです。
  • 抗うつ薬の副作用について説明することは適切です。抗うつ薬には副作用が多くあるため、服薬の必要性のみにとどまらず、副作用の内容についても説明する必要があります。
  • うつ病であることを伝えずに伏せておくことは適切でないです。患者にはその時点での状態が病気の一過程であること、また病気は必ず回復することを伝える必要があります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第80問

痴呆性老人の問題行動への対応で適切なのはどれか。  

1: 離院した時には厳格な態度で接する。

2: 異物を食する人の近辺には危険物を置かない。

3: 物盗られ妄想の人には事実でないことを説得する。

4: 収集癖のある人が物を拾ったらその場で取り上げる。

5: 攻撃的言動がある人は活動への参加を断る。

第36回午前:第81問

急性期精神分裂病(統合失調症)の作業療法の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 作業活動は短時間でできるものにする。

2: グループ活動を禁止する。

3: 途中退室を保障する。

4: 身体状態を把握する。

5: 病棟との連絡を密にする。

第35回午前:第82問

脳血管性認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 患者の得意な活動をみつけて行う。

2: 決定した活動は固定化して行う。

3: 患者の生活史を参考に活動の選択をする。

4: 患者の自尊心を大切にする。

5: スタッフとの良い関係作りを心がける。

第36回午前:第84問

転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 不安感の緩和

2: 生活リズムの安定化

3: 身体症状の解釈

4: 意欲の向上

5: 家族関係の調整

第34回午前:第60問

患者の病室に行ったところ車椅子が横転し患者は床に仰臥位で倒れていた。適切な対応はどれか。  

1: 患者を側臥位にする。

2: 患者を車椅子に乗せる。

3: 患者をベッドに戻す。

4: 床の上で四肢を他動的に動かしてみる。

5: 病棟スタッフを呼ぶ。

第46回午後:第49問

統合失調症患者の退院直後の訪問時評価で優先度が高いのはどれか。  

1: 服薬管理

2: 行動範囲

3: 対人交流

4: 金銭管理

5: 余暇活動

第51回午前:第50問

被害妄想が持続し自宅に閉じこもることで安定している慢性期の統合失調症患者に対する訪問作業療法として適切な支援はどれか。  

1: 外出の促し

2: 家事行為の指導

3: 近所づきあいの指導

4: 本人が困っていることの傾聴

5: 内服薬の種類についての話し合い

第54回午後:第79問

障害受容で誤っているのはどれか。  

1: 社会環境によって影響される。

2: 障害者同士の交流により促進される。

3: 抑うつ状態の患者には積極的な指導を行う。

4: 混乱している患者の怒りは医療者にも向く。

5: ショックを受けている状態の患者は安全に見守る。

  • 答え:3
  • 解説:障害受容は、障害者が自分の障害を受け入れ、自己の価値観を再構築するプロセスです。この過程では、社会環境や障害者同士の交流が影響を与え、患者の心の状態に応じた対応が求められます。
  • 社会環境は障害受容に影響を与えます。障害者が社会から負わされる苦しみや偏見があるため、社会環境が障害受容の過程に関与します。
  • 障害者同士の交流は障害受容を促進します。社会的相互作用の中で価値観の転換が生じ、障害受容が進むことがあります。
  • 抑うつ状態の患者に対して積極的な指導を行うのは誤りです。障害受容において患者は内心の格闘があり、治療者は患者の状態を理解し、見守ることが大切です。
  • 混乱期にある患者は周囲の人に対して反抗的、攻撃的な態度を示すことがあり、その怒りは医療者にも向くことがあります。混乱期にある患者に対しては、傾聴して受容するだけでなく、提案も有効となります。
  • ショックを受けている状態の患者は安全に見守ることが重要です。患者の話を傾聴し、安全に見守ることで、患者がうつ状態になるのを避けることが可能となります。
  • 科目:臨床心理学
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第52回午後:第46問

