第52回午前第67問の類似問題

第51回午前:第66問

胆汁について正しいのはどれか。  

1: pHは酸性である。

2: 消化酵素が含まれる。

3: 胆細管から分泌される。

4: 総胆管から小腸内に排出される。

5: 小腸内の胆汁は大半が大腸で再吸収される。

第47回午前:第59問

消化管で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 胆管は空腸に開口する。

2: 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ。

3: 小腸の静脈血は下大静脈に直接注ぐ。

4: 回腸と盲腸との移行部には弁がある。

5: 幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。

第57回午後:第66問

近位尿細管に分泌されるのはどれか。  

1: H+

2: K+

3: Na+

4: Ca2+

5: HCO3-(重炭酸イオン)

  • 答え:1
  • 解説:近位尿細管では、尿酸、H+、クレアチニン、NH4+、尿素が分泌され、水分、Na+、K+、HCO3-、アミノ酸、ブドウ糖が再吸収されます。この問題では、近位尿細管に分泌されるものを尋ねています。
  • H+は近位尿細管で分泌されるため、正解です。これにより、尿が酸性になります。
  • K+は近位尿細管で再吸収されるため、間違いです。K+の分泌は主に遠位尿細管と集合管で行われます。
  • Na+は近位尿細管で再吸収されるため、間違いです。Na+の再吸収は体液の浸透圧を維持するために重要です。
  • Ca2+は遠位尿細管で再吸収されるため、間違いです。近位尿細管ではCa2+の分泌は行われません。
  • HCO3-(重炭酸イオン)は遠位尿細管で再吸収されるため、間違いです。HCO3-の再吸収は血液のpHを維持するために重要です。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第32問

正しいのはどれか。  

1: 排尿は内膀胱括約筋が収縮することで生じる。

2: 膀胱内圧が50 cmH2Oに達すると初発尿意が生じる。

3: 膀胱の容量は800~1,000 mlである。

4: 排尿に関する交感神経はTh8~Th10にある。

5: 排尿に関する副交感神経はS2~S4にある。

第55回午後:第58問

泌尿器について正しいのはどれか。  

1: 尿管口は膀胱尖に開く。

2: 尿管内部には逆流防止弁がある。

3: 男性の尿道は女性に比べて短い。

4: 男性の尿道は前立腺を貫いている。

5: 内尿道口は膀胱三角の中央に開く。

  • 答え:4
  • 解説:泌尿器に関する知識を問う問題で、正しい選択肢は男性の尿道が前立腺を貫いていることを示す選択肢4です。
  • 尿管口は膀胱底の尿管口に開口し、膀胱尖は膀胱の前方に向いた部分であるため、選択肢1は間違いです。
  • 尿管内部に逆流防止弁は存在しないが、尿管が膀胱壁を斜めに貫いているため、同部位が弁の働きをする。選択肢2は間違いです。
  • 男性の尿道は長さ約15~20 cmであり、女性の尿道は長さが約3~4 cmで、男性よりも短い。選択肢3は間違いです。
  • 正しい選択肢である選択肢4は、男性の尿道が内尿道口に始まり、下行して前立腺を貫くことを示しています。
  • 内尿道口は膀胱三角の前部に位置し、膀胱三角は左右の尿管口と内尿道口に囲まれた部分で膀胱底に位置する。選択肢5は間違いです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第50回午前:第67問

排尿で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 排尿反射の中枢は腰髄にある。

2: 外尿道括約筋は随意制御できる。

3: 膀胱は副交感神経活動で収縮する。

4: 外尿道括約筋は陰部神経活動で弛緩する。

5: 内尿道括約筋は副交感神経活動で収縮する。

第46回午前:第67問

内分泌器官とホルモンとの組合せで正しいのはどれか。  

1: 膵臓 — プロラクチン

2: 甲状腺 — 糖質コルチコイド

3: 副腎皮質 — ノルアドレナリン

4: 副甲状腺 — サイロキシン

5: 下垂体後葉 — 抗利尿ホルモン

第36回午後:第19問

腸管について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.腹部消化器のリンパ流は胸管に注ぐ。イ.腸の静脈血は下大動脈に直接注ぐ。ウ.幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。エ.胆管は空腸に開口する。オ.回腸と盲腸との移行部には弁がある。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第57回午前:第47問

