第35回午前第84問の類似問題

第36回午後:第64問

能力低下へのアプローチとして誤っているのはどれか。  

1: 脊髄損傷患者への車椅子訓練

2: 精神障害者への生活技能訓練

3: 知的障害者への就労準備訓練

4: 痴呆患者への記憶想起訓練

5: 脳卒中患者への利き手交換訓練

第52回午前:第41問

統合失調症の精神病後抑うつからの回復初期の指標はどれか。2つ選べ。  

1: 億却感

2: 空腹感

3: 熟眠感

4: 疲労感

5: 不安感

第41回午前:第91問

神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。

2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。

3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。

4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。

5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。

第45回午前:第16問

30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。  

1: 休憩の時間を増やす。

2: 以前の作業種目に戻す。

3: 直ちに作業療法を中止する。

4: 他の作業療法士が担当する。

5: 就労意欲を高める種目に変更する。

第40回午後:第97問

統合失調症の症状で誤っているのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 思考制止

3: 思考吹入

4: 自生思考

5: 考想化声

第38回午前:第96問

認知症患者の作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 歩行状態などの運動機能

2: 記銘力や理解力などの知的機能

3: 家族の介護力の程度

4: 内田・クレペリンテストでの作業能力

5: 呼吸器・循環器などの合併症の有無

第52回午後:第41問

神経症性障害患者の作業療法導入時の評価で最も重視すべきなのはどれか。  

1: 就労関連技能

2: 身辺処理能力

3: 精神内界の葛藤

4: 基本的な心身機能

5: 症状への対処方法

第47回午後:第91問

広汎性発達障害で認めにくいのはどれか。  

1: 姿勢異常

2: 精神遅滞

3: 限局した反復行動

4: コミュニケーション障害

5: 相互的な社会的関係の異常

第52回午前:第40問

精神障害者の就労と最も関連があるのはどれか。  

1: 精神症状の程度

2: 精神障害の診断名

3: 職業前訓練の時間

4: これまでの入院期間

5: 就労へのモチベーション

第54回午後:第40問

「い」で始まる単語をなるべく多く挙げてください、という課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた。この状況から考えられる患者の障害で正しいのはどれか。  

1: 運動機能障害

2: 注意機能障害

3: 言語性記憶障害

4: 言語流暢性障害

5: ワーキングメモリーの障害

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、「い」で始まる単語をなるべく多く挙げる課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた状況を考慮し、正しい障害を選ぶ必要があります。正解は言語流暢性障害で、文字流暢性の課題に対する困難が示されています。
  • 運動機能障害は、身体的な動きや発語が不十分になる障害ですが、「言葉が出てこない」という訴えは運動機能障害だけでは説明できません。
  • 注意機能障害は、課題の途中で集中力が途切れたり、別の課題に移行してしまう障害です。この症状だけでは、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明できません。
  • 言語性記憶障害は、語想起が困難になる障害ですが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えは言語性記憶障害だけでは説明できません。言語性記憶障害は前向性健忘で見られやすい症状です。
  • 言語流暢性障害は、文字流暢性や意味流暢性の課題に対する困難がある障害です。この患者は、「い」で始まる単語を挙げる課題に対して困難を感じており、文字流暢性の障害があると考えられます。この選択肢が正しいです。
  • ワーキングメモリーの障害は、複雑な課題を遂行する際に物事を心的過程にとどめておく能力が低下する障害です。ワーキングメモリーが障害された場合、課題の実施中に既出の単語を再度挙げてしまうなどの症状が見られますが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明するには不十分です。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午後:第48問

精神遅滞の患者に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。  

1: レクリエーション

2: 自律訓練法

3: 集団活動

4: 創作活動

5: SST

第54回午後:第96問

統合失調症の患者が「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴えた。この症状はどれか。  

1: 考想伝播

2: 作為体験

3: 妄想気分

4: 妄想知覚

5: 連合弛緩

  • 答え:3
  • 解説:統合失調症の患者が「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴える症状は、妄想気分です。妄想気分は思考内容の障害で、「何か自分の周りでただごとではないことが起きる感じがする」などの思い込みが生じます。
  • 考想伝播は、自分の考えが他人に伝わると感じるもので、作為思考の一つです。この症状では、患者は自分の考えが他人に知られていると感じますが、不安緊迫感を訴える症状ではありません。
  • 作為体験は、自我意識の能動性が障害され、自分の思考・感情・行動が他人や外部の作用により支配されていると認識する症状です。患者は自分の行動が他者によって操作されていると感じますが、不安緊迫感を訴える症状ではありません。
  • 妄想気分は思考内容の障害で、「何か自分の周りでただごとではないことが起きる感じがする」などの思い込みが生じます。この症状は、統合失調症の患者が「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴える症状で正しい選択肢です。
  • 妄想知覚は、正常な知覚がある場合に、それに対して突然了解不可能な特別な意味付けがなされ、それが強く確信されるものです。この症状では、患者は特定の知覚に対して異常な意味を見出しますが、不安緊迫感を訴える症状ではありません。
  • 連合弛緩は、患者の話はだいたいわかるがまとまりがない状態で、思考を構成する概念の間に関連性が乏しい症状です。この症状では、患者の話が支離滅裂になりますが、不安緊迫感を訴える症状ではありません。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第89問

うつ病患者の作業療法中に観察される特徴で誤っているのはどれか。  

1: 脱線しやすい。

2: 自己決定力が低下する。

3: 自己卑下感を抱く。

4: 無理をしやすい。

5: 依存心が高まる。

第48回午前:第48問

境界性パーソナリティ障害の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 女性より男性に多い。

2: 自己像が不安定である。

3: 完全主義の傾向がみられる。

4: 慢性の空虚感が支配している。

5: 有病率は統合失調症より低い。

第38回午後:第78問

痴呆患者の症状でないのはどれか。  

1: 強迫観念

2: 夜間せん妄

3: 見当識障害

4: 記銘力低下

5: 感情失禁

第41回午後:第95問

統合失調症で予後不良な因子はどれか。  

1: 発病年齢が早い。

2: 病前の性格が社交的である。

3: 明らかな誘因がある。

4: 急性に発病する。

5: 緊張病症状を示す。

第45回午後:第96問

統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。  

1: 陰性症状

2: 急性の発症

3: 早い発症年齢

4: 神経学的症状

5: 統合失調症の家族歴

第46回午後:第49問

統合失調症患者の退院直後の訪問時評価で優先度が高いのはどれか。  

1: 服薬管理

2: 行動範囲

3: 対人交流

4: 金銭管理

5: 余暇活動

第40回午前:第82問

統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりと落ち着かないのはどれか。  

1: ジスキネジア

2: すくみ足現象

3: 姿勢時振戦

4: アカシジア

5: バリスム

第49回午前:第99問

神経症性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 全般性不安障害では疾病利得がみられる。

2: 強迫行為では不合理と思いながらも繰り返し手を洗う。

3: 離人症では自分がとても重い病気ではないかと心配する。

4: 社交恐怖では自分が見捨てられるのではないかと心配する。

5: 予期不安ではパニック発作がまた起きるのではないかと心配する。