第51回午前第32問の類似問題

第38回午前:第53問

脳卒中患者の障害と徴候との組合せで誤っているのはどれか。  

1: シャツの袖をうまく通せない-着衣失行

2: 知っている人なのに声を聞かないとわからない-相貌失認

3: 指示による閉眼維持が困難である-運動維持困難

4: 移動時に左にある物にぶつかる-左半側無視

5: 麻痺がないのに指で模倣ができない-観念失行

第53回午前:第80問

古典的条件付けの原理を用いた治療法はどれか。  

1: 曝露法

2: 認知再構成法

3: トークンエコノミー法

4: セルフモニタリング法

5: 社会生活技能訓練〈SST〉

  • 答え:1
  • 解説:古典的条件付けの原理を用いた治療法は、環境刺激を操作することで患者の反応を生育・修正・除去するもので、この原理は、曝露法、系統的脱感作法、嫌悪療法などの行動療法で用いられる。
  • 曝露法は古典的条件付けの原理を用いた治療法で、不安障害などで適応となる。患者が恐怖や不安を感じる状況に徐々に慣れさせることで、恐怖心や不安感を減らす効果がある。
  • 認知再構成法は認知行動療法の基本的手技で、極端な認知の歪みを修正して、適応的な行動をとったり問題に対処したりすることを可能にするものである。パニック障害やうつ病などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • トークンエコノミー法はオペラント条件付けの原理を用いた治療法で、患者が望ましい行動をとった場合、直ちにそれを強化すべくトークン(代用紙幣など)を与え、それが約束の値に達したら患者と約束していた望みのものと交換する方法である。特別支援教育などの現場で用いられることが多いが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • セルフモニタリング法は行動療法や認知行動療法で用いられるマネジメント技法で、自分の行動を記録することで目的の行動を強化する効果がある。適応障害などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 社会生活技能訓練(SST)は認知行動療法の技法である。統合失調症などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 科目:臨床心理学
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第39回午後:第70問

誤っている組合せはどれか。  

1: うつ病-制止

2: 強迫性障害-保続

3: 解離性障害-遁走

4: 統合失調症(精神分裂病)-昏迷

5: 身体表現性障害-心気

第38回午前:第92問

精神遅滞の障害像で誤っているのはどれか。  

1: 情緒障害

2: 意識障害

3: 認知障害

4: 学習障害

5: 運動障害

第57回午後:第97問

適応障害について誤っているのはどれか。  

1: 日常生活に支障を生じる。

2: 認知行動療法は有効である。

3: 薬物療法が治療の中心になる。

4: 抑うつ気分を伴うことが多い。

5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。

  • 答え:3
  • 解説:適応障害は、日常生活の中で起こった出来事や環境に対処できず、心身の症状により社会生活に支障を生じる状態です。治療の中心はストレスを減らすための環境調整であり、認知行動療法や適応的なストレス・コーピング技能の養成が重要です。
  • 選択肢1は正しいです。適応障害は、日常生活に支障を生じる状態であり、対処が難しい出来事や環境によって引き起こされます。
  • 選択肢2は正しいです。認知行動療法は、適応障害の治療に有効であり、ストレスを減らすための環境調整や思考パターンの改善に役立ちます。
  • 選択肢3は誤りです。適応障害の治療の中心は、ストレスを減らすための環境調整であり、薬物療法は短期間で少量使用することが基本です。
  • 選択肢4は正しいです。適応障害は、抑うつ気分を伴うことが多く、社会的な活動ができなくなることがあります。
  • 選択肢5は正しいです。適応障害は、強いストレスへの不適応が原因となるため、適応的なストレス・コーピング技能(ストレス処理)を養う必要があります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第34回午前:第40問

8歳の男児。学習障害。外来通院で作業療法を実施。聴覚的短期記憶に問題があり学校での課題の取り組みに困難を示している。知能検査は下位検査にばらつきがあるが発達遅滞は認められない。作業療法の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 課題に対する興味を持たせる。

2: 集団への参加を促す。

3: 自己評価の低下を防ぐ。

4: 本人の障害特性を家族や教師に説明する。

5: 学校の成績が良くなるように手伝う。

第34回午前:第18問

58歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。理学療法では座位訓練が開始された。ベッドサイドでの作業療法の初回評価として適切でないのはどれか。  

1: リスクを確認する。

2: 病棟での生活状況について情報を得る。

3: 簡易上肢機能検査(STEF)を行う。

4: 精神機能のスクリーニングを行う。

5: 身体機能の検査は負荷にならないものから始める。

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第45回午後:第42問

亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。  

1: 1. 自己能力の限界を知る。

2: 2. 作業遂行能力を改善する。

3: 3. 対人交流技能を改善する。

4: 4. 社会資源の利用を援助する。

5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。

第41回午後:第60問

古典的条件付けに基づく行動療法はどれか。  

1: 自律訓練法

2: 認知行動療法

3: 系統的脱感作

4: バイオフィードバック法

5: トークン(代用貨幣)エコノミー法

第41回午前:第28問

65歳の女性。アルツハイマー型認知症。2年前から物忘れがひどくなった。散歩に行って自宅に帰れなくなってから、抑うつ的となり自宅から出たがらなくなった。日中の臥床傾向が強く、夜中に徘徊するようになったため入院となった。この患者の作業療法の目的で適切でないのはどれか。 ア.生活リズムの改善イ.身辺処理能力の改善ウ.対人関係能力の改善エ.作業遂行能力の改善オ.安心感の提供  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第55回午後:第96問

