第53回午前第58問の類似問題

第57回午前:第56問

心臓について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 右房室弁は三尖弁である。

2: 冠静脈洞は左心房に開口する。

3: 大動脈弁には腱索が付着する。

4: Valsalva洞は肺動脈の起始部に位置する。

5: 左冠動脈は心室中隔前方2/3に血液を送る。

  • 答え:1 ・5
  • 解説:この問題では、心臓に関する正しい知識を2つ選ぶ必要があります。正しい選択肢は1と5で、それぞれ右房室弁が三尖弁であることと、左冠動脈が心室中隔前方2/3に血液を送ることを示しています。
  • 選択肢1は正しいです。右房室弁は三尖弁と呼ばれ、心臓の右房と右室の間に位置しています。これに対して、左房室弁は僧帽弁と呼ばれ、二尖弁とも呼ばれます。
  • 選択肢2は間違いです。冠静脈洞は右心房に開口します。冠静脈洞は心臓の筋肉に酸素を供給した後の酸素が少ない血液を右心房に戻す役割を果たしています。
  • 選択肢3は間違いです。大動脈弁には腱索が付着しません。腱索は心臓の僧帽弁と三尖弁に付着しており、弁の閉鎖を助ける役割を果たしています。
  • 選択肢4は間違いです。Valsalva洞は大動脈の起始部に位置しています。Valsalva洞からは左冠動脈と右冠動脈が分岐し、心臓に酸素と栄養を供給します。
  • 選択肢5は正しいです。左冠動脈は心室中隔前方2/3に血液を送ります。左冠動脈は左前下行枝と左回旋枝に分岐し、心臓の前方部分に酸素と栄養を供給します。対照的に、右冠動脈は右房、右室、左側下壁、後壁、中壁下1/3、および刺激伝導系を支配しています。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
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第41回午後:第28問

正しいのはどれか。  

1: 耳管は外耳と上咽頭とをつなぐ。

2: キヌタ骨は鼓膜に接する。

3: 蝸牛は内耳にある。

4: 音は半規管で感知される。

5: 第8脳神経核は中脳にある。

第47回午前:第59問

消化管で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 胆管は空腸に開口する。

2: 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ。

3: 小腸の静脈血は下大静脈に直接注ぐ。

4: 回腸と盲腸との移行部には弁がある。

5: 幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。

第55回午前:第24問

肺音で正しいのはどれか。  

1: 気管呼吸音は吸気より呼気の方が大きい。

2: 気管支呼吸音は吸気のみに聴取される。

3: 笛音(wheezes)は吸気初期に聴取されやすい。

4: 捻髪音(fine crackles)は呼気に聴取されやすい。

5: 肺胞呼吸音は呼気終末に強くなる。

第53回午前:第57問

リンパ系について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 脾臓はリンパ液を濾過する。

2: 胸管は右鎖骨下静脈に流入する。

3: 腸管由来のリンパ液を乳糜という。

4: リンパ管には弁機構が存在しない。

5: 右下肢のリンパ液は胸管に流入する。

  • 答え:3 ・5
  • 解説:リンパ系に関する問題で、正しい選択肢を2つ選ぶ問題です。リンパ系は免疫機能や体液の循環に関与しており、リンパ液の流れやリンパ管の構造、リンパ液の濾過などが重要なポイントです。
  • 脾臓はリンパ球を産生し、生体防衛の器官として働くが、リンパ液の濾過はリンパ節で行われる。脾臓の赤脾髄では、老化した赤血球の破壊や異物の分解を行う。
  • 胸管は左鎖骨下静脈と内頸静脈との合流角で、頸リンパ本幹と鎖骨下リンパ本幹と合する。右鎖骨下静脈には右リンパ本幹が流入するため、この選択肢は間違いです。
  • 腸管由来のリンパ液を乳糜という。乳糜は腸から吸収された脂肪粒や脂肪酸、グリセリンを含んでいるリンパ液であり、この選択肢は正しいです。
  • リンパ管には弁機構が存在し、毛細リンパ管を構成する内皮細胞の結合は、ゆるく重なり合って弁のように機能する。この選択肢は間違いです。
  • 右下肢のリンパ液は胸管に流入する。下肢は左右いずれのリンパ液も胸管に流入するため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第41回午後:第29問

呼吸調節のメカニズムで正しいのはどれか。  

1: 呼吸中枢は中脳にある。

2: 中枢性化学受容野は橋にある。

3: 中枢性化学受容野はO2センサーとして働く。

4: 末梢性化学受容器は頸動脈にある。

5: 肺伸展受容器刺激は吸気促進に作用する。

第53回午後:第58問

泌尿器の解剖について正しいのはどれか。  

1: 膀胱括約筋は平滑筋である。

2: 膀胱尖には膀胱三角が位置する。

3: 膀胱底は膀胱の前方に位置する。

4: 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。

5: 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題は泌尿器の解剖に関する知識を問うもので、膀胱や尿管の構造や位置について理解しているかを確認するための問題です。
  • 膀胱括約筋は平滑筋であり、尿道の起始部で特に肥厚しています。これが正しい選択肢です。
  • 膀胱三角は内尿道口と左右の尿管口を結ぶ範囲で、膀胱底に位置します。膀胱尖は膀胱の上端部分であるため、この選択肢は間違いです。
  • 膀胱底は膀胱の下後方に位置し、膀胱の前方には膀胱尖があります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管は尿を腎臓から膀胱へ運ぶ管で、総腸骨動脈の前方を通ります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管壁は粘膜、筋層、外膜の3層からなります。この選択肢は間違いです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第36回午後:第19問

