第44回午前第48問の類似問題

第45回午前:第31問

外傷性脳損傷後の障害と援助との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記憶障害-抽象的な情報の提供を多くする。

2: 感情爆発-訓練環境では興奮させる刺激を除去する。

3: 遂行機能障害-複雑な工程で新規の課題を繰り返す。

4: 意欲・発動性の低下-意欲が回復するまで観察する。

5: 欲求のコントロール低下-必要な具体的行動を本人・家族と共有する。

第43回午前:第54問

外傷性脳損傷の前頭葉症状で頻度が低いのはどれか。  

1: 記憶障害

2: 人格変化

3: 遂行機能障害

4: 注意力低下

5: 半側空間無視

第51回午前:第32問

高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 記憶障害 - 自律訓練法

2: 失行症 - 回想法

3: 純粋失読 - 認知行動療法

4: 遂行機能障害 - 間隔伸長法

5: 半側空間無視 - プリズム適応療法

第37回午前:第57問

閉鎖性外傷性脳損傷の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 意識障害の期間と予後とは関係がある。

2: 病巣はびまん性である。

3: 好発部位は両側後頭葉である。

4: 認知障害、記憶障害および行動異常がみられる。

5: 失調やバランス障害がみられる。

第46回午前:第89問

外傷性脳損傷後にみられやすい症状はどれか。  

1: 運動失語

2: 着衣失行

3: 相貌失認

4: 全般性注意障害

5: 左半側空間無視

第35回午前:第57問

外傷性脳損傷について誤っているのはどれか。  

1: グラスゴー・コーマ・スケールは意識障害の評価法である。

2: 麻痺が軽くても種々の行動障害が問題となる。

3: 受傷直後には一見正常に行動していてもそれを記憶していない時期がある。

4: 重症例では多発外傷を伴いやすい。

5: 記憶障害の頻度は脳卒中より少ない。

第35回午前:第64問

高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。

2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。

3: 手指失認-料理でナイフを用いない。

4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。

5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。

第34回午前:第64問

適切でない組合せはどれか。2つ選べ。 ア.手続き記憶の障害-システム手帳の利用を促す。イ.注意障害-作業場面を簡素にする。ウ.半側空間無視-無視傾向のある側に目印を設定する。エ.半側身体無視-両手同時動作が必要な課題を与える。オ.観念運動失行-言語による指示の頻度を増す。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第45回午後:第32問

症状と治療法との組合せで正しいのはどれか。  

1: 1. 失行症-自己教示法

2: 2. 半側無視-間隔伸張法

3: 3. 記憶障害-誤りなし学習

4: 4. 注意障害-観察学習

5: 5. 遂行機能障害-プリズム適応療法

第56回午後:第34問

病態と治療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視 ── 遮断除去法

2: 遂行機能障害 ── 自己教示法

3: 注意障害 ── 間隔伸張法

4: 記憶障害 ── 視覚走査法

5: 失語症 ── PQRST法

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、病態とそれに対応する治療法の組み合わせを正しく選ぶことが求められています。正しい組み合わせは遂行機能障害と自己教示法です。
  • 半側空間無視は、患者が身体の一側の空間を無視する症状です。遮断除去法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 遂行機能障害は、計画や組織化などの認知機能が低下する症状です。自己教示法は、患者が自分自身に指示を出すことで認知機能を改善する治療法であり、遂行機能障害に対する適切な治療法です。
  • 注意障害は、患者が集中力を維持できない症状です。間隔伸張法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 記憶障害は、患者が新しい情報を記憶したり、過去の情報を思い出すことが困難な症状です。視覚走査法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 失語症は、言語機能の障害により、話す、理解する、読む、書く能力が低下する症状です。PQRST法は、記憶の支援方法であり、失語症に対する治療法ではありません。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第47問

