第34回午前第63問の類似問題

第56回午後:第5問

56歳の男性。頭痛と複視を自覚し脳神経内科を受診した。頭部MRIで右脳幹部に腫瘍性病変を指摘された。対座法で観察した眼球運動を図に示す。障害されている脳神経はどれか。 

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1: 右動眼神経のみ

2: 右滑車神経のみ

3: 右外転神経のみ

4: 右動眼神経と右滑車神経

5: 右動眼神経と右外転神経

第40回午前:第3問

65歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。ベッドサイドでの作業療法の評価として適切でないのはどれか。  

1: 起座時には血圧を測定する。

2: 病棟でのADLについて情報を得る。

3: 端座位の保持は左側から介助する。

4: 言語機能のスクリーニングを行う。

5: 左手の物品操作能力を確認する。

第41回午前:第49問

脳卒中患者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。  

1: 仮性球麻痺や球麻痺に伴いやすい。

2: 急性期には高頻度にみられる。

3: 食物は刺激の少ないぬるめの温度が基本となる。

4: 体位の違いで誤嚥の危険性が変わる。

5: 誤嚥を伴うと肺炎の危険性が高くなる。

第48回午前:第33問

脳卒中患者の摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。  

1: 水分よりゼリーで誤嚥しやすい。

2: 急性期より慢性期で高頻度に生じる。

3: 座位よりリクライニング位で誤嚥が少ない。

4: 片側の障害では非麻痺側に頸部を回旋する。

5: 食事中むせなければ誤嚥はないと判断できる。

第42回午前:第13問

65歳の男性。意識が消失し緊急入院となった。発症後2日目においても意識障害は重度である。MRI拡散強調画像(別冊No.2A、B)を別に示す。その後、意識状態が改善した。歩行が困難であるにもかかわらず、ひとりでベッドから立ち上がろうとする。この患者に認められる可能性が高い症状はどれか。 

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1: 右手は自由に動かせるが、ジャンケンのチョキが模倣できない。

2: 5つの物品の中から指示した物を選択できない。

3: 「左手足は動きますか」と聞くと「はい」と答える。

4: 指示に対して右手足をほとんど動かせない。

5: 眼鏡を見て「めがね」と呼称できない。

第38回午前:第8問

50歳の女性。脳出血後の左片麻痺。発症後2か月経過し、ブルンストローム法ステージは上肢、手指ともにVであった。この患者の作業活動として困難なのはどれか。  

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第39回午前:第6問

70歳の女性。脳出血による右片麻痺。発症3か月経過。ブルンストローム法ステージは上肢、手指、下肢ともにIV。認知や感覚機能に障害はない。この患者の患側上肢の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 座位での患側を用いた机の雑巾がけ

2: 立位での患側を用いたズボンの引き上げ

3: ループ付きタオルを用いた洗体動作

4: 両手を用いたタオルたたみ

5: 銅版打ち出しで患側を用いた木槌の使用

第35回午前:第64問

高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。

2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。

3: 手指失認-料理でナイフを用いない。

4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。

5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。

第54回午後:第92問

脳腫瘍とその症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 下垂体腺腫―両耳側半盲

2: 視神経膠腫―てんかん発作

3: 髄芽腫―下垂体機能不全

4: 聴神経鞘腫―尿崩症

5: 頭蓋咽頭腫―難聴

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、脳腫瘍とその症状の正しい組合せを選ぶ必要があります。脳腫瘍は、脳内に発生する異常な細胞の増殖によってできる腫瘍です。それぞれの腫瘍は、発生する場所や影響を与える神経や機能によって異なる症状を引き起こします。
  • 下垂体腺腫は、下垂体に発生する腫瘍で、ホルモン産生の低下や過剰、視交叉への圧迫症状(両耳側半盲)がみられやすいため、この組合せは正しいです。
  • 視神経膠腫は、一側性の視力低下や眼球突出、色覚異常などを呈する腫瘍です。てんかん発作は髄膜腫などでみられやすいため、この組合せは間違いです。
  • 髄芽腫は、小脳から発生し、第四脳室内を充満して増大するため、失調症状で発症し、閉塞性水頭症をきたして頭痛や嘔吐、意識障害を引き起こす腫瘍です。下垂体機能不全は頭蓋咽頭腫などでみられやすいため、この組合せは間違いです。
  • 聴神経鞘腫は、耳鳴や聴力障害、めまいで発症し、進行すると小脳症状や水頭症を呈する腫瘍です。尿崩症は、下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫などでみられることがあるため、この組合せは間違いです。
  • 頭蓋咽頭腫は、下垂体に発生する腫瘍で、両耳側半盲や視力低下、下垂体機能低下(小人症)などを生じることがあります。難聴は聴神経鞘腫でみられやすいため、この組合せは間違いです。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
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第38回午前:第11問

30歳の女性。外傷性脳損傷。3か月前の追突事故による前頭葉症状が主症状である。運動麻痺は軽微である。簡単な日常会話は可能であるが概念操作などの抽象思考が障害されている。この患者に構成行為評価のためブロックデザイン検査を行った。作業療法導入期としてこの患者に適した治療的活動はどれか。  

