40歳の男性。機械による手指屈筋腱断裂。術後、手関節掌屈位30°、MP関節屈曲位50°及びPIP・DIP関節ともに完全伸展位で4週間固定後、作業療法を開始した。固定中も手指屈筋の自動運動は行っていた。開始時の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 上肢帯の粗大運動
2: 手関節背屈筋の自動運動
3: 手関節屈筋の抵抗運動
4: MP関節伸展の等尺性運動
5: PIP・DIP関節の個別の関節可動域訓練
正しい組合せはどれか。
1: 母指対立運動不能 - 橈骨神経麻痺
2: 手指内転不能 - 正中神経麻痺
3: Froment 徴候陽性 - 正中神経麻痺
4: 母指球筋萎縮 - 尺骨神経麻痺
5: 母指橈側外転不能 - 橈骨神経麻痺
56歳の女性。慢性関節リウマチで図のような手の変形をきたしている。ADL指導で正しいのはどれか。
1: T字杖を用いる。
2: コックアップスプリントを用いる。
3: 握力強化のためにビンのフタを開ける。
4: マジックハンド型リーチャーを使う。
5: ボタンエイドを使う。
56歳の女性。関節リウマチ。足部の写真を示す。この写真にみられる変形はどれか。2つ選べ。
1: スワンネック変形
2: ボタンホール変形
3: Z状変形
4: 内反小趾
5: 外反母趾
外傷と障害される関節との組合せで正しいのはどれか。
1: Monteggia骨折 — 肩関節
2: Galeazzi骨折 — 遠位橈尺関節
3: Barton骨折 — 肘関節
4: Bennett骨折 — DIP関節
5: Mallet指 — PIP関節
上腕部で橈骨神経が完全に損傷した場合に可能な動作はどれか。2つ選べ。 ア.指を差す。イ.そろばんの玉をはじく。ウ.ペンチで針金を切る。エ.荷物を前腕に掛ける。オ.手さげ鞄をさげる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
下腿中央の横断面を図に示す。矢印の筋の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 膝関節の屈曲
2: 足の底屈
3: 足の内がえし
4: 母指の屈曲
5: 第2~5指の屈曲
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で運動方向と移動軸との組合せで誤っているのはどれか。
1: 足関節背屈 - 第5中足骨
2: 頸部回旋 - 鼻梁と後頭結節を結ぶ線
3: 頸部屈曲 - 外耳孔と頭頂を結ぶ線
4: 前腕回外 - 手指を伸展して手背面
5: 股関節屈曲 - 大腿骨
上肢の関節について誤っているのはどれか。
1: 腕橈関節は球関節である。
2: 上橈尺関節は車軸関節である。
3: 肘の生理的内反の角度を運搬角という。
4: 肘頭は肘屈曲位でHüter三角を構成する。
5: 腕尺関節は上橈尺関節と同一の関節包内にある。
上腕部で橈骨神経が完全に損傷した場合でも可能な動作はどれか。2つ選べ。 ア.指を指す。イ.そろばんの玉をはじく。ウ.ペンチで太い針金を切る。エ.荷物を前腕に掛ける。オ.手さげかばんをさげる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
手関節の掌屈に関与しない筋はどれか。
1: 橈側手根屈筋
2: 長掌筋
3: 尺側手根屈筋
4: 長母指屈筋
5: 短母指外転筋
橈骨と尺骨の両者に付着部を持つ筋で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 方形回内筋
2: 橈側手根屈筋
3: 尺側手根屈筋
4: 浅指屈筋
5: 深指屈筋
左手を触診している写真(①〜⑤)を別に示す。Danielsらの徒手筋力テストで長母指外転筋のTraceを判断する場合の触診部位として正しいのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
足部の関節について正しいのはどれか。
1: 中足間関節は縦アーチを形成する。
2: 横足根関節は横アーチを形成する。
3: 足根中足関節では回内外が起こる。
4: 距骨下関節では内がえしが起こる。
5: 距腿関節は背屈位で関節の遊びが大きくなる。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩甲帯挙上 - 肩峰と胸骨上縁を結ぶ線
2: 肩外転 - 両側の肩峰を結んだ線への垂直線
3: 前腕回内 - 橈骨
4: 膝屈曲 - 大腿骨
5: 足部内がえし - 下腿軸への垂直線
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩関節
2: 肘関節
3: 手関節
4: 股関節
5: 膝関節
上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。
1: ①の黒塗り部分を短縮
2: ②の黒塗り部分を削除
3: ③を矢印の方向へ移動
4: ④を矢印の方向へ移動
5: ⑤の黒塗り部分を延長
48歳の主婦。慢性関節リウマチ。発症後4年経過。スタインブロッカーのクラスIII。第2~4指はムチランス型変形を呈する。この患者が使用する自助具などで適切でないのはどれか。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 股関節外転
2: 股関節外旋
3: 股関節伸展
4: 膝関節屈曲
5: 足関節伸展(背屈)
慢性関節リウマチの作業療法で誤っているのはどれか。
1: 手指に強い負荷がかからないようにする。
2: 股関節の屈曲拘縮を予防するために腹臥位をとらせる。
3: 午前中の早い時間にプログラムを実施する。
4: 自己装着可能な夜間スプリントを工夫する。
5: 等尺性運動によって筋力維持を行う。