第51回午前第44問の類似問題

第57回午前:第99問

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: PTSD ── 電気けいれん療法

2: 心気障害 ── 持続エクスポージャー法

3: 解離性健忘 ── 自律訓練法

4: 強迫性障害 ── 暴露反応妨害法

5: 身体化障害 ── 系統的脱感作法

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、疾患とそれに対応する治療法を正しく組み合わせることが求められています。正しい組み合わせは、強迫性障害と暴露反応妨害法です。
  • PTSDの治療法には、持続エクスポージャー療法、認知行動療法、ストレスマネジメントなどがありますが、電気けいれん療法は適応ではありません。電気けいれん療法は、双極性障害や統合失調症などの気分障害に適応される治療法です。
  • 心気障害の治療法には、薬物療法や森田療法がありますが、持続エクスポージャー法は適応ではありません。持続エクスポージャー法は、不安症やPTSD、強迫症などに適応される治療法です。
  • 解離性健忘の治療法には、イメージ法、呼吸法、筋弛緩法などのリラクセーション法が用いられますが、自律訓練法は適応ではありません。自律訓練法は、心身症や神経症に適応される治療法です。
  • 強迫性障害の治療法には、認知行動療法、暴露反応妨害法、フラッディング法などが用いられます。このため、強迫性障害と暴露反応妨害法の組み合わせは正しいです。また、薬物療法も使用されることがあります。
  • 身体化障害の治療法には、薬物療法や認知行動療法、自助グループなどの集団精神療法が有効ですが、系統的脱感作法は適応ではありません。系統的脱感作法は、恐怖症や不安障害に適応される治療法です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第81問

