脳卒中片麻痺の肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 手指の腫脹から始まる。
2: ブルンストローム法ステージ上肢IV以上で起こりやすい。
3: 肩甲骨は内転・下方回旋をとりやすい。
4: 肩の他動的外転・外旋が制限されやすい。
5: 鎮痛にはTENSが用いられる。
25歳の男性。20日前にオートバイ事故で搬入され、びまん性軸索損傷と診断された。意識は清明。物事の優先順位をつけて行動できず、1つの事にこだわってしまう。この患者に対する作業療法の活動内容で適切なのはどれか。
1: 工程が反復する活動
2: 他者と行う集団活動
3: 工程が少なく展開が明確な活動
4: 完成まで時間がかかる創作活動
5: 多人数で役割を選択できる活動
疾患と自助具の組合せで正しいのはどれか。
1: 片麻痺――――――――――ボタンエイド
2: 片側上肢の切断――――――プルトップオープナー
3: 脊髄小脳変性症――――――リーチャー
4: 両側上肢の切断――――――台付き爪切り
5: アテトーゼ型脳性麻痺―――ソックスエイド
38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。
1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。
2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。
3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。
4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。
5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。
脳卒中片麻痺患者に対する短下肢装具において、靴べら型装具に比べ背屈遊動・底屈制限の継手付装具が有利な点はどれか。2つ選べ。
1: 装着しやすい。
2: 坂道を下りやすい。
3: しゃがみ込みがしやすい。
4: 麻痺側遊脚期に振り出しやすい。
5: 麻痺側立脚期の重心の前方移動を妨げない。
82歳の男性。右利き。突然の意識消失のため救急搬入された。入院後意識は回復した。発症後2時間のMRI拡散強調像を示す。今後この患者に生じる可能性の高い症状はどれか。
1: 観念失行
2: 左右失認
3: 運動性失語
4: 観念運動失行
5: 左半側空間無視
32歳の男性。左利き。交通事故により右上腕切断となった。断端長は10.0 cmで、残存肢の上腕長は25.0 cmであった。能動義手製作のために選択する肘継手として最も適切なのはどれか。
1: 軟性たわみ式継手
2: 倍動肘ヒンジ継手
3: 能動単軸肘ヒンジ継手
4: 遊動単軸肘ヒンジ継手
5: 能動単軸肘ブロック継手
60歳の男性。脳血管障害による右片麻痺。ベッドから車椅子への移乗は1人で何とか可能である。ベッドから車椅子への移乗場面の初回評価において、ベッド、車椅子および作業療法士の相対的な位置関係で適切なのはどれか。
45歳の男性。髄膜脳炎。手足の麻痺はなく、1年後には身の回りの動作が自立した。新しいことが覚えられない記銘力障害が残った。病前の職業は会社員(営業)。この患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.計算ドリルの練習イ.メモの利用ウ.一日のスケジュール表作成エ.新聞の音読オ.電話対応の練習
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
自助具と病態の組合せで正しいのはどれか。
1: 透明文字盤 - 片麻痺
2: レバー式水道栓 - 関節リウマチ
3: 足用吸盤付きブラシ - 頸髄完全損傷
4: ソックスエイド - アテトーゼ型脳性麻痺
5: 万能カフ - 進行性筋ジストロフィー
40歳の男性。2週間前から腰痛と右殿部から大腿前面にかけてのしびれが生じ、徐々に右下肢の筋力低下を自覚するようになってきた。この患者に行う検査として適切なのはどれか。
56歳の女性。3年前に右手の振戦で発症したParkinson病患者。数か月前から前傾姿勢を認めるようになった。事務員として仕事をしている。理学療法として優先されるのはどれか。
1: リズム音を用いた歩行訓練
2: 体幹筋のストレッチ訓練
3: 呼吸リハビリテーション
4: 下肢の筋力増強訓練
5: 環境整備
装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。
1: Jewett型装具 ——————————————橈骨神経麻痺
2: Milwaukee装具——————————————先天性股関節脱臼
3: Oppenheimer型装具————————————胸椎圧迫骨折
4: Riemenbügel(リーメンビューゲル)装具——側弯症
5: SOMI装具 ————————————————頸椎環軸骨折
65歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。ベッドサイドでの作業療法の評価として適切でないのはどれか。
1: 起座時には血圧を測定する。
2: 病棟でのADLについて情報を得る。
3: 端座位の保持は左側から介助する。
4: 言語機能のスクリーニングを行う。
5: 左手の物品操作能力を確認する。
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者の四肢麻痺治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 肩関節周囲筋に対する最大等尺性運動
2: 手指伸筋に対する自動介助運動
3: 大腿四頭筋筋力改善目的の電気治療
4: ハムストリングスへの持続的伸張運動
5: 上腕二頭筋の痙性への温熱療法
55歳の男性。脊髄小脳変性症。発症後3年経過。協調運動障害によってSTEF右46点、左48点である。この患者のパーソナルコンピュータ使用に適しているのはどれか。
1: タイピングエイド
2: PSB
3: BFO
4: キーボードカバー
5: トラックボールマウス
55歳の男性。脊髄小脳変性症。発症後3年経過。協調運動障害によってSTEF右46点、左48点である。この患者のパーソナルコンピュータ使用に適しているのはどれか。
1: タイピングエイド
2: PSB
3: BFO
4: キーボードカバー
5: トラックボールマウス
Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅳの片麻痺患者に座位で麻痺側上肢の促通練習を行う。上肢Ⅳを目指した課題として適切なのはどれか。
1: 机上の積み木を裏返す。
2: 机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる。
3: 大腿上に置いた手を口元に近づける。
4: 頭上の高さの壁面を肘伸展位で雑巾で拭く。
5: 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
オーバーヘッド・サスペンションリングの適用として誤っているのはどれか。
1: 成人アテトーゼ型脳性麻痺患者の食事用補助具として用いる。
2: 脳卒中片麻痺で上肢のブルンストローム法ステージIIの患者の訓練に用いる。
3: 腋窩神経麻痺患者の筋再教育訓練に用いる。
4: 頸髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)患者の上肢動作の補助具として用いる。
5: ギラン・バレー症候群で肩・肘関節の屈筋筋力が2(Poor)の患者の訓練に用いる。
25歳の男性。外傷性頸髄損傷。現在は図のような動作で食事を行っている。図は「手を握ってください」との指示でなされた手の動きである。この動きはどれか。
1: 共同運動
2: 分離運動
3: 連合運動
4: 腱固定作用
5: 把握反射