車椅子の採寸について誤っているのはどれか。
1: 座幅は両大転子間の幅に5 cm加えた幅とする。
2: 座の奥行は背面から膝窩までの長さから5 cm差し引いた長さとする。
3: 背もたれ高は座面から腋窩までの長さに10 cm加えた長さとする。
4: アームレストは座面から肘までの高さに2.5 cm加えた高さとする。
5: フットレストの位置は床面より5 cm以上で大腿遠位部と座面との間に指が差し込める高さとする。
標準型車椅子の採寸について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 座幅は両大転子間の幅に10~15 cm加えた幅とする。
2: フットレストの床からのクリアランスは5 cm以上とする。
3: アームレストは座面から肘までの高さに5~10 cm加えた高さとする。
4: 座の奥行きは背面から膝窩までの長さから10~15 cm引いた長さとする。
5: 背もたれの高さは座面から腋窩までの長さから5~10 cm引いた高さとする。
身体計測を行った結果を図に示す。標準型車椅子を作製するにあたり、車椅子基本寸法として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、座面にクッションは入れないものとする。
1: 座幅は50 cmとする。
2: 座奥行きは41 cmとする。
3: バックサポート(バックレスト)高は46 cmとする。
4: アームサポート(アームレスト)高は18 cmとする。
5: フットサポート・シート間距離は30 cmとする。
片麻痺患者の自走用の車椅子の寸法や構造について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 駆動輪の車軸前後位置 − 寸法基準点より後方
2: アームレストの高さ − 座位姿勢で肘頭の高さ
3: 背もたれの高さ − 肩甲骨下角の高さ以下
4: 座シートの座幅 − 殿部幅(大転子間距離)
5: 座シートの奥行き − 殿部から膝裏までの長さ
腰髄損傷者(第1腰髄節まで機能残存)の車椅子適合で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1: 車軸の位置 − 肩関節を通る床面への垂線上
2: 座面の幅 − 骨盤の横幅+10 cm
3: 背もたれの高さ − 腋窩の高さ−10 cm
4: サイド(スカート)ガードの高さ − 腸骨稜の高さ−2 cm
5: フットサポート(足台)の高さ − 床面から2 cm
屋内歩行が可能な片麻痺患者の屋外用車椅子の適合判定で誤っているのはどれか。
1: 座幅は殿部の最大幅に4~5 cm加える
2: 座長は座った際の膝窩に触れる長さにする。
3: 背もたれ高は肩甲骨下縁の高さにする。
4: 背もたれ角度は95~100°にする。
5: ハンドリムは健側にだけ取り付ける。
車椅子使用者に配慮した生活環境の整備で正しいのはどれか。
1: スロープの最大勾配:12%
2: 玄関の幅員:70 cm
3: 車椅子と人がすれ違う通路の幅員:100 cm
4: エレベーターのボタンの高さ:120 cm
5: 車椅子の回転スペース:150 cm
標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか。
1: トイレのドアは内開きにする。
2: 作業台の高さは50 cm程度とする。
3: 屋外スロープの勾配は1/10とする。
4: 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。
5: 玄関前の回転スペースは直径90 cm程度とする。
標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか。
1: トイレのドアは内開きにする。
2: 屋外スロープの勾配は1/10とする。
3: 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。
4: 洗面台のカウンターの高さは50 cm程度とする。
5: 玄関前の回転スペースは直径90 cm程度とする。
28歳の女性。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子とベッド間の移乗は前・後方移動で自立し、ADLは自助具や環境整備で自立の見込みを得た。住宅改修を図に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ①の廊下幅は歩行者とのすれ違いのために140 cmにした。
2: ②のポーチの幅は車椅子を回転させるために100 cmにした。
3: ③の廊下と居室の開口部通過の幅は90 cmにした。
4: ④のシャワーフックの位置の高さは150 cmにした。
5: ⑤の屋外スロープの勾配は1/4にした。
介助用車椅子の作製にあたっての適合判定で適切でないのはどれか。
1: 大車輪の径は24インチ
2: ブレーキ操作レバーは握りの位置
3: リクライニング機構は0~90゚
4: 車への積み込みが可能
5: 座り心地の良い厚手のクッション
車椅子で自走する場合の住環境整備の留意点で適切なのはどれか。
1: スイッチは床面から10 cmの高さに設置する。
2: 自走用6輪型車椅子は段差の通行が容易である。
3: 50 cmの段差がある場合スロープの長さを600 cm以上にする。
4: 廊下の直進に必要な幅員は左右アームサポートの外側最大寸法で判断する。
5: 廊下を直角に曲がるのに必要な通路幅員は直角部分の前後とも70 cm以上必要である。
22歳の男性。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子は床から390 mmの座面に100 mmの低反発素材のクッションを使用している。移乗は、車椅子から前・後方移動で自立し、ADLは環境整備の上で自立が見込めるようになった。1人暮らしを目的にした住宅改修を図に示す。正しいのはどれか。
1: ①入口のスロープ傾斜を1/8とした。
2: ②便器の高さを床から400 mmとした。
3: ③移乗の車椅子操作のために回転半径を600 mm確保した。
4: ④浴槽のふちの高さを洗い場から150 mmとした。
5: ⑤テラスへの出入り口は埋め込みレールとした。
25歳の女性。脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存)。車椅子(寸法:全長85 cm、全幅55 cm、前座高42 cm)での自立生活に向けて図のように住宅改修を行った。考えられる問題点はどれか。
1: ①のエレベーターに乗るとバックで出なければならない。
2: ②の玄関スロープを上ることができない。
3: ③のトイレに入った後で扉を閉めることができない。
4: ④の洗体台が高く移乗できない。
5: ⑤の車椅子用台所シンクに対面できない。
標準型車椅子座位姿勢で起きる座圧変化で正しいのはどれか。
1: 仙骨座り〈骨盤後傾〉では尾骨部に高い圧がかかる。
2: 骨盤左回旋姿勢では右大転子に高い圧がかかる。
3: 体幹右側屈姿勢では左坐骨に高い圧がかかる。
4: 円背姿勢では下部腰椎部に高い圧がかかる。
5: 骨盤前傾姿勢では仙骨部に高い圧がかかる。