1: 調理訓練の献立作成

2: 頭文字記憶法を使ってスーパーマーケットで買い物練習

3: 100ピースのジグソーパズル作り

4: 左端に印しを付けた文章の模写

5: トランプのマークによる分類

第53回午前:第31問

顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。  

1: 麻痺手使用を控える。

2: 湯呑を非麻痺側で把持する。

3: 両手での車椅子駆動を勧める。

4: 屋内ではスリッパ使用を勧める。

5: 髭剃りはT字カミソリを勧める。

  • 答え:2
  • 解説:脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導では、効果と有害事象を比較して適切性を判断する必要があります。感覚脱失がある場合、視覚で体性感覚を代償しながら行動を行うことが重要です。
  • 麻痺手の使用を控えると、麻痺手の不使用・不認知が生じる危険があるため、適切ではありません。
  • 湯呑のような熱く重いものは、非麻痺側で把持させた方が安全であるため、適切です。麻痺側で湯呑を把持すると、火傷のほか、落としてケガをする危険がある。
  • 両手での車椅子駆動は、感覚のない麻痺側を車輪に巻き込んで負傷する危険性があるため、適切ではありません。
  • 感覚脱失した足に脱げやすいスリッパを使用すると、スリッパのズレや脱げたことに気づかず、転倒の危険性が高まるため、適切ではありません。靴を履いた方がよい。
  • T字カミソリで髭剃りをすると、感覚脱失の部分では皮膚を傷つけたときにわかりにくいため、適切ではありません。電動シェーバーを使用した方が安全である。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午前:第46問

脳卒中片麻痺患者の早期理学療法で正しいのはどれか。  

1: 意識障害があれば座位姿勢はとらない。

2: 意識障害がなければ健側の自動運動を行う。

3: 半側空間無視があれば座位訓練は行わない。

4: 肩関節は関節可動域訓練を行わない。

5: 股関節は外旋位に保持する。

第52回午前:第88問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧は脳出血の危険因子である。

2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。

3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。

4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。

5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。

第34回午前:第34問

脳卒中片麻痺患者のADL手順で誤っているのはどれか。(右片麻痺)  

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第46回午後:第27問

脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。  

1: 体温上昇を伴う。

2: 脳卒中発症直後から生じる。

3: 重度の片麻痺で多くみられる。

4: 患側手背に限局した疼痛を認める。

5: 早期には上肢全体に高度な浮腫を認める。

第49回午後:第5問

58歳の男性。生来健康であったが、突然のめまいと歩行困難で救急搬送された。脳梗塞の診断で理学療法が開始された。理学療法の初期評価では、めまい、眼振とともに、右側には小脳性の運動失調、Horner症候群および顔面の温痛覚障害がみられた。左側には上下肢の温痛覚障害がみられたが深部感覚は保たれていた。病巣はどれか。  

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第39回午前:第4問

50歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症5日経過。ブルンストローム法ステージは上肢、手指、下肢ともにIであり、ベッド上座位保持が5分間可能となった。この時期のADLとして適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: トイレでの排泄を誘導する。

2: 食事の際、右手で食器を押さえる。

3: 日中は離床し車椅子に座る。

4: ズボン着脱は背臥位で介助する。

5: 左手で右手の清拭を行う。

第38回午前:第10問

65歳の女性。脳梗塞。右片麻痺発症後5日目。重度の麻痺。意識清明。安静時血圧は正常範囲で安定している。理学療法で誤っているのはどれか。  

1: バイタルサインは理学療法実施前、実施中、実施後にチェックする。

2: 安静時の患側上肢の肩甲帯は前方突出位に保持する。

3: 安静時の患側下肢は股関節伸展・外転・外旋位および膝伸展位に保持する。

4: ベッドサイドで患肢の他動的関節可動域訓練を行う。

5: ベッド上でバックレストを用いた座位訓練を行う。

第57回午後:第17問

64歳の女性。右利き。脳梗塞。約1か月前に左大脳に発症。現在は聴覚理解に問題はないが、発語は非流暢かつ緩徐である。話す言葉の量は少なく、発語の際には多大な努力を要している。四肢の麻痺はみられない。この患者への対応として正しいのはどれか。  

1: 患者の話す内容が文法的に誤っていれば医療者が即座に細かく修正する。

2: 患者が「はい」「いいえ」で答えることができるように質問する。

3: 医療者が口頭で説明をするときにはジェスチャーを交える。

4: コミュニケーションエイドを導入する。

5: 患者にメモをとるように指導する。

第35回午前:第57問

外傷性脳損傷について誤っているのはどれか。  

1: グラスゴー・コーマ・スケールは意識障害の評価法である。

2: 麻痺が軽くても種々の行動障害が問題となる。

3: 受傷直後には一見正常に行動していてもそれを記憶していない時期がある。

4: 重症例では多発外傷を伴いやすい。

5: 記憶障害の頻度は脳卒中より少ない。