認知症患者に対して行われるのはどれか。2つ選べ。  

1: 音楽療法

2: 内観療法

3: 森田療法

4: 精神分析療法

5: リアリティオリエンテーション

  • 答え:1 ・5
  • 解説:認知症患者に対して行われる治療法として、音楽療法とリアリティオリエンテーションが適切です。音楽療法はリハビリテーションを行うもので、認知症の進行予防に有効です。リアリティオリエンテーションは、見当識障害に対する治療法で、現実の見当識を獲得することを目的としています。
  • 音楽療法は正しい選択です。音楽の持つ特性を活用し、リハビリテーションを行うもので、認知症患者に対しても用いられます。歌いながら楽器を鳴らすなど、2つの動作を同時に行うことで、認知症の進行予防にも有効とされています。
  • 内観療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。内観療法は、浄土真宗の行である「身調べ」を応用した精神療法で、主に心の問題を解決するために用いられます。
  • 森田療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。森田療法は、患者が自己の症状をあるがままに受け入れることができるように訓練する方法で、主に神経症やうつ病などの精神疾患に対して用いられます。
  • 精神分析療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。精神分析療法は、無意識の中に無理に抑え込まれた欲動が精神症状として現れると想定し、自由連想法を用いてその葛藤を明らかにすることで、症状の改善を目指す治療法です。
  • リアリティオリエンテーションは正しい選択です。認知症などによる見当識障害に対する治療法で、日付や時間、場所の情報をあらゆる場面や機会に提供していくことで、現実の見当識を獲得することを目的としています。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
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第57回午前:第29問

評価法と障害の組合せで正しいのはどれか。  

1: BADS―――気分障害

2: MMPI―――注意障害

3: POMS―――視知覚障害

4: SPTA―――記憶障害

5: WCST―――遂行機能障害

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、評価法とそれが対応する障害の組み合わせを正しく選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、ウィスコンシンカード分類検査(WCST)と遂行機能障害です。
  • BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)は遂行機能障害を評価するための検査であり、気分障害とは関連がありません。
  • MMPI(Minnesota Multiphasic Personality Inventory)は、人格特性や精神症状を評価するための検査であり、注意障害とは直接関連がありません。
  • POMS(Profile of Mood States)は、現在の気分状態を評価するための検査であり、視知覚障害とは関連がありません。
  • SPTA(Serial Position Test of Attention)は存在しない評価法であり、記憶障害とは関連がありません。記憶障害を評価するための検査としては、WMS(Wechsler Memory Scale)があります。
  • WCST(ウィスコンシンカード分類検査)は、概念形成、セットの転換障害、反応の柔軟性を調べる遂行機能検査であり、遂行機能障害と関連があります。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午前:第35問

自助具と病態の組合せで正しいのはどれか。  

1: 透明文字盤 - 片麻痺

2: レバー式水道栓 - 関節リウマチ

3: 足用吸盤付きブラシ - 頸髄完全損傷

4: ソックスエイド - アテトーゼ型脳性麻痺

5: 万能カフ - 進行性筋ジストロフィー

第42回午後:第62問

正しい組合せはどれか。  

1: 自律訓練法-四肢重感練習

2: 系統的脱感作-絶対臥褥

3: 森田療法-不安階層表

4: 自由画法-バウムテスト

5: 交流分析-古典的条件づけ

第34回午前:第19問

58歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。理学療法では座位訓練が開始された。評価により意識レベルはJCS(Japan Coma Scale)で1桁、ブルンストローム法ステージは上肢・下肢ともにII、手指はIであった。早期プログラムとして適切でないのはどれか。  

1: 座位での上肢帯のポジショニングの指導

2: 麻痺側の自動介助運動の指導

3: 臥位時の三角巾による上肢の固定方法の指導

4: 非麻痺手による物品操作の指導

5: 食事動作の指導

第46回午前:第29問

アテトーゼ型脳性麻痺児の症状と訓練課題との組合せで適切なのはどれか。  

1: 定頸不良 — 背臥位で下肢を挙上する。

2: 体幹過伸展 — 座面の高い椅子で座位を保持する。

3: 手指の過伸展 — 豆をつまむ。

4: 目と手の協調障害 — ボールプールで遊ぶ。

5: 動的バランス不良 — セラピーボールに乗って揺らす。

第43回午前:第64問

脳血管障害による片麻痺患者の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 下肢装具は立ち上がりが自立してから用いる。

2: 歩行時の膝折れに膝軽度屈曲位で体重負荷を行う。

3: 座位バランスが完成してから立位訓練を開始する。

4: 痙縮筋の緊張抑制の目的で持続伸張法を行う。

5: 麻痺筋に対しては筋力増強訓練を行わない。

第39回午前:第84問

思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。  

1: 見本があるもの

2: 手順の明確なもの

3: 自由度の高いもの

4: 時間に融通性があるもの

5: 目的が明確なもの

第41回午前:第27問

45歳の男性。髄膜脳炎。手足の麻痺はなく、1年後には身の回りの動作が自立した。新しいことが覚えられない記銘力障害が残った。病前の職業は会社員(営業)。この患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.計算ドリルの練習イ.メモの利用ウ.一日のスケジュール表作成エ.新聞の音読オ.電話対応の練習  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