第37回午前第81問の類似問題

第36回午前:第23問

65歳の男性。右大腿骨骨幹部骨折。プレート固定術後3週経過。右股関節拘縮がみられる。可動域増大を目的として超音波療法を施行した。誤っているのはどれか。  

1: 1MHzの周波数を使用する。

2: 導子の速度は1~2 cm/秒である。

3: 照射面積は導子面積の約4倍である。

4: 2W/cm2の強度で行う。

5: 治療面に対し導子を垂直に当てる。

第57回午前:第8問

52歳の女性。踏み台から転落して左踵骨骨折を受傷し、手術が行われた。術後翌日の単純エックス線写真を示す。この患者に対する運動療法で正しいのはどれか。 

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1: 術後翌日から距腿関節の可動域練習を行う。

2: 術後翌日から膝関節の可動域練習を行う。

3: 術後翌日から部分荷重を始める。

4: 術後1週から外固定内での距踵関節の等尺性運動を行う。

5: 術後2週からMP関節の可動域練習を行う。

第57回午前:第38問

手背の熱傷に対する急性期のスプリントの関節角度で正しいのはどれか。  

1: 手関節屈曲30度

2: MP関節屈曲50度

3: PIP関節屈曲60度

4: DIP関節屈曲30度

5: 母指橈側外転60度

  • 答え:2
  • 解説:手背の熱傷に対する急性期のスプリントでは、手関節は10~30度伸展位、MP関節は40~60度屈曲位、PIPとDIP関節は伸展位で安静にし、CM関節は対立位かやや外転位、母指は伸展位を保持する。
  • 手関節は伸展位を保持させるため、手関節屈曲30度は正しくありません。
  • MP関節は40~60度屈曲位で保持するため、MP関節屈曲50度は正しい選択肢です。
  • PIP関節は伸展位で保持するため、PIP関節屈曲60度は正しくありません。
  • DIP関節は伸展位で保持するため、DIP関節屈曲30度は正しくありません。
  • 母指橈側外転60度は、外転位しすぎている点で適切でないため、正しくありません。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午後:第22問

橈骨遠位端骨折におけるリハビリテーション治療について正しいのはどれか。  

1: ギプス除去後から開始する。

2: 就寝時には高挙するように指導する。

3: 骨癒合後早期にスポーツに復帰させる。

4: 変形治癒は機能回復に影響を及ぼさない。

5: 加齢は機能回復を遅らせる要因とはならない。

  • 答え:2
  • 解説:橈骨遠位端骨折のリハビリテーション治療では、早期から開始し、ギプス固定された関節以外を動かすことが重要です。また、受傷後の上肢の高挙は浮腫予防に有効であり、骨癒合後は医師の指示のもと負荷量を調節して軟部組織の回復を待つことが大切です。
  • ギプス除去後から開始するのではなく、できるだけ早期からリハビリテーション治療を開始し、ギプス固定された関節以外を動かすことが重要です。
  • 正解です。受傷後の上肢の高挙は浮腫予防に有効であるため、就寝時には高挙するように指導することが適切です。
  • 骨癒合後早期にスポーツに復帰させると、軟部組織が運動強度に耐えられず、外傷を負う危険があるため、医師の指示のもと負荷量を調節して軟部組織の回復を待つことが必要です。
  • 変形治癒は、手関節痛、可動域制限、神経合併症などを伴い、機能回復に影響を及ぼすことがあるため、変形治癒が機能回復に影響を及ぼさないとは言えません。
  • 加齢は細胞分裂のスピードが緩やかになるため、骨癒合や機能回復が遅れる要因となります。したがって、加齢は機能回復を遅らせる要因となることがあります。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第12問

図に示す斜線の部位にⅡ度深達性熱傷がある。急性期に安静を保つためのスプリント肢位で正しいのはどれか。  

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第39回午前:第24問

50歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年経過し、歩行は自立しているが、更衣、入浴動作に介助が必要である。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.高負荷での筋力増強訓練イ.頸椎固定装具の作製ウ.電動車椅子の操作エ.呼吸筋群の強化訓練オ.上肢の関節可動域訓練  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第37回午前:第65問

活動期の関節リウマチに対する理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 局所の安静

2: 保持装具の使用

3: ADL指導

4: 等尺性収縮による筋力維持

5: 極超短波療法

第57回午前:第13問

76歳の女性。脛骨高原骨折。転倒して受傷し、人工骨を用いた手術を施行された。術後のエックス線写真を示す。術後の理学療法で正しいのはどれか。 

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1: 術後翌日から極超短波治療を行う。

2: 術後翌日から足関節自動運動を行う。

3: 術後翌日から膝関節伸展の等張性筋力増強練習を行う。

4: 術後2週からCPMを行う。

5: 術後2週から全荷重歩行を行う。

第56回午後:第42問

膝関節前十字靱帯再建術後3日経過した時点で行う理学療法として適切でないのはどれか。  

1: ゴムチューブを利用した膝伸展運動

2: 膝装具装着下での自動介助運動

3: CPMを用いた関節可動域練習

4: ハーフスクワット

5: アイシング

第46回午後:第9問

48歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅢ、クラス3。ADLの維持・向上のための指導で誤っているのはどれか。  