慢性腎臓病で正しいのはどれか。  

1: 若年者に多い。

2: 血清クレアチニンは筋量に影響を受ける。

3: 蛋白尿の評価には随時尿のみ用いられる。

4: レジスタンストレーニングは禁忌である。

5: 推算糸球体濾過量〈eGFR〉は4つの段階に分類される。

第48回午後:第67問

内分泌物質の作用で正しいのはどれか。  

1: バソプレシンは尿量増加に働く。

2: 上皮小体ホルモンは血中Caを増加させる。

3: 甲状腺ホルモンは基礎代謝率を低下させる。

4: インスリンはグルコースの細胞内取り込みを阻害する。

5: 副腎皮質ホルモンは糖新生(グルコース産生)を阻害する。

第53回午前:第75問

運動時の生体反応で正しいのはどれか。  

1: 冠血流は低下する。

2: 腎血流は増加する。

3: グリコーゲン分解が促進される。

4: 尿へのナトリウム排泄は促進される。

5: 酸素含有量の動静脈較差は減少する。

  • 答え:3
  • 解説:運動時には、冠血流が増加し、腎血流が低下し、グリコーゲン分解が促進され、尿へのナトリウム排泄が減少し、酸素含有量の動静脈較差が増加する。
  • 選択肢1は間違いです。運動時には冠血流が増加する。これは、カテコラミン(エピネフリン、ノルエピネフリン)の働きにより心拍数と収縮力が増加し、心拍出量が増加するためです。
  • 選択肢2は間違いです。運動時には、腎臓など機能を一時停止してもよい内臓器官への血流は低下する。これは、運動時には筋肉への血流が優先されるためです。
  • 選択肢3は正しいです。運動により、筋肉内のグリコーゲン分解は促進される。これは、運動時に筋肉がエネルギーを必要とするため、グリコーゲンが分解されてグルコースが生成されることでエネルギーが供給されるからです。
  • 選択肢4は間違いです。運動により、尿細管でのナトリウムの再吸収が高まるため、尿へのナトリウム排泄は減少する。これは、運動時には体内の水分と電解質のバランスを維持するためです。
  • 選択肢5は間違いです。運動時には酸素含有量の動静脈較差が増加する。これは、筋活動の組織レベルでPCO2、H+イオン濃度、血液温度が上昇し、その結果ヘモグロビン酸素解離曲線が右方に偏位するため、組織での酸素放出が促進されるからです。
  • 科目:運動学
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第49回午前:第67問

腎臓の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 体温の調節

2: 尿量の調節

3: 血漿量の調節

4: 白血球数の調節

5: 概日リズムの調節

第57回午前:第66問

脂質の消化吸収について正しいのはどれか。  

1: 胆汁は胆嚢で生成される。

2: 胆汁酸はコレステロールから生合成される。

3: トリプシンがトリグリセリドを分解する。

4: Oddi括約筋の弛緩により胆汁が空腸へ放出される。

5: ミセル内の脂質消化物は輸送蛋白により小腸上皮細胞内へ取り込まれる。

  • 答え:2
  • 解説:脂質の消化吸収に関する正しい選択肢は、胆汁酸がコレステロールから生合成されるという選択肢2です。他の選択肢は、胆汁の生成場所や消化酵素の働き、脂質消化物の吸収方法などに関する誤った情報が含まれています。
  • 選択肢1は誤りです。胆汁は肝臓で生成され、胆嚢では胆汁の濃縮と貯蔵が行われます。胆嚢では胆汁の生成は行われていません。
  • 選択肢2は正しいです。胆汁酸は、肝臓でコレステロールから生合成されるステロイド化合物であり、脂質の消化吸収に重要な役割を果たします。
  • 選択肢3は誤りです。トリプシンはタンパク質を分解する酵素であり、トリグリセリドの分解はリパーゼが行います。
  • 選択肢4は誤りです。Oddi括約筋の弛緩により胆汁が十二指腸へ放出されます。空腸ではなく、十二指腸へ放出されることが正しい情報です。
  • 選択肢5は誤りです。ミセル内の脂質消化物は、輸送蛋白が関与せずに小腸上皮細胞内へ取り込まれます。輸送蛋白が関与するのは、グルコースが小腸に吸収されるときなどです。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第35回午後:第7問

