第43回午前第98問の類似問題

第36回午前:第47問

治療的活動の特性として適切でないのはどれか。  

1: 失敗しても修正が可能なもの

2: 単純な繰り返し動作が多いもの

3: 運動の段階づけがしやすいもの

4: 各作業工程の途中で終了できるもの

5: 出来上がりの優劣が他者と比較しやすいもの

第36回午前:第46問

脳卒中片麻痺患者の早期理学療法で正しいのはどれか。  

1: 意識障害があれば座位姿勢はとらない。

2: 意識障害がなければ健側の自動運動を行う。

3: 半側空間無視があれば座位訓練は行わない。

4: 肩関節は関節可動域訓練を行わない。

5: 股関節は外旋位に保持する。

第37回午後:第68問

能力低下(活動制限)へのアプローチはどれか。  

1: 学習障害児への感覚統合療法

2: 脳性麻痺児へのボイタ法

3: 片麻痺患者の麻痺肢への電気刺激

4: パーキンソン病患者への関節可動域訓練

5: 頸髄損傷患者の電動車椅子操作訓練

第46回午後:第42問

統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。  

1: 担当者の識別

2: 作業の手順

3: 活動の時間

4: 作業の場所

5: 道具の用途

第40回午前:第89問

神経性無食欲症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 過活動

2: 過剰適応

3: 強迫的なこだわり

4: 対人交流の希薄さ

5: 評価に対する無関心

第49回午前:第42問

認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。  

1: 過干渉

2: 誇大性

3: 集中性

4: 立去り

5: 綿密性

第41回午前:第88問

躁状態の患者への作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 多弁多動

2: 誇大妄想

3: 注意散漫

4: 被害妄想

5: 易刺激性

第46回午前:第43問

入院後2週の統合失調症患者。作業療法の初期評価項目で優先度が低いのはどれか。  

1: 生活技能

2: 現実検討

3: 対人緊張

4: 薬物効果

5: 身体感覚

第49回午後:第45問

双極性障害患者の作業療法においてみられやすいのはどれか。  

1: 多幸

2: 過活動

3: せん妄

4: 両価性

5: 感情失禁

第44回午前:第48問

外傷性脳損傷後の障害と訓練・対応との組合せで適切なのはどれか。  

1: 記憶障害 − 作業工程が多い種目とする。

2: 半側空間無視 − 無視側からの刺激を多くする。

3: 注意障害 − 作業工程の展開を速くする。

4: 遂行機能障害 − 毎回新しい作業活動を準備する。

5: 社会的行動障害 − 新しい集団への参加を促す。

第56回午後:第19問

8歳の男児。幼児期より落ち着きがなくじっとしていられず、家族で外出した際にはよく迷子になり、両親も養育に困難を感じていた。小学校に入学してからは、授業中に勝手に席を立って歩き出したり、順番を守ることも難しく、日常的に忘れ物や落とし物も多く、うっかりミスをして教師に注意されるが、その後も同じミスを繰り返していた。授業中は周囲の雑音に注意を削がれて勉強に集中できず、最近では学業不振が目立ち始めたため放課後等デイサービスで作業療法士が対応することになった。作業療法士の対応として適切でないのはどれか。  

1: 感覚統合療法を実施する。

2: ペアレントトレーニングを実施する。

3: 社会生活技能訓練〈SST〉を実施する。

4: 学校を訪問して授業の様子を観察する。

5: 担当教員に本人の行動修正をより促すよう依頼する。

  • 答え:5
  • 解説:この男児は注意欠如・多動性障害の特徴的な行動があり、適切な介入が必要です。選択肢1~4は作業療法士が行うべき対応ですが、選択肢5は適切でない対応です。
  • 感覚統合療法は、周囲からの知覚情報を調整して患児の注意欠陥多動に対応する介入法として適しているため、適切な対応です。
  • ペアレントトレーニングは、家族と保護者を対象に、子どもへの肯定的な働きかけと環境調整を学ばせ、保護者の認知を肯定的に修正するものであり、適切な対応です。
  • 社会生活技能訓練〈SST〉は、自分の行動と他者の行動とを比較して、行動のレパートリーを増やしたり修正したりするものであり、適切な対応です。
  • 学校を訪問して授業の様子を観察することは、デイサービスでの作業療法支援計画の参考にできるため、適切な対応です。
  • 担当教員から行動修正を促されるだけでは、男児はどのように行動してよいかわからず、混乱の原因にもなる。適切な介入が必要であるため、選択肢5は適切でない対応です。
  • 科目:発達・小児疾患
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第56回午前:第32問