1: 立ち上がり訓練は高めの椅子で行う。

2: 膝の屈曲拘縮予防に夜間装具を使用する。

3: 炎症の強い時期の可動域訓練は自動運動を中心に行う。

4: ベッド上での起き上がりはひもを引っ張る方法で行う。

5: 食事動作や更衣動作自立のため、肩・肘の可動域訓練を行う。

第34回午前:第47問

脊髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で誤っているのはどれか。  

1: ベッド柵を用いた寝返り訓練

2: 血圧測定しながらの座位訓練

3: 手関節背屈の抵抗運動

4: 大胸筋の筋力強化訓練

5: 胸郭モビリゼーション

第39回午前:第39問

48歳の女性。関節リウマチ。スタインブロッカーのステージIII、クラスIII。ADLを維持・向上するための運動指導で誤っているのはどれか。  

1: 膝の屈曲拘縮予防に夜間装具を使用する。

2: 立ち上がり訓練は高めの椅子で行う。

3: 炎症の強い時期の可動域訓練は自動運動を中心に行う。

4: ベッド上での起き上がりはひもを引っ張る方法で行う。

5: 食事動作や更衣動作自立のため、肩・肘の可動域訓練を行う。

第44回午前:第68問

脊髄損傷の異所性骨化で正しいのはどれか。  

1: 関節周囲に熱感が生じる。

2: 麻痺域の小関節に好発する。

3: 血清カルシウム値が上昇する。

4: 発生すれば関節可動域運動を中止する。

5: 血清アルカリフォスファターゼ値が低下する。

第34回午前:第9問

20歳の男性。脊髄損傷(第12胸髄節まで機能残存)。この患者のキャスター上げ訓練で誤っているのはどれか。  

1: 理学療法士は車椅子の後方に立つ。

2: ひもはクロスバーに結ぶ。

3: 一旦前進して止めるようにして上げる。

4: 後方に転倒しやすいときは頸部を屈曲させる。

5: ハンドリムから手を放さないようにバランスをとる。

第37回午前:第66問

脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 肘関節屈曲の抵抗運動

2: 標準型車椅子の操作訓練

3: 車椅子から床への移乗訓練

4: 座位バランス訓練

5: 呼吸訓練

第45回午前:第33問

手指屈筋腱損傷者への術後のKleinert法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 指を自動伸展させる。

2: MP関節は屈曲位に固定する。

3: 手関節は軽度背屈位に固定する。

4: 爪とスプリントとをピアノ線で結ぶ。

5: 3週間固定後に自動運動を開始する。

第48回午前:第21問

単関節の障害で後髪をとかすことができなかった。このときの関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか。ただし、自助具は使用しないこととする。  

1: 肩関節屈曲 − 90°

2: 肩関節外転 − 120°

3: 肘関節屈曲 − 50°

4: 前腕回内 − 50°

5: 手関節背屈 − 20°

第43回午前:第74問

多発性硬化症の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 歩行障害に対して早期から装具を作製する。

2: 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。

3: 痙縮に対して温熱療法を行う。

4: 筋力低下に対して1RMを反復し強化する。

5: 運動失調に対して重錘を負荷して訓練を行う。

第45回午前:第26問

肩関節周囲炎で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 早期から筋萎縮がみられる。

2: 肩甲上腕リズムは正常に保たれる。

3: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。

4: 結髪に比べて結帯動作の方が制限されやすい。

5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。

第54回午前:第35問

乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。  

1: 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。

2: 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。

3: 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。

4: 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。

5: 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。

  • 答え:5
  • 解説:乳癌患者のリハビリテーションでは、適切な運動療法が重要であり、病状や治療の進行に応じて適切な運動療法を行うことが求められる。術後放射線治療中の有酸素運動は、下痢や貧血などの治療の有害反応を軽減させる効果がある。
  • 倦怠感がある場合でも、適切な運動療法を行うことで廃用症候群の予防や運動機能の維持が可能である。ただし、倦怠感の程度に応じて運動療法の強度や内容を調整することが重要である。
  • 患側肩関節可動域訓練は、術後翌日から積極的に行うのではなく、ドレーン抜去までは自動運動による可動性拡大(屈曲、外転)をはかる程度に留める。積極的な他動運動は術直後からは行わない。
  • 遠隔転移がある進行した病期の場合でも、運動療法を行うことでQOLの低下を緩和することができる。運動療法は病状に応じて適切に行われるべきであり、進行した病期であっても禁忌とは言えない。
  • 術後放射線治療中に不安感を認める場合でも、運動療法を行うことで運動機能の低下や廃用症候群の助長を防ぐことができる。不安感がある場合でも、可能な範囲で運動療法を実施することが望ましい。
  • 術後放射線治療中の有酸素運動や抵抗運動は、下痢や貧血などの治療の有害反応を軽減させる効果がある。適切な運動療法を行うことで、治療中の副作用を緩和し、患者のQOLを向上させることができる。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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