標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか。
1: トイレのドアは内開きにする。
2: 作業台の高さは50 cm程度とする。
3: 屋外スロープの勾配は1/10とする。
4: 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。
5: 玄関前の回転スペースは直径90 cm程度とする。
車椅子使用者に配慮した生活環境の整備で正しいのはどれか。
1: スロープの最大勾配:12%
2: 玄関の幅員:70 cm
3: 車椅子と人がすれ違う通路の幅員:100 cm
4: エレベーターのボタンの高さ:120 cm
5: 車椅子の回転スペース:150 cm
立位をとることは可能だが、移動は車椅子を要する片麻痺患者のための家屋改造について正しいのはどれか。
1: ドアは開き戸にする。
2: 浴槽は洋式タイプにする。
3: 廊下幅は70 cmを確保する。
4: スロープの勾配は1/7にする。
5: トイレにL字型の手すりを設置する。
車椅子で自走する場合の住環境整備の留意点で適切なのはどれか。
1: スイッチは床面から10 cmの高さに設置する。
2: 自走用6輪型車椅子は段差の通行が容易である。
3: 50 cmの段差がある場合スロープの長さを600 cm以上にする。
4: 廊下の直進に必要な幅員は左右アームサポートの外側最大寸法で判断する。
5: 廊下を直角に曲がるのに必要な通路幅員は直角部分の前後とも70 cm以上必要である。
図に示す車椅子生活者の住宅として適切でないのはどれか。
1: ①勾配 1/3
2: ②廊下幅 100 cm
3: ③便座高 42 cm
4: ④スイッチ高 90 cm
5: ⑤板張り
車椅子でADLが自立した患者の自宅退院に向けた環境調整で適切でないのはどれか。
1: 屋外スロープの勾配を1/8にした。
2: 部屋の出入口の開口部を90 cmに変更した。
3: 車椅子で回転できる空間を直径150 cm確保した。
4: 直進するための廊下幅が90 cmであることを確認した。
5: 高頻度に使用する棚の高さを70 cmにした。
標準型車椅子の採寸について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 座幅は両大転子間の幅に10~15 cm加えた幅とする。
2: フットレストの床からのクリアランスは5 cm以上とする。
3: アームレストは座面から肘までの高さに5~10 cm加えた高さとする。
4: 座の奥行きは背面から膝窩までの長さから10~15 cm引いた長さとする。
5: 背もたれの高さは座面から腋窩までの長さから5~10 cm引いた高さとする。
22歳の男性。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子は床から390 mmの座面に100 mmの低反発素材のクッションを使用している。移乗は、車椅子から前・後方移動で自立し、ADLは環境整備の上で自立が見込めるようになった。1人暮らしを目的にした住宅改修を図に示す。正しいのはどれか。
1: ①入口のスロープ傾斜を1/8とした。
2: ②便器の高さを床から400 mmとした。
3: ③移乗の車椅子操作のために回転半径を600 mm確保した。
4: ④浴槽のふちの高さを洗い場から150 mmとした。
5: ⑤テラスへの出入り口は埋め込みレールとした。
高齢者の住宅の工夫で適切なのはどれか。
1: 壁や床は光がよく反射する素材を使う。
2: 段差のあるところはコントラストが強めの配色にする。
3: 手すりは直径が6 cm程度のものを用いる。
4: 部屋の中の移動には縦手すりをつける。
5: 深さ90 cm以上の浴槽を準備する。
身体計測を行った結果を図に示す。標準型車椅子を作製するにあたり、車椅子基本寸法として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、座面にクッションは入れないものとする。
1: 座幅は50 cmとする。
2: 座奥行きは41 cmとする。
3: バックサポート(バックレスト)高は46 cmとする。
4: アームサポート(アームレスト)高は18 cmとする。
5: フットサポート・シート間距離は30 cmとする。
脊髄損傷患者(第10胸髄節まで機能残存)の家屋改造について適切でないのはどれか。
1: ドアの開口部は90 cmとする。
2: スロープの勾配は1/6とする。
3: 車椅子の回転スペースは直径150 cmとする。
4: 便座の高さは車椅子のシートの高さに合わせる。
5: 電灯のスイッチは床から90~100 cmの高さにする。
一般的な車椅子の適合で正しいのはどれか。
1: バックレストの高さは第7頸椎の高さとする。
2: 座幅は腰幅に5 cm加えた広さとする。
3: 座高は下腿長に5 cm加えた高さとする。
4: 座長は大腿長に5 cm加えた長さとする。
5: 大車輪は14インチとする。
28歳の女性。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子とベッド間の移乗は前・後方移動で自立し、ADLは自助具や環境整備で自立の見込みを得た。住宅改修を図に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ①の廊下幅は歩行者とのすれ違いのために140 cmにした。
2: ②のポーチの幅は車椅子を回転させるために100 cmにした。
3: ③の廊下と居室の開口部通過の幅は90 cmにした。
4: ④のシャワーフックの位置の高さは150 cmにした。
5: ⑤の屋外スロープの勾配は1/4にした。
車椅子自走が移動手段である患者の外出について適切なのはどれか。
1: バスは利用しない。
2: 電車の乗降は自力で行う。
3: 歩道よりも車道を通行する。
4: ティルト式普通型車椅子を使用する。
5: 事前に多目的トイレの場所を確認する。
25歳の女性。脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存)。車椅子(寸法:全長85 cm、全幅55 cm、前座高42 cm)での自立生活に向けて図のように住宅改修を行った。考えられる問題点はどれか。
1: ①のエレベーターに乗るとバックで出なければならない。
2: ②の玄関スロープを上ることができない。
3: ③のトイレに入った後で扉を閉めることができない。
4: ④の洗体台が高く移乗できない。
5: ⑤の車椅子用台所シンクに対面できない。
脊髄損傷(第10胸髄節まで機能残存)患者の家屋改造で適切でないのはどれか。
1: ドアの開口部は90 cmとする。
2: 車椅子の回転スペースは直径150 cmとする。
3: スロープの勾配は1/6とする。
4: 便座の高さは車椅子のシートの高さに合わせる。
5: 電灯のスイッチは床から80~90 cmの高さにする。
83歳の男性。大腿骨頸部骨折で入院中。受傷前は屋内歩行が自立していた。自宅退院に向けた準備を開始した。適切でないのはどれか。
1: 便座の高さは30 cmにする。
2: 玄関スペースは車椅子用に130 cm×130 cm確保する。
3: 洗い場、浴槽内とも滑り止めを敷く。
4: 廊下に足元灯をつける。
5: ベッドに移動バーをつける。
屋内歩行が可能な片麻痺患者の屋外用車椅子の適合判定で誤っているのはどれか。
1: 座幅は殿部の最大幅に4~5 cm加える
2: 座長は座った際の膝窩に触れる長さにする。
3: 背もたれ高は肩甲骨下縁の高さにする。
4: 背もたれ角度は95~100°にする。
5: ハンドリムは健側にだけ取り付ける。