副腎について正しいのはどれか。  

1: 右副腎静脈は右腎静脈を介して下大静脈に移行する。

2: 左副腎は右副腎よりも1/2椎体高い位置にある。

3: 髄質は糖質コルチコイドを分泌する。

4: 皮質は抗利尿ホルモンを分泌する。

5: 髄質は中胚葉に由来する。

第40回午後:第36問

誤っているのはどれか。  

1: 随意的排尿には大脳皮質が関与する。

2: 交感神経を刺激すると膀胱は収縮する。

3: 膀胱体部からの求心性神経は骨盤神経である。

4: 脊髄排尿中枢は第2~4仙髄節にある。

5: 外尿道括約筋は陰部神経の支配を受ける。

第48回午前:第60問

腎臓について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 右腎は左腎より高い位置にある。

2: 腎皮質は髄質に比べて薄紅白色を呈する。

3: 腎小体は腎皮質にある。

4: 尿細管はネフロンの構成要素である。

5: Henle係蹄は腎小体にある。

第53回午前:第67問

副甲状腺ホルモンで正しいのはどれか。  

1: 骨吸収を促進する。

2: 好酸性細胞で分泌される。

3: リンの再吸収を促進する。

4: 重炭酸イオンの再吸収を促進する。

5: 遠位尿細管でのカルシウム再吸収を抑制する。

  • 答え:1
  • 解説:副甲状腺ホルモンは、血中カルシウム濃度を調節するために働くホルモンで、骨吸収を促進して血漿カルシウム濃度を高める作用があります。
  • 選択肢1は正しいです。副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進し、血漿カルシウム濃度を高めることでカルシウムの恒常性を維持します。
  • 選択肢2は間違いです。副甲状腺ホルモンは副甲状腺主細胞から分泌される。好酸性細胞は副甲状腺ホルモンを分泌しなくなった老化した主細胞とされています。
  • 選択肢3は間違いです。副甲状腺ホルモンはリンの再吸収を抑制し、リン濃度を低下させる作用があります。
  • 選択肢4は間違いです。副甲状腺ホルモンは重炭酸イオンの再吸収を抑制し、アシドーシスを引き起こすことがあります。
  • 選択肢5は間違いです。副甲状腺ホルモンは遠位尿細管とHenle係蹄上行脚でカルシウム再吸収を促進する作用があります。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午後:第26問

腎臓の働きで誤っているのはどれか。  

1: 血液の浸透圧の調節

2: 血液のpHの調節

3: 血漿組成の調節

4: 血中の有害物の除去

5: 免疫の調節

第36回午後:第25問

排尿機構で誤っているのはどれか。  

1: 排尿中枢は第2~4仙髄にある。

2: 骨盤神経は体性神経から成る。

3: 外括約筋は陰部神経支配である。

4: 排尿時の膀胱内圧は100~150 cmH2Oである。

5: 骨盤底筋群は括約筋の働きをする。

第55回午前:第93問

尿毒症で正しいのはどれか。  

1: 腎不全の初期にみられる。

2: 代謝性アシドーシスを示す。

3: 低カリウム血症を生じやすい。

4: 透析患者の死亡原因で最も多い。

5: 血清クレアチニン濃度は低下する。

  • 答え:2
  • 解説:尿毒症は腎臓の機能が高度に障害された結果生じる症状の総称であり、慢性腎不全が進行した後に生じる。尿毒症では、アニオンギャップが上昇する尿毒症性アシドーシスを生じる。
  • 選択肢1は間違いです。尿毒症は腎不全の初期ではなく、慢性腎不全が進行した後に生じます。
  • 選択肢2は正しいです。尿毒症では、アニオンギャップが上昇する尿毒症性アシドーシスを示します。
  • 選択肢3は間違いです。尿毒症では、高カリウム血症を生じやすいですが、低カリウム血症ではありません。
  • 選択肢4は間違いです。尿毒症は透析患者の死亡原因の一因ではありますが、最も多い死亡原因ではありません。感染症、心不全、脳血管障害、悪性腫瘍などが透析患者の死亡原因として多く見られます。
  • 選択肢5は間違いです。尿毒症では、窒素代謝産物が血中に蓄積するため、血清クレアチニン濃度は上昇します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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