認知療法について正しいのはどれか。  

1: 認知の歪みに働きかける。

2: 認知機能の改善効果がある。

3: 幼少期のこころの問題を主な対象とする。

4: 自動思考は無意識であるため同定しない。

5: 悲観的な思考を楽観的な思考に置き換える。

第37回午前:第89問

器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 他の患者との交流は避ける。

2: 変化のある作業種目を選択する。

3: 誤った言動は理論的に正す。

4: 作業の誤りはまとめて訂正する。

5: 楽しみの要素を取り入れる。

第46回午前:第42問

アルコール依存症患者の作業療法の目的で優先度が低いのはどれか。  

1: 自尊感情の向上

2: 認知能力の向上

3: 基礎体力の向上

4: 現実認識の向上

5: ストレス耐性の向上

第46回午前:第39問

認知症患者に対する作業療法の目標で適切でないのはどれか。  

1: 場に慣れる。

2: 作業を継続する。

3: 作業工程を覚える。

4: 生活リズムをつくる。

5: 自己のペースを維持する。

第45回午後:第50問

社会生活技能訓練(SST)の説明で適切なのはどれか。  

1: ロールプレイは自由に行う。

2: 正のフィードバックを行う。

3: モデリングは最小限にとどめる。

4: ストレスはかからない技法である。

5: モジュールは経験を積んでから行う。

第43回午前:第78問

疾患と治療法との組合せで適切なのはどれか。  

1: 認知症 - 催眠療法

2: 人格障害 - 森田療法

3: 統合失調症 - 回想法

4: 気分障害 - 認知行動療法

5: 発達障害 - 自律訓練法

第49回午後:第42問

認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。  

1: 失語

2: 記憶障害

3: 異常感情

4: 見当識障害

5: 遂行機能障害

第50回午前:第45問

うつ病患者の作業療法での留意点で適切なのはどれか。  

1: 経験のある課題を選ぶ。

2: 選択する課題を増やす。

3: 自己決定場面を減らす。

4: 規則的な参加を促す。

5: 意欲を引き出す。

第53回午後:第43問

社会生活技能訓練〈SST〉の説明で適切なのはどれか。  

1: ロールプレイは自由に行う。

2: 正のフィードバックを行う。

3: モデリングは最小限にとどめる。

4: ストレスがかからない技法である。

5: モジュールは経験を積んでから行う。

  • 答え:2
  • 解説:社会生活技能訓練(SST)は、社会生活に困難を抱える対象者に対し、ソーシャルスキル(社会技能)と呼ばれるコミュニケーション技術を向上させ解決しようとするものである。SSTには、基本訓練モデル、問題解決技能訓練、自立生活技能プログラム(モジュール)の3方法がある。
  • ロールプレイはSSTの手順に沿って行う必要があり、自由に行うわけではありません。
  • 正のフィードバックを行うことで、良かった行動を強化する。これが適切なSSTの説明であるため、正しい選択肢です。
  • モデリングは、手本となる他者の振舞い(スキル)を見せて学ばせるもので、SSTの基本的な手法の一つである。最小限にとどめるという考え方は誤りです。
  • SSTはグループで行うため、必然的にストレスはかかる。ストレスがかからない技法であるという説明は誤りです。
  • SSTには、基本訓練モデル、問題解決技能訓練、自立生活技能プログラム(モジュール)の3方法があり、モジュールには、服薬自己管理、症状自己管理、基本会話、余暇の過ごし方、地域生活への再参加などがあり、最初から行っても良い。経験を積んでから行うという条件は誤りです。
  • 科目:その他の精神障害
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第57回午後:第97問

適応障害について誤っているのはどれか。  

1: 日常生活に支障を生じる。

2: 認知行動療法は有効である。

3: 薬物療法が治療の中心になる。

4: 抑うつ気分を伴うことが多い。

5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。

  • 答え:3
  • 解説:適応障害は、日常生活の中で起こった出来事や環境に対処できず、心身の症状により社会生活に支障を生じる状態です。治療の中心はストレスを減らすための環境調整であり、認知行動療法や適応的なストレス・コーピング技能の養成が重要です。
  • 選択肢1は正しいです。適応障害は、日常生活に支障を生じる状態であり、対処が難しい出来事や環境によって引き起こされます。
  • 選択肢2は正しいです。認知行動療法は、適応障害の治療に有効であり、ストレスを減らすための環境調整や思考パターンの改善に役立ちます。
  • 選択肢3は誤りです。適応障害の治療の中心は、ストレスを減らすための環境調整であり、薬物療法は短期間で少量使用することが基本です。
  • 選択肢4は正しいです。適応障害は、抑うつ気分を伴うことが多く、社会的な活動ができなくなることがあります。
  • 選択肢5は正しいです。適応障害は、強いストレスへの不適応が原因となるため、適応的なストレス・コーピング技能(ストレス処理)を養う必要があります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第80問

古典的条件付けの原理を用いた治療法はどれか。  

1: 曝露法

2: 認知再構成法

3: トークンエコノミー法

4: セルフモニタリング法

5: 社会生活技能訓練〈SST〉

  • 答え:1
  • 解説:古典的条件付けの原理を用いた治療法は、環境刺激を操作することで患者の反応を生育・修正・除去するもので、この原理は、曝露法、系統的脱感作法、嫌悪療法などの行動療法で用いられる。
  • 曝露法は古典的条件付けの原理を用いた治療法で、不安障害などで適応となる。患者が恐怖や不安を感じる状況に徐々に慣れさせることで、恐怖心や不安感を減らす効果がある。
  • 認知再構成法は認知行動療法の基本的手技で、極端な認知の歪みを修正して、適応的な行動をとったり問題に対処したりすることを可能にするものである。パニック障害やうつ病などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • トークンエコノミー法はオペラント条件付けの原理を用いた治療法で、患者が望ましい行動をとった場合、直ちにそれを強化すべくトークン(代用紙幣など)を与え、それが約束の値に達したら患者と約束していた望みのものと交換する方法である。特別支援教育などの現場で用いられることが多いが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • セルフモニタリング法は行動療法や認知行動療法で用いられるマネジメント技法で、自分の行動を記録することで目的の行動を強化する効果がある。適応障害などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 社会生活技能訓練(SST)は認知行動療法の技法である。統合失調症などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 科目:臨床心理学
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第50回午前:第44問

