手指屈筋腱縫合の術後6週から導入する運動で最も適切なのはどれか。
1: MP関節とPIP・DIP関節の他動伸展
2: PIP・DIP関節の他動屈曲
3: MP関節伸展位固定でPIP・DIP関節の自動屈曲
4: MP関節屈曲位固定でPIP・DIP関節の他動伸展
5: MP関節屈曲位固定でPIP・DIP関節の他動屈曲
手指屈筋腱縫合術後の作業療法で導入する時期が最も遅いのはどれか。
1: PIP・DIP関節の他動屈曲
2: MP関節とPIP・DIP関節の他動伸展
3: MP関節伸展位固定でPIP・DIP関節の自動屈曲
4: MP関節屈曲位固定でPIP・DIP関節の他動伸展
5: MP関節屈曲位固定でPIP・DIP関節の他動屈曲
手指屈筋腱損傷者への術後のKleinert法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 指を自動伸展させる。
2: MP関節は屈曲位に固定する。
3: 手関節は軽度背屈位に固定する。
4: 爪とスプリントとをピアノ線で結ぶ。
5: 3週間固定後に自動運動を開始する。
32歳の男性。右環指中手骨骨折に対する固定術後8週経過。エックス線写真(A)と手指の写真(B)とを別に示す。この患者の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: MP関節の屈曲訓練
2: 母指と環指との対立訓練
3: 夜間安静スプリントの装着
4: 逆ナックルベンダーの装着
5: 手術創癒着部への極超短波療法
35歳の男性。前腕骨折でプレートを用いた観血的整復固定術後、前腕から手指にかけて浮腫と手関節の拘縮を認める。物理療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: 経皮的電気刺激(TENS)
2: 極超短波
3: 渦流浴
4: 間歇的機械的圧迫
5: 超音波
手で正しいのはどれか。
1: MP関節は1度の運動自由度をもつ。
2: MP関節屈曲の主動筋は浅指屈筋である。
3: PIP関節屈曲の主動筋は深指屈筋である。
4: 母指のCM関節は2度の運動自由度をもつ。
5: 手関節を背屈すると手指の伸展がしやすくなる。
35歳の男性。飲酒後電車内で寝過ごし、右上腕部の圧迫によって橈骨神経麻痺となった。受傷4日後で橈骨神経領域の感覚低下があり、手関節背屈および手指伸展の自動運動は困難である。この患者に対するアプローチで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 上腕部のアイシング
2: 手関節背屈の抵抗運動
3: Engen型把持装具の使用
4: 手指・手関節の他動伸展運動
5: コックアップ・スプリントの使用
34歳の男性。パルプ工場で勤務中に機械に挟まれ前腕切断となった。断端は30%残存しているが、肘関節に屈曲制限がある。肘継手(別冊No. 7)を別に示す。この患者に適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。
1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。
2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。
3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。
4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。
5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。
65歳の男性。右上腕外側の持続圧迫による橈骨神経麻痺。発症後3日。橈骨神経領域の感覚障害がある。Danielsらの徒手筋力テストで腕橈骨筋3、橈側手根伸筋2、尺側手根伸筋2、指伸筋2、長母指外転筋2、示指伸筋1である。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 手関節の伸展他動運動
2: MP関節伸展の抵抗運動
3: Capener装具による示指伸張
4: コックアップスプリントの装着
5: 手関節伸筋に対する遠心性収縮による筋力強化
手の内在筋プラス肢位の組合せで正しいのはどれか。
1: MP関節屈曲 ― PIP関節伸展 ― DIP関節屈曲
2: MP関節伸展 ― PIP関節屈曲 ― DIP関節屈曲
3: MP関節屈曲 ― PIP関節伸展 ― DIP関節伸展
4: MP関節伸展 ― PIP関節屈曲 ― DIP関節伸展
5: MP関節屈曲 ― PIP関節屈曲 ― DIP関節伸展
手の運動と筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 手関節掌屈-尺側手根屈筋
2: 手関節橈屈-短橈側手根伸筋
3: MP関節屈曲-橈側手根屈筋
4: PIP関節伸展-小指伸筋
5: DIP関節屈曲-深指屈筋
槌指(mallet finger)で自動運動が困難なのはどれか。
1: DIP関節屈曲
2: DIP関節伸展
3: PIP関節伸展
4: PIP関節屈曲
5: MP関節屈曲
手根管症候群の術後3日目の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 全指の自動関節可動域訓練を行う。
2: 手関節の他動的関節可動域訓練を行う。
3: 浮腫を軽減するポジショニングを指導する。
4: 手関節の痛みがあるときは安静用スプリントを作製する。
5: 片手動作を指導する。
75歳の男性。変形性膝関節症で図のような手術を受けた。術後理学療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。ア.術後1日:大腿四頭筋の等尺性収縮運動イ.術後2~3日:膝関節の他動的関節可動域訓練ウ.術後1週:平行棒内で患側1/2部分体重負荷エ.術後3週:下肢伸展挙上による筋力増強オ.術後6週:松葉杖を用いた平地歩行
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
30歳の女性。断端長25%残存の左前腕切断。肘関節が屈曲30°に制限されている。屈曲運動を補い、腹部前面での両手動作を可能にするため能動義手を作製する。ソケットと肘継手の組合せで正しいのはどれか。
1: 差し込み式前腕ソケット ――――― 倍動肘ヒンジ継手
2: 前腕用スプリットソケット ―――― 倍動肘ヒンジ継手
3: ノースウエスタン式前腕ソケット ― 能動単軸肘ヒンジ継手
4: ミュンスター式前腕ソケット ――― 軟性たわみ式継手
5: ミュンスター式前腕ソケット ――― 能動単軸肘ブロック継手
手根管症候群の術後3日目の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 手関節の他動的関節可動域訓練を行う。
2: 全指の自動的関節可動域訓練を行う。
3: 浮腫を軽減するポジショニングを指導する。
4: 手関節の痛みがあるときは安静用スプリントを作製する。
5: 片手動作を指導する。
32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。考えられる原因はどれか。2つ選べ。
1: 左肩屈曲の可動域低下
2: 左肩伸展の筋力低下
3: 左肩甲骨下制の筋力低下
4: 右肩甲骨外転の筋力低下
5: 右肩甲帯挙上の可動域低下
40歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢筋力はMMTで近位筋4、遠位筋3である。下肢は内反尖足位であるが歩行可能。最近、手指の疲労があり食事がしにくくなったと訴えている。この患者の食事での対応で適切なのはどれか。
1: 吸口付コップを用いる。
2: 食事支援ロボットを用いる。
3: ユニバーサルカフを用いる。
4: 食器をターンテーブルに置く。
5: ポータブルスプリングバランサーを用いる。
手背の深達性Ⅱ度熱傷に対する急性期のスプリンティング肢位で正しいのはどれか。
1: 母指掌側外転
2: 母指MP関節伸展
3: 第2~5指MP関節伸展
4: 第2~5指PIP関節屈曲
5: 第2~5指DIP関節屈曲