小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。
1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。
2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。
3: 筋にタッピング刺激を与える。
4: 筋に寒冷刺激を与える。
5: 筋の他動伸張を行う。
末梢神経麻痺と治療との組合せで正しいのはどれか。
1: 後骨間神経麻痺 − 手背橈側の知覚再教育
2: 前骨間神経麻痺 − パーティクル・テクスチャーでの脱過敏療法
3: 正中神経高位麻痺 − テノデーシススプリントでのつまみ動作訓練
4: 正中・尺骨神経麻痺 − Thomasスプリントでの把持動作訓練
5: 尺骨神経低位麻痺 − 環・小指深指屈筋の筋再教育
胸髄完全損傷患者の運動で広背筋の作用でないのはどれか。
1: プッシュアップを容易にする。
2: 骨盤をコントロールする。
3: 呼吸運動を促進する。
4: 肩甲帯を固定する。
5: 体幹を固定する。
骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 鎖骨骨折――――――小胸筋
2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋
3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋
4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋
5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋
立位保持困難な脳卒中片麻痺患者に対する傾斜台を用いた立位保持訓練の目的として適切でないのはどれか。
1: 尖足の予防
2: 覚醒レベルの向上
3: 立位感覚の維持
4: 下肢の骨粗鬆症予防
5: 膝関節伸展筋の痙縮抑制
重度の片麻痺を生じた脳梗塞患者に対する急性期の理学療法で正しいのはどれか。
1: 立位練習には装具を用いない。
2: 非麻痺側の筋力増強運動は行わない。
3: 神経症候の増悪がなければ離床練習を開始する。
4: 深部静脈血栓症の予防目的で弾性ストッキングは使用しない。
5: 安静時に収縮期血圧が140 mmHgを超えている場合は実施しない。
腕神経叢麻痺全型損傷(完全麻痺)に対する肋間神経の筋皮神経移行術後における作業療法で誤っているのはどれか。
1: 術直後から肩関節をゼロポジションに保つ。
2: 拘縮予防のための手スプリントを作製する。
3: 呼吸に合わせて、肘関節の屈曲訓練を行う。
4: 入浴時に肘関節の屈曲伸展運動を指導する。
5: 腋窩(上腕と体幹)で物をはさむ訓練を行う。
呼吸運動で誤っている組合せはどれか。
1: 安静吸気-横隔膜
2: 安静呼気-外肋間筋
3: 努力吸気-胸鎖乳突筋
4: 努力吸気-僧帽筋
5: 努力呼気-外腹斜筋
Down症候群の児に対して乳児期に行う理学療法で適切なのはどれか。
1: 腹筋群の収縮を促す。
2: 不随意運動を抑制する。
3: 背這いを移動手段とする。
4: 緊張性迷路反射を促通する。
5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
呼吸運動で誤っているのはどれか。
1: 安静呼吸時に横隔膜は上下に動く。
2: 腹筋の収縮で横隔膜は挙上する。
3: 横隔膜は収縮で下降する。
4: 呼気時に外肋間筋が主に働く。
5: 吸気時に肋骨下縁は挙上する。
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1: 胸髄損傷――――マウススティック
2: 関節リウマチ――ドアノブレバー
3: 半側空間無視――透明文字盤
4: 脳卒中片麻痺――L字杖
5: 皮質性感覚失語―人工喉頭
癌患者の緩和ケアにおけるリハビリテーションについて正しいのはどれか。
1: 肺癌がある場合は呼吸介助が禁忌となる。
2: 病名告知を前提として、理学療法を行う。
3: 疼痛コントロールを目的とした理学療法は行わない。
4: この段階ではリンパ浮腫に対する理学療法は行わない。
5: 患者の意思に合わせて理学療法の目的を変更する。
4歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。図のような理学療法を行っている。訓練目的として誤っているのはどれか。
1: 上肢パラシュート反応の促通
2: 股関節内転筋の緊張抑制
3: 股関節伸展筋の促通
4: 体幹伸展筋の促通
5: 膝屈曲筋の促通
作業種目と目的との組合せで誤っているのはどれか。
1: 足踏み式織機-体幹を含む粗大運動
2: 土練り-肩甲帯の下制と肘伸展の相互的強化
3: 切り絵-上肢帯と手指の巧緻性向上
4: マクラメ-手内在筋の筋力強化
5: 木 工-全身の筋力増加と構成能力の向上
脳性麻痺の病型と運動療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 緊張性アテトーゼ-左右対称的なブリッジ運動
2: 痙直型片麻痺-連合反応を促通
3: 痙直型四肢麻痺─共同運動を抑制した分離運動
4: 失調型─膝関節軽度屈曲位での立位保持運動
5: 痙直型両麻痺─両下肢の交互運動
25歳の女性。交通事故で頸椎脱臼骨折を受傷した。脊髄ショック期は脱したと考えられる。MMTで、肘屈曲は徒手抵抗に抗する運動が可能であったが、手関節背屈は抗重力位での保持が困難であった。肛門の随意的収縮は不能で、肛門周囲の感覚も脱失していた。目標とする動作で適切なのはどれか。
1: 起き上がり
2: 自動車運転
3: 側方移乗
4: 電動車椅子操作
5: トイレ移乗
脊髄小脳変性症の症状と対処との組合せで誤っているのはどれか。
1: 嚥下障害-とろみ調整食品
2: 起立性低血圧-弾性包帯
3: 脊髄後索障害-視覚代償
4: 四肢失調症-PNF
5: 睡眠時無呼吸症候群-口すぼめ呼吸
12歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。四つ這いは不可能である。作業療法で適切でないのはどれか。
1: 肩関節の自動運動による関節可動域の改善
2: 肘および手指のストレッチングによる拘縮の予防
3: 椅子の工夫による座位姿勢の保持
4: パソコンによるコミュニケーション手段の確保
5: 学業や創作活動による活動量の維持
スポーツ外傷と筋力訓練の目標とすべき筋との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩鎖関節脱臼 — 上腕二頭筋
2: 肩関節前方脱臼 — 肩甲下筋
3: 肘関節尺側側副靱帯損傷 — 尺側手根伸筋
4: 膝関節内側膝蓋大腿靱帯損傷 — 大腿四頭筋
5: 足関節前距腓靱帯損傷 — 後脛骨筋
治療体操と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
1: コッドマン体操-五十肩
2: ベーラー体操-腰椎すべり症
3: ウイリアムス体操-腰痛症
4: クラップ体操-側弯症
5: バージャー体操-下肢循環障害