記憶障害を認める患者への対応として正しいのはどれか。  

1: 記憶する内容は、その意味を考え、声に出し印象づけて記憶させる。

2: バランストレーニングなどの運動は疲労を伴うため活用しない。

3: 記憶する内容は、絵などの視覚的イメージは用いず記憶させる。

4: 備忘録は、多くの情報を取り扱うため活用しない。

5: 何度も失敗を経験させながら、記憶の修正を促す。

  • 答え:1
  • 解説:記憶障害を持つ患者への対応では、記憶の符号化や検索を助ける方法が重要です。適切な方法を用いて記憶を促進させることが求められます。
  • 記憶する内容について、その意味を考えさせ、声に出して印象づけることは「符号化」にあたり、記憶障害のある患者にとって効果的な方法です。
  • バランストレーニングなどの運動は、極度の疲労を伴わなければ、身体活動を行わせながら記憶すると情報が記憶されやすいことがあるため、適切に活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、視覚的情報を利用して符号化することが効果的であるため、絵などの視覚的イメージを用いるべきです。
  • 備忘録(メモリーノート)は記憶貯蔵の代償手段として用いられるため、活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、エラーレス学習が望ましいため、何度も失敗を経験させる方法は適切ではありません。
  • 科目:脳血管疾患
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第40回午前:第55問

関節リウマチの作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 日常生活指導は対象者と家族に対して実施する。

2: 痛みのある時にはスプリントの使用を避ける。

3: 日内変動に配慮してプログラムを遂行する。

4: 疲労によって痛みが増悪するため休憩をとる。

5: 筋力強化には等尺性収縮を利用した運動を用いる。

第55回午前:第81問

治療者が指示や助言を与え、非適応的な行動をコントロールすることを目的とした治療法はどれか。  

1: 芸術療法

2: 森田療法

3: 精神分析療法

4: 来談者中心療法

5: バイオフィードバック療法

  • 答え:5
  • 解説:非適応的な行動をコントロールすることを目的とした治療法は、指示的精神療法の一種であるバイオフィードバック療法である。この療法では、通常認知しにくい生体現象を外部情報に変換し、それを認識することで自己コントロールを促す。
  • 芸術療法は、芸術活動を通じて心身の安定を図る治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 森田療法は、患者が自己の症状を受け入れることができるように訓練する方法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 精神分析療法は、無意識の中の葛藤を明らかにすることで症状の改善を目指す治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 来談者中心療法は、来談者の主体性と能力を尊重し、治療者が介入することを極力避ける方法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • バイオフィードバック療法は、生体現象を自己コントロールすることを目的とした治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを目的としているため、正しい選択肢である。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第46問

強迫性障害患者に認知行動療法を行う際、患者の確認行為に対して治療者が「確かめたい気持ちはそのままにしておきましょう」と声をかけた。この言葉かけの技法はどれか。  

1: 強化

2: 教示

3: モデリング

4: プロンプティング(促し)

5: エクスポージャー(曝露法)

第35回午前:第96問

多動性障害児の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 手足をそわそわ動かす。

2: 椅子でもじもじする。

3: 集団行動で順番を乱す。

4: 一つの課題にこだわる。

5: 他の子どもの邪魔をする。

第56回午前:第44問

アルコール依存症の作業療法を行うにあたって、適切でないのはどれか。  

1: 酒害教育と並行して行う。

2: 退薬症候群が遷延しているか把握する。

3: 家族が健康になるよう支援する視点をもつ。

4: 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入する。

5: 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要である。

  • 答え:4
  • 解説:アルコール依存症の作業療法では、酒害教育や家族の支援、症状の観察などが重要です。しかし、本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入することは、治療意志を阻害してしまうため適切ではありません。
  • 酒害教育はアルコール依存症の治療の根幹であり、作業療法と並行して行うことが適切です。
  • 退薬症候群の状況を把握することは、作業療法を行う上で重要であり、適切な対応です。
  • アルコール依存症は家族にも影響を及ぼすため、家族の健康を支援する視点を持つことは適切です。
  • 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入することは、治療意志を阻害してしまうため適切ではありません。
  • 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要であり、アルコール依存症者の心理特性を考慮した関わりが適切です。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第85問

統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 基本的生活リズム

2: 身体感覚の状態

3: 疲れやすさの程度

4: 活動範囲の広がり

5: 金銭管理能力

第56回午後:第97問

てんかん患者が複雑部分発作を起こして部屋を歩き回った際の対応として正しいのはどれか。  

1: 体をゆする。

2: 大声をかける。

3: 一緒に移動する。

4: 割り箸を嚙ませる。

5: 室内に一人きりにする。

  • 答え:3
  • 解説:複雑部分発作の場合、患者は意識が朦朧としており、周囲に対する反応が鈍くなります。そのため、無理に制限をかけたり、過剰な刺激を与えると抵抗や過剰反応を引き起こすことがあります。適切な対応は、患者の安全を確保しながら様子を観察することです。
  • 体をゆするなど無理に行動制限をすると、患者が過剰な反応をすることがあります。この方法は適切ではありません。
  • 大声をかけるなど過剰な刺激を与えると、患者が抵抗することがあります。この方法は適切ではありません。
  • 危険な場所でなければ、患者と一緒に移動し、様子を観察するのが適切な対応です。これにより、患者の安全を確保しながら状況を把握できます。
  • タオルや割り箸を嚙ませることは必要ありません。発作時にこれらを使用すると、口腔内を傷つける可能性があるため、実施しない方が良いです。
  • 室内に一人きりにすると、患者が転倒したり、危険な場所に行く可能性があります。そのため、この方法は適切ではありません。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第46回午後:第81問

学習理論に基づく技法を用いた療法はどれか。  

1: 内観療法

2: 箱庭療法

3: 交流分析

4: 認知行動療法

5: 精神分析療法