第50回午後第15問の類似問題

第57回午前:第64問

心音または心電図波形と心周期における現象との組合せで正しいのはどれか。  

1: 心音のⅠ音 ── 僧帽弁の閉鎖

2: 心音のⅡ音 ── 大動脈弁の開放

3: 心電図のP波 ── His束の伝導

4: 心電図のQRS波 ── 洞房結節の伝導

5: 心電図のT波 ── 心室筋の脱分極

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、心音や心電図波形とそれらが示す心周期の現象との正しい組み合わせを選ぶ必要があります。心音は心臓の弁の開閉による音であり、心電図波形は心臓の電気的活動を示します。
  • 心音のⅠ音は、僧帽弁と三尖弁の閉鎖音であり、心房収縮時に起こります。これは正しい組み合わせです。
  • 心音のⅡ音は、肺動脈弁および大動脈弁の閉鎖音であり、心室収縮時に起こります。大動脈弁の開放ではなく、閉鎖が正しいため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のP波は、心房の脱分極(興奮)を示し、心房収縮の開始を示します。His束の伝導はP波とQ波の間で起こるため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のQRS波は、心室中隔と心室筋の脱分極(興奮)を示し、心室収縮の開始を示します。洞房結節の伝導はP波の開始点であるため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のT波は、心室の再分極を示し、心室収縮の終了と心室弛緩の開始を示します。心室筋の脱分極はQRS波で示されるため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第52回午後:第2問

72歳の男性。以前から心電図異常を指摘されていた。心電図を示す。正しいのはどれか。 

52_1_2

1: 心房細動

2: 心房粗動

3: WPW症候群

4: 洞不全症候群

5: Ⅰ度房室ブロック

第57回午後:第11問

治療前後の心電図を示す。治療の作用として正しいのはどれか。 

57_1_11

1: 不応期の短縮

2: 心収縮力の増強

3: 房室間の伝導の抑制

4: 洞房結節の脱分極促通

5: 心室筋の活動電位持続時間の延長

第39回午後:第34問

心電図で正しいのはどれか。  

1: 通常、横軸の1 mmは0.5秒に相当する。

2: 第I誘導は、左足と右手の電位差を導出している。

3: 胸部誘導は心筋の前額面における脱分極を導出している。

4: QRSは心室全体への興奮の拡がりを意味している。

5: T波は心房の再分極によって生じる。

第37回午後:第63問

不整脈を呈さないのはどれか。  

1: 心房細動

2: 期外収縮

3: 房室ブロック

4: T波の逆転

5: WPW症候群

第39回午前:第11問

正常範囲内の心電図(第5胸部誘導)はどれか。  

39_0_11

第55回午後:第24問

除細動が必要となる可能性が高い不整脈はどれか。  

1: Ⅰ度房室ブロック

2: 心室頻拍

3: 単発の上室期外収縮

4: 慢性心房細動

5: 連続しない心室期外収縮

第35回午後:第99問

心電図上でQRS幅の広い疾患について正しいのはどれか。  

1: 不安定狭心症

2: 心筋梗塞

3: 完全右脚ブロック

4: 上室性期外収縮

5: 心房細動

第46回午前:第65問

心電図について正しいのはどれか。  

1: P波は洞結節の興奮に対応する。

2: PQ間隔は心房内の興奮伝導時間である。

3: QRS間隔は心室全体への興奮伝導時間である。

4: ST部分は心室の再分極する過程を示す。

5: T波はPurkinje(プルキンエ)線維の再分極に対応する。

第36回午後:第35問

心臓の刺激伝導系で誤っているのはどれか。  

1: 洞房結節は心臓のペースメーカーである。

2: 房室結節は右心房にある。

3: 房室結節の刺激は心房筋を興奮させる。

4: 心房から心室への刺激はヒス束を経由する。

5: プルキンエ線維は刺激を心室筋に伝える。

第53回午後:第68問

心電図の波形で正しいのはどれか。  

1: P波はHis束の興奮を意味する。

2: PR間隔は房室伝導時間である。

3: QRS波はPurkinje線維の興奮を意味する。

4: ST間隔は心室内興奮到達時間である。

5: T波は心室の脱分極を意味する。

  • 答え:2
  • 解説:心電図の波形には、P波、PR間隔、QRS波、ST間隔、T波などがあり、それぞれ異なる心臓の動きを示しています。
  • P波はHis束の興奮ではなく、心房の興奮を意味します。
  • PR間隔は房室伝導時間であり、正しいです。正常では0.20秒以内であることが一般的です。
  • QRS波はPurkinje線維の興奮ではなく、心室の脱分極を意味します。U波がPurkinje線維の興奮を表すという説もありますが、明確ではありません。
  • ST間隔は心室内興奮到達時間ではなく、心室の再分極過程を意味します。
  • T波は心室の脱分極ではなく、心室の再分極を意味します。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
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第44回午後:第13問