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: 解離性健忘――――――――――自律訓練法

2: 身体化障害――――――――――系統的脱感作法

3: 強迫性障害――――――――――曝露反応妨害法

4: PTSD〈外傷後ストレス障害〉―フラッディング

5: 心気障害―――――――――――持続エクスポージャー法

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、疾患と治療法の正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、強迫性障害と曝露反応妨害法です。
  • 解離性健忘では、認知療法や集団精神療法、催眠療法などが適応となります。自律訓練法は、自己催眠法の一種で、不安神経症や強迫神経症などで適応となるため、この組み合わせは正しくありません。
  • 身体化障害では、認知行動療法や支持的精神療法が適応となります。系統的脱感作法は、リラックスした状態で低い不安から段階的に刺激を与えていく方法で、強迫神経症や恐怖性不安障害で適応となるため、この組み合わせは正しくありません。
  • 強迫性障害では、曝露反応妨害法や認知行動療法、フラッディングなどが適応となります。曝露反応妨害法は、認知行動療法の一つで、不安に患者自身を曝すことで徐々にその状況に慣れさせる反面、強迫行為自体を我慢して行わないようにする方法である。主に強迫性障害で適応となるため、この組み合わせは正しいです。
  • 外傷後ストレス障害(PTSD)では、持続エクスポージャー法や認知行動療法などが適応となります。フラッディングは、不安や恐怖場面に曝露して、その時間を次第に延長していく方法で、主に強迫性障害で用いられるため、この組み合わせは正しくありません。
  • 心気障害では、森田療法などが適応となります。持続エクスポージャー法は、不安障害のためのエクスポージャー療法の長い歴史と、外傷後ストレス障害(PTSD)の情動処理理論に基づいた治療法で、PTSDなどで適応となるため、この組み合わせは正しくありません。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午前:第43問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で誤っているのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第36回午前:第64問

頭部外傷患者にみられる障害の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 自発性低下のため指示が必要である。

2: 受傷前後のことを忘れている。

3: 簡単なテストもいらいらして中断する。

4: 復職しても仕事を続けることが困難である。

5: 動作性知能より言語性知能の低下が大きい。

第53回午前:第45問

外傷性の前頭葉損傷による高次脳機能障害の患者に対する動作指導として適切なのはどれか。  

1: 床からの起き上がりは、起き上がる方向を次々と変えながら練習する。

2: 歩行では、股・膝・足関節の運動に同時に注意を払うよう指導する。

3: 車椅子操作は、手順を1つずつ確認しながら進めるよう指導する。

4: 動作の手順を間違えた場合は、自分で気付くまで指摘しない。

5: 更衣動作では、上衣と下衣を交互に練習する。

第36回午前:第49問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で適切でないのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第46回午後:第78問

脳損傷後の出来事が思い出せないようになることはどれか。  

1: 作 話

2: 失 認

3: 前向健忘

4: 逆向健忘

5: 見当識障害

第42回午前:第52問

麻痺のない大脳半球損傷患者の病態と検査所見との組合せで適切なのはどれか。  

1: 観念運動失行-お茶を入れるまねができない。

2: 観念失行-他者の指の形を模倣できない。

3: 運動維持困難-閉眼で舌を出させると目が開いてしまう。

4: 運動消去現象-感覚刺激に反応して片手を挙上できない。

5: 着衣失行-衣類のボタンやポケットの意味が分からない。

第50回午前:第34問

記憶障害と治療介入の組合せで適切でないのはどれか。  

1: 逆向性健忘 ― アルバム療法

2: 逆向性健忘 ― 展望記憶訓練

3: 前向性健忘 ― メモリーノート

4: 前向性健忘 ― アラーム付き時計

5: 前向性健忘 ― リアリティオリエンテーション

第36回午前:第45問

脳卒中片麻痺の歩行訓練で阻害因子となりにくいのはどれか。  

1: 半側空間無視

2: 表在感覚障害

3: 膝関節屈曲拘縮

4: 弛緩性麻痺

5: 疼痛

第53回午後:第6問

21歳の男性。交通事故によるびまん性軸索損傷と診断された。意識は清明で運動麻痺はない。新しい物事を覚えるのが困難で記憶の障害が顕著である。この患者に対する適切なアプローチはどれか。  

1: 毎日異なる課題を与える。

2: 記憶の外的補助手段を使う。

3: 試行錯誤が必要な課題を行う。

4: 複数の学習課題を同時に行う。

5: 日課は本人のペースで柔軟に変更する。

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、記憶障害がある患者に対する適切なアプローチを選択することが求められています。記憶障害のある患者には、外的補助手段を使って記憶を補助する方法が適切です。
  • 毎日異なる課題を与えるのは負荷が大きく、十分な練習効果が得られないため、この方法は適切ではありません。
  • 記憶の外的補助手段を使うことで、日々行うことや注意すべきことをノートに健忘録のように記録しておき、これを見ながら行動することで、記憶障害による困難さを補助できるため、この方法が適切です。
  • 試行錯誤が必要な課題を行わせると、誤ったことも記憶できず、誤りを繰り返すことが多いため、この方法は適切ではありません。
  • 複数の学習課題を同時に行うと、進行状況の把握が困難になり、混乱しやすいため、この方法は適切ではありません。
  • 日課が本人のペースで進むことは良いですが、日課を変更することで、手続き記憶のように、一度修得したことを利用して行動することが困難になる可能性があるため、この方法は適切ではありません。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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