境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 退行を許容する。

2: 集団作業への参加を促す。

3: 柔軟な枠組みを提供する。

4: 攻撃衝動の適応的発散を促す。

5: 主観的な苦悩を共感的に理解する。

第56回午前:第23問

介護予防とその説明の組合せで正しいのはどれか。  

1: 一次予防 ── 活動性を維持させる。

2: 二次予防 ── 身体機能を改善させる。

3: 二次予防 ── 要介護状態を改善させる。

4: 三次予防 ── 生活習慣を改善させる。

5: 三次予防 ── 要介護状態になるのを遅らせる。

第54回午前:第40問

作業療法室に咳き込む入院患者が来室した際、その患者への適切な指導はどれか。  

1: 手袋の着用を促す。

2: 咳をするときは手でしっかりと口を覆うよう促す。

3: 病室に戻ってからしっかりと手指衛生を行うよう促す。

4: 装着が可能であればサージカルマスクを着けるよう促す。

5: 呼吸器感染症があれば他の患者と45 cm以上距離を空けるよう促す。

  • 答え:4
  • 解説:咳き込む入院患者が来室した際には、空気感染や飛沫感染を予防するための対策が重要です。適切な指導は、装着が可能であればサージカルマスクを着けるよう促すことです。
  • 手袋の着用は、接触感染の危険性があるときに適切な対策ですが、空気感染や飛沫感染を防ぐためにはサージカルマスクの着用が適切です。
  • 咳をするときは手でしっかりと口を覆うよう促すことは、マスクをしていない場合には一定の効果がありますが、ティッシュや衣服の袖で口を押さえる方がより適切です。また、サージカルマスクの着用が最も効果的な対策です。
  • 病室に戻ってから手指衛生を行うよう促すことは、感染予防には不十分です。咳き込んでいる場合は、その時点で空気感染や飛沫感染の危険性がありますので、作業療法室退室前に手洗いや手指消毒を行うべきです。
  • 装着が可能であればサージカルマスクを着けるよう促すことは、空気感染や飛沫感染を予防する最も適切な対策です。この選択肢が正解です。
  • 呼吸器感染症があれば他の患者と45 cm以上距離を空けるよう促すことは、感染予防には不十分です。飛沫核に病原体が載っている場合、2 m以上の距離であっても感染するとされています。適切な対策は、サージカルマスクの着用です。
  • 科目:臨床実習
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第53回午前:第50問

臨床実習に参加する学生の行動で、患者の個人情報を保護する上で最も適切なのはどれか。  

1: 患者の情報を自宅で親と話題にする。

2: 実習で使用したメモをゴミ箱に捨てる。

3: 患者の生年月日をレポートに記載する。

4: 患者情報を指導者と共有するときはスタッフルームで行う。

5: 患者を特定できるような訓練内容を指導者にメールで報告する。

  • 答え:4
  • 解説:臨床実習に参加する学生が患者の個人情報を保護するためには、情報の共有や破棄に注意を払い、個人を特定できる情報を含まないようにする必要がある。選択肢4が最も適切である。
  • 患者本人の了承なしに、第三者に個人情報を提供することはできない。たとえ家族でも、臨床実習で知り得た患者の情報を話題にすることは控えなければならない。
  • 実習で使用したメモには、学生が担当した患者の個人情報が含まれていることがある。メモを破棄する際には、細断をするなど、再判読ができない状態にして捨てるべきである。
  • レポートを作成するときは、個人の特定ができないようにする配慮が必要である。患者の生年月日を記載してはならない。
  • 患者情報を指導者と共有するときは、閉鎖された環境で行う。基本的には、スタッフルームには他の患者や関係のない職員が立ち入らないため、情報を漏洩する危険が少ない。
  • 個人を特定できる情報は個人情報である。これらをオンラインのコンピュータで管理すると情報が流出する危険がある。実習生が指導者に指導を受ける場合でも、メールの内容に個人を特定できる情報は含んではいけない。
  • 科目:臨床実習
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第54回午前:第48問

認知症患者に対する作業プログラムを作成する上での留意点で適切なのはどれか。  

1: 活動の時間帯は覚醒水準に応じて設定する。

2: 新しい事に挑戦していくような活動を用いる。

3: 活動は多少幼稚になっても、可能な限り単純化する。

4: 生活史よりも、現在の状態を重視して活動を選択する。

5: 患者同士で作品への感想を述べ合う場面は作らないようにする。

  • 答え:1
  • 解説:認知症患者に対する作業プログラムを作成する際には、患者の覚醒水準や生活史、認知レベルに合わせて活動を選択し、適切な時間帯に設定することが重要です。
  • 認知症患者は昼夜逆転傾向があるため、日中の覚醒状態をよく評価し、活動の時間帯を設定することが適切です。
  • 認知症患者は新たな記憶の形成が困難であるため、新しい事に挑戦するよりも、なじみのある作業を選択する方が適切です。
  • 認知症患者に対しては、各患者の認知レベルに合わせて作業活動の難易度を調整して提供することが重要です。ただし、単純化することが必ずしも適切とは限りません。
  • 認知症患者に対しては、患者自身の生活史や手続き記憶、長期記憶の程度を考慮し、なじみのある活動を提供することが適切です。現在の状態だけを重視するのではなく、生活史も考慮することが重要です。
  • 認知症患者に対しては、自分の活動が他者から認められたり、役割を成し遂げられたりすることで患者が自尊心を得られるよう、集団での活動を利用することが適切です。感想を述べ合う場面を作らないようにするのではなく、適切な形での交流を促すことが重要です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第99問

てんかん患者に対する作業療法実施時の発作予防の留意点はどれか。  

1: 固執性

2: 集中度

3: 疲労度

4: 協調性

5: 参加度

第34回午前:第90問

うつ病の作業療法の治療計画で適切でないのはどれか。  

1: うつ状態の改善

2: 自殺企図の予防

3: 家族関係の調整

4: 病状の認識への促し

5: 病前の生活場に復帰

第42回午前:第29問

60歳の男性。統合失調症。21歳時に発症し、過去に5回の入院歴があった。35歳時に被害妄想が再燃し、6回目の入院となって以来、父親との折り合いが悪く退院先が決まらないまま25年間入院していた。父親が亡くなったことを契機に、一人暮らしとなった84歳の母親と本人の希望により、自宅退院に向けた支援を行うことになった。この時期の作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 服薬管理

2: 金銭管理

3: 外出体験

4: 対人関係の改善

5: 自宅での役割の検討