統合失調症の回復期前期での目標について適切なのはどれか。  

1: 現実生活への移行

2: 施設内生活の自立

3: 生活の質の向上

4: 生活技能の改善

5: 社会への参加

第48回午後:第81問

精神療法とその技法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 精神分析 − あるがまま

2: 内観療法 − 自由連想法

3: 認知療法 − 自動思考

4: 箱庭療法 − 造園作業

5: 森田療法 − 身調べ

第37回午前:第77問

器質性精神障害患者において観察だけでは評価が困難なのはどれか。  

1: 理解力

2: せん妄

3: 対人関係

4: 病識

5: 意欲

第52回午前:第49問

認知症患者の周囲を困らせる行動への対応で最も適切なのはどれか。  

1: すぐに制止する。

2: 論理的に説得する。

3: 単独での行動を勧める。

4: 新たな住環境を用意する。

5: 行動のパターンから原因を探る。

第53回午後:第81問

無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげようとするのはどれか。  

1: 催眠療法

2: 行動療法

3: 芸術療法

4: 自律訓練法

5: 精神分析療法

  • 答え:5
  • 解説:無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげる療法は、精神分析療法である。これは、患者の無意識の世界に抑圧されている葛藤とその象徴的意味を理解し、無意識を意識化することによって精神症状を和らげるものである。
  • 催眠療法は、催眠による暗示を用いて神経症症状の改善を目指す方法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 行動療法は、学習理論に基づいて人間の異常行動を是正しようとする精神療法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 芸術療法は、音楽や絵画などの芸術を用いて治療を行う方法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 自律訓練法は、自己催眠法を用いたリラクゼーション療法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 精神分析療法は、患者の無意識の世界に抑圧されている葛藤とその象徴的意味を了解し、無意識を意識化することによって精神症状を和らげるものである。この療法は、無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげる目的に適している。
  • 科目:臨床心理学
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第48回午前:第40問

認知行動療法で正しいのはどれか。  

1: 入院中に行う治療法である。

2: 主な対象疾患は認知症である。

3: 考え方の癖に気付く練習をする。

4: グループミーティングを重視する。

5: 評価には認知機能検査が用いられる。

第54回午後:第81問

心理療法で正しいのはどれか。  

1: 陽性転移の出現を目標とする。

2: 逆転移を認識したときは治療を中止する。

3: 自律訓練法では不安階層表を作成させる。

4: 絵画療法は統合失調症急性期に有効である。

5: バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、心理療法に関する正しい選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は5で、バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法であることが正しいです。
  • 陽性転移は患者から治療者に向けられる陽性感情ですが、心理療法の目標ではありません。したがって、この選択肢は正しくありません。
  • 逆転移は治療者から患者への無意識的な感情であり、治療者は逆転移に注意し自己洞察が必要です。ただし、逆転移を認識したからといって治療を中止する必要はありません。この選択肢は誤りです。
  • 自律訓練法は自己催眠法の一種で、全身の弛緩状態を作り出せるようにし、生理的な身体機能の調整や心理的な自己統制を行うものです。不安階層表は曝露法で用いられるため、この選択肢は間違いです。
  • 統合失調症急性期では安静・休養が主となり、亜急性期から作業療法などの介入が始まります。しかし、休息援助や基本的生活リズムの回復が課題となるため、絵画療法などの自己洞察を含む作業は原則行われません。この選択肢は正しくありません。
  • バイオフィードバックは、心拍数や血圧、呼吸、体温などの生理現象を連続的に記録し、好ましい変化が生じた場合に信号を出して被検者に知らせ、その信号を持続させるように練習させるものです。オペラント条件付けの原理を用いた治療法であるため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:臨床心理学
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第45回午後:第81問

心理療法で正しいのはどれか。  

1: 陽性転移の出現を目標とする。

2: 逆転移を認識したときは治療を中止する。

3: 自律訓練法では不安階層表を作成させる。

4: 絵画療法は統合失調症急性期に有効である。

5: バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。