腸管について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.腹部消化器のリンパ流は胸管に注ぐ。イ.腸の静脈血は下大動脈に直接注ぐ。ウ.幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。エ.胆管は空腸に開口する。オ.回腸と盲腸との移行部には弁がある。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第51回午後:第57問

リンパについて正しいのはどれか。  

1: 乳び槽は横隔膜上部にある。

2: リンパ管には弁機構はない。

3: 胸管は右の静脈角に合流する。

4: リンパ節は毛細リンパ管にある。

5: 左上肢のリンパは左鎖骨下リンパ本幹に流れ込む。

第39回午後:第18問

腎臓についての正しいのはどれか。  

1: 糸球体は髄質にある。

2: 糸球体は血液をろ過する。

3: 遠位尿細管は腎盂にある。

4: 尿細管はブドウ糖を排出する。

5: 尿管は皮質と連結する。

第50回午前:第57問

平衡聴覚器の解剖について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 耳管は咽頭に開口している。

2: 鼓膜はキヌタ骨に接している。

3: 内耳は側頭骨の錐体部内にある。

4: 前庭は蝸牛と三半規管からなる。

5: 中耳には聴覚と平衡覚をつかさどる感覚器がある。

第38回午後:第7問

正しいのはどれか。  

1: 眼動脈は外頸動脈からの分枝である。

2: 後下小脳動脈は椎骨動脈からの分枝である。

3: 脳底動脈は左右内頸動脈が結合したものである。

4: 前交通動脈は中大脳動脈からの分枝である。

5: 後大脳動脈は椎骨動脈からの分枝である。

第55回午前:第31問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。

2: 気管支拡張症では乾性咳嗽がみられる。

3: 気管支喘息の発作時は1秒率が低下する。

4: 過換気症候群では呼吸性アシドーシスになる。

5: CO2ナルコーシスは低CO2血症によって生じる。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、呼吸器疾患に関する正しい情報を選択する必要があります。正しい選択肢は3で、気管支喘息の発作時に1秒率が低下することです。
  • 肺線維症は閉塞性肺疾患ではなく、拘束性肺疾患です。間質性肺炎の終末像で、肺が縮小した状態になります。
  • 気管支拡張症では、乾性咳嗽ではなく、湿性咳嗽がみられることが一般的です。亜区域気管支より末梢部分が非可逆的に拡張した状態になります。
  • 選択肢3は正しいです。気管支喘息は、気道の慢性炎症性疾患で、閉塞性肺疾患に分類されます。そのため、発作時には1秒率が低下します。
  • 過換気症候群では、呼吸性アシドーシスではなく、呼吸性アルカローシスになります。精神的な不安によって過呼吸になり、二酸化炭素の排出量が増加し、アルカローシスが生じます。
  • CO2ナルコーシスは、低CO2血症ではなく、高CO2血症によって生じます。肺機能の低下により換気量が減り、血液中の二酸化炭素濃度が著しく上昇することで症状が現れます。
  • 科目:内科疾患
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第39回午後:第51問

肺気腫について正しいのはどれか。  

1: 拘束性換気障害を生じる。

2: 吸気時に気道が虚脱する。

3: 肺胞壁が肥厚する。

4: 肺胞壁内毛細血管が増加する。

5: 肺が過膨張する。

第47回午後:第94問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。

2: 気管支拡張症では乾性咳嗽がみられる。

3: 気管支喘息の発作時は1秒率が低下する。

4: 過換気症候群では呼吸性アシドーシスになる。

5: CO2ナルコーシスは低CO2血症によって生じる。

第54回午後:第56問

心臓で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 心臓壁は2層からなる。

2: 右房室弁は三尖弁である。

3: 心室中隔は左室側に凸である。

4: 心尖は左第8肋間に位置する。

5: 冠状動脈は大動脈から分岐する。

  • 答え:2 ・5
  • 解説:心臓の構造に関する問題で、正しい選択肢は2と5です。心臓壁は3層からなり、右房室弁は三尖弁である。また、心室中隔は右室側に凸であり、心尖は左第5肋間隙に位置する。冠状動脈は大動脈から分岐する。
  • 選択肢1は間違いです。心臓壁は3層からなり、内側から順に心内膜、心筋層、心外膜で構成されています。
  • 選択肢2は正しいです。右房室弁は三尖弁であり、腱索が自由縁に付着して弁の上方への反転を防いでいます。
  • 選択肢3は間違いです。心室中隔は右心室と左心室を隔てる構造で、右室側に凸である。
  • 選択肢4は間違いです。心尖は心臓の円錐の先端で、左前下方を向き、左第5肋間隙に位置しています。
  • 選択肢5は正しいです。冠状動脈は上行大動脈の起始部から分岐し、心臓の栄養血管として機能しています。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
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第43回午前:第5問

嚥下造影像を示す。正しいのはどれか。 

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1: ①喉頭蓋

2: ②上咽頭収縮筋

3: ③舌骨

4: ④梨状窩

5: ⑤気管

第44回午後:第15問

消化器について正しいのはどれか。  

1: 肝臓は横隔膜の真上にある。

2: 小腸は十二指腸と回腸とに分かれる。

3: 胃の肛門側の開口部を噴門という。

4: 大腸は結腸と直腸とに分かれる。

5: 膵臓は胃の後方に位置する。

第42回午後:第16問

正しいのはどれか。  

1: 食道は第4頸椎の高さから始まる。

2: 胃の口側を幽門と呼ぶ。

3: 胃の上縁を大弯と呼ぶ。

4: 総胆管は十二指腸に開く。

5: 大腸には輪状ヒダが存在する。

第49回午後:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

2: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

4: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

5: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生じる。