頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す。この練習の目的動作はどれか。
1: 導尿カテーテル操作
2: ベッド上での移動
3: 足上げ動作
4: 上着の着脱
5: 寝返り
ベッドサイドで行う対麻痺患者の下肢深部静脈血栓症の予防で誤っているのはどれか。
1: 早期離床を促進する。
2: 両下肢に寒冷療法を行う。
3: 両下肢の他動運動を行う。
4: 両下肢に間欠的空気圧迫法を行う。
5: 両下肢に弾性ストッキングを装着する。
治療的な電気刺激の目的で適切でないのはどれか。
1: 廃用による筋力低下の予防
2: 脱神経筋における神経終末の発芽促進
3: 末梢神経損傷による疼痛の軽減
4: 脳卒中による痙縮の軽減
5: 不動に伴う浮腫の軽減
骨粗鬆症について適切でないのはどれか。
1: 閉経後の女性に生じやすい。
2: ステロイド治療により生じやすい。
3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。
4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。
5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者の背臥位から座位への起き上がりを指導した。誤っているのはどれか。
脳卒中片麻痺患者の反張膝への対応で適切なのはどれか。
1: 骨盤前傾位での歩行指導
2: 短下肢装具足継手の底屈制限
3: ターンバックル付膝装具の使用
4: 患肢での片脚立位訓練
5: ハムストリングスの持続的伸張
胸髄完全損傷患者の運動で広背筋の作用でないのはどれか。
1: プッシュアップを容易にする。
2: 骨盤をコントロールする。
3: 呼吸運動を促進する。
4: 肩甲帯を固定する。
5: 体幹を固定する。
39歳の男性。頸髄完全損傷(第7頸髄節まで機能残存)で発症後3か月経過。脊髄損傷以外の合併損傷はなく、受傷後の合併症にも著しいものはない。理学療法で適切でないのはどれか。
1: プッシュアップによる除圧
2: 浴槽への出入り動作
3: ベッドから車椅子への側方移乗
4: 車椅子から便器への移乗
5: キャスターを上げての段差の下降
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1: 胸髄損傷――――マウススティック
2: 関節リウマチ――ドアノブレバー
3: 半側空間無視――透明文字盤
4: 脳卒中片麻痺――L字杖
5: 皮質性感覚失語―人工喉頭
頸髄損傷の早期理学療法とその目的との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肺理学療法-無気肺の予防
2: 他動的関節可動域訓練-関節拘縮の予防
3: 座位訓練-横隔膜の筋力強化
4: 残存筋の自動介助訓練-筋力の維持・改善
5: 体位変換-褥瘡の予防
脊髄損傷で誤っているのはどれか。
1: 強制的な関節可動域運動は異所性骨化の原因となる。
2: 起立性低血圧は対麻痺よりも四肢麻痺で起こりやすい。
3: 自律神経過反射は第5胸髄節以上の損傷で起こりやすい。
4: 呼吸機能では1秒率は低下するが、%肺活量は正常である。
5: 高位頸髄損傷では消化性潰瘍が起こりやすい。
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)の女性患者で、自立が最も難しいと考えられるのはどれか。
1: 手すりを使用して起き上がる。
2: ベッド上でズボンをはく。
3: 車椅子上でループ付き靴下をはく。
4: 車椅子上で自己導尿を行う。
5: トランスファーボードを使用して車に移乗する。
他動運動の目的で適切でないのはどれか。
1: 関節拘縮の予防
2: 筋力の維持
3: 筋長の維持
4: 末梢循環の改善
5: 固有受容器に対する刺激
坐骨部褥瘡の既往がある脊髄損傷者の車椅子座位の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: アームサポートを通常よりも低くする。
2: フットサポートを通常よりも高くする。
3: 移乗前にクッションのしわをのばす。
4: 定期的に前屈み姿勢を取らせる。
5: リクライニングを禁止する。
脊髄損傷患者に生じる異所性骨化で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 脊柱に好発する。
2: 初期には局所の熱感を生じる。
3: 関節拘縮の矯正手技が誘因になる。
4: 血中アルカリフォスファターゼ値が低下する。
5: 血中カルシウム値が上昇する。
脊髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者で自立が最も困難な項目はどれか。
1: 車椅子のキャスター上げ
2: 車椅子で5 cmの段差昇降
3: 床面から車椅子への乗り移り
4: ベッドから車椅子までの側方移乗
5: 車椅子の積み下ろしを伴う自動車の利用
筋萎縮性側索硬化症への対処で誤っているのはどれか。
1: 起居動作の維持
2: 呼吸能力の維持
3: 自己導尿の確立
4: 関節拘縮の予防
5: 移動手段の確保
下位頸髄損傷患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。
1: 体位排痰
2: 胸郭の徒手的振動
3: 胸郭の圧迫
4: 横隔膜の筋力増強
5: 肋間筋の筋力増強
脊髄損傷の機能残存レベルと装具との組合せで適切でないのはどれか。
1: 第5頸髄節-手関節背屈装具
2: 第7頸髄節-短対立装具
3: 第12胸髄節-股継手付き長下肢装具
4: 第2腰髄節-長下肢装具
5: 第3仙髄節-短下肢装具
筋萎縮性側索硬化症患者に必要でないのはどれか。
1: 自己導尿セット
2: 手関節固定装具
3: 頭部懸垂型保持装具
4: ベルクロファスナー付き衣服
5: ポータブルスプリングバランサー(PSB)