大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭置換術(後方アプローチ)後、全荷重が可能な状態での理学療法で適切でないのはどれか。
1: 背臥位における膝伸展位での股関節外転運動
2: 腹臥位における他動的な股関節伸展運動
3: 座位における重錘を用いた大腿四頭筋の筋力増強
4: 低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習
5: 歩行器を用いた屋外歩行練習
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
膝関節について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: らせん関節である。
2: 屈曲の最終期にはころがり運動となる。
3: 伸展位では側副靭帯は弛緩する。
4: 半腱様筋は下腿の外旋運動を行う。
5: 完全伸展時には下腿の内旋運動はできない。
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて段階2(Poor)の運動と測定肢位との組み合わせで誤っているのはどれか。
1: 頸部伸展-背臥位
2: 体幹回旋-背臥位
3: 体幹伸展-腹臥位
4: 体幹屈曲-側臥位
5: 骨盤挙上-背臥位
正常歩行における関節運動の説明で正しいのはどれか。
1: 着床初期には、足関節が最大背屈位となる。
2: 荷重応答期には、膝関節に伸展モーメントが働く。
3: 立脚終期には、足関節に底屈モーメントが働く。
4: 前遊脚期には、股関節に伸展モーメントが働く。
5: 遊脚初期には、膝関節に伸展モーメントが働く。
膝周囲のスポーツ外傷と理学療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 前十字靱帯再建術後-膝伸展可動域の制限
2: 関節鏡視下半月板切除術後-早期部分荷重訓練
3: ジャンパー膝-膝窩部への超音波療法
4: 腸脛靱帯炎-ランニングの禁止
5: 離断性骨軟骨炎-膝関節固定装具の適用
膝関節で正しいのはどれか。
1: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
2: 最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。
3: 外側半月は外側側副靱帯と結合する。
4: 大腿骨軸と脛骨軸とは軽度内反している。
5: 後十字靱帯は大腿骨の顆間窩後方に付着する。
端座位で一側の股関節を屈曲する際に抵抗をかけたところStrümpell現象が出現し、歩行動作の練習に役立てようとした。観察された動きはどれか。
1: 股関節外旋
2: 膝関節屈曲
3: 膝関節伸展
4: 足関節背屈
5: 足関節底屈
外傷と固定肢位との組合せで正しいのはどれか。
1: 脊椎圧迫骨折 − 脊柱屈曲位
2: 膝蓋骨脱臼 − 膝関節屈曲位
3: アキレス腱断裂 − 足関節底屈位
4: 足関節内果骨折 − 足関節背屈位
5: 腓骨筋腱脱臼 − 足部回内位
Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか。
1: 股関節伸展筋力4は股関節伸展30°の抵抗値で求める。
2: 股関節屈曲筋力3の運動範囲は0°〜145°である。
3: 股関節内転筋力4の非テスト側下肢は45°外転させる。
4: 大腿筋膜張筋筋力3の運動範囲は外転30°あれば良い。
5: ハムストリングス筋力5は膝関節屈曲120°の抵抗値で求める。
上肢帯の運動で誤っているのはどれか。
1: 肩甲骨は胸鎖関節を支点に動く。
2: 肩甲骨の回旋運動は烏口上腕靭帯で制限される。
3: 肩屈曲運動に伴い肩甲骨は上方回旋する。
4: 肩伸展運動に伴い肩甲骨は前傾する。
5: 肩30°以上の外転運動で肩甲骨は上方回旋する。
変形性股関節症に対して、前方アプローチで股関節を前外側に脱臼させて人工股関節置換術を行った。術後に股関節の脱臼を最も誘発しやすい肢位はどれか。
1: 屈曲、内転、内旋
2: 屈曲、外転、外旋
3: 伸展、内転、外旋
4: 伸展、内転、内旋
5: 伸展、外転、内旋
他の筋への影響を最小限にして伸張運動を行う場合、伸張筋と運動方向の組合せで適切なのはどれか。
1: 薄筋―――――――股関節伸展位、膝関節屈曲位で股関節外転
2: 中間広筋―――――股関節伸展位・内外旋中間位で膝関節屈曲
3: ヒラメ筋―――――膝関節伸展位、足部内外反中間位で足関節背屈
4: 三角筋前部――――肩関節内外旋中間位、肘関節伸展位で肩関節伸展
5: 長橈側手根伸筋――肘関節伸展位、前腕回内位、手関節尺屈位で掌屈
大腿義足装着者の異常歩行と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 過度の腰椎前弯―股関節伸展拘縮
2: 外転歩行――――股関節屈曲拘縮
3: 義足膝の不安定―股関節伸展筋力低下
4: 伸び上がり歩行―股関節内転筋力低下
5: 分回し歩行―――股関節内転拘縮
手の関節で誤っているのはどれか。
1: 橈骨茎状突起と舟状骨が衝突することで橈屈が制限される。
2: 回外位よりも回内位の方が橈屈の可動域が大きい。
3: 尺屈は手根中央関節よりも橈骨手根関節の可動性が大きい。
4: 背屈では橈骨手根関節よりも手根中央関節の可動性が大きい。
5: 手根中手関節の可動性は第3中手骨よりも第4中手骨の方が大きい。
関節可動域評価について誤っているのはどれか。
1: 徒手筋力テストより先に行う。
2: 自動可動域測定が基本である。
3: 正常関節の最終域感の一つに結合組織性がある。
4: 痛みの訴えは他動的可動域測定終了の目安として重要である。
5: 角度計の軸心の位置は関節の角度によって変わる。
正しいのはどれか。
1: 椅子からの立ち上がり開始時に足関節は背屈する。
2: 椅子からの立ち上がり開始時に骨盤は後傾する。
3: 椅子からの立ち上がり離殿時に膝は屈曲する。
4: 立位時の重心線は膝蓋骨前面を通る。
5: 立位時の腹筋活動は腰椎前弯を増大する。
背臥位で強度の腰椎前弯がみられる原因として正しいのはどれか。
1: 膝関節の伸展拘縮
2: 股関節の屈曲拘縮
3: 腰方形筋の筋力低下
4: 脊柱起立筋の筋力低下
5: 腹筋の筋力低下
Danielsらの肩関節の徒手筋力テストにおける段階と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。
1: 屈曲の段階2―――――背臥位
2: 伸展の段階3―――――座位
3: 外旋の段階4―――――座位
4: 水平内転の段階2―――腹臥位
5: 水平外転の段階2―――側臥位