心臓の刺激伝導系について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 左脚と右脚は房室束へ興奮を伝える。

2: 洞房結節はペースメーカーと呼ばれる。

3: 房室結節は上大静脈口のすぐ右側に位置する。

4: 房室系は洞房結節と房室束とからなる。

5: プルキンエ線維は心室壁に放散している。

第54回午後:第18問

60歳の女性。心不全。運動療法中に心室期外収縮が確認された。このときの心電図を示す。この心室期外収縮について正しいのはどれか。 

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1: 3段脈である。

2: P波がみられる。

3: Lownの分類4bである。

4: QRS幅は0.12秒未満である。

5: 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。

第40回午後:第87問

心電図について正しいのはどれか。  

1: 較正波の高さは10 mVを表す。

2: 記録紙は毎秒20 mmの速さで流れる。

3: P波は心房の興奮で生じる。

4: QRS波は心室の再分極過程を表す。

5: T波は通常下向きである。

第48回午後:第57問

刺激の伝わる方向で正しいのはどれか。  

1: 左脚→ヒス束

2: 右脚→房室結節

3: 洞房結節→房室結節

4: 心室心外膜側→心室心内膜側

5: 心室中隔右室側→心室中隔左室側

第54回午後:第56問

心臓で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 心臓壁は2層からなる。

2: 右房室弁は三尖弁である。

3: 心室中隔は左室側に凸である。

4: 心尖は左第8肋間に位置する。

5: 冠状動脈は大動脈から分岐する。

  • 答え:2 ・5
  • 解説:心臓の構造に関する問題で、正しい選択肢は2と5です。心臓壁は3層からなり、右房室弁は三尖弁である。また、心室中隔は右室側に凸であり、心尖は左第5肋間隙に位置する。冠状動脈は大動脈から分岐する。
  • 選択肢1は間違いです。心臓壁は3層からなり、内側から順に心内膜、心筋層、心外膜で構成されています。
  • 選択肢2は正しいです。右房室弁は三尖弁であり、腱索が自由縁に付着して弁の上方への反転を防いでいます。
  • 選択肢3は間違いです。心室中隔は右心室と左心室を隔てる構造で、右室側に凸である。
  • 選択肢4は間違いです。心尖は心臓の円錐の先端で、左前下方を向き、左第5肋間隙に位置しています。
  • 選択肢5は正しいです。冠状動脈は上行大動脈の起始部から分岐し、心臓の栄養血管として機能しています。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
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第48回午後:第4問

心電図を示す。異常の原因となっている部位はどれか。 

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1: 心房

2: 洞結節

3: ヒス束

4: 房室結節

5: プルキンエ線維

第43回午後:第35問

図は多段階的運動負荷時の心肺系の生理的変化を表す。正しいのはどれか。 

43_1_35

1: A:心拍数

2: A:平均血圧

3: B:末梢血管抵抗

4: B:拡張期血圧

5: C(単位):リットル

第53回午後:第30問

心筋梗塞に特徴的な心電図所見で正しいのはどれか。  

1: F波の出現

2: P波の増高

3: QRS波の脱落

4: PQ間隔の延長

5: 異常Q波の出現

  • 答え:5
  • 解説:心筋梗塞の心電図では、異常Q波、STの上昇、冠性T波(左右対称性の陰性T波)などの特徴的所見がみられる。異常Q波は、心筋壊死の存在を示す。
  • F波(flutter波)は鋸の刃のように規則正しくギザギザした波で、心房粗動で出現する。心筋梗塞とは関係がない。
  • P波の増高は、肺高血圧症や肺気腫、心房中隔欠損症など、右心房に負荷がかかる疾患でみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • QRS波の脱落は、心房の興奮が心室に伝わっていないことを意味し、MobitzⅡ型の2度房室ブロックでみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • PQ間隔の延長は、房室接合部の伝導速度が遅いために房室伝導に時間がかかっていることを意味し、1度房室ブロックでみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • 異常Q波は、R波の高さの25%以上の深さがあり、幅が0.04 ms以上に広がったQ波で、心筋壊死の存在を示す。これが心筋梗塞に特徴的な心電図所見である。
  • 科目:内科疾患
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第46回午前:第56問

心臓の解剖で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 僧帽弁は3尖である。

2: 大静脈は左心房に入る。

3: 右心室から肺動脈が出る。

4: 卵円窩は心室中隔にある。

5: 冠状動脈は大動脈から分岐する。