誤っているのはどれか。
1: 神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある。
2: ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である。
3: 有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い。
4: 星状膠細胞は神経細胞に栄養を与えている。
5: 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 同じ筋肉内では小さな運動単位は持久性に優れる。
3: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
4: 同じ筋肉内では筋線維のタイプは同じである。
5: 発射頻度は200~500回/秒である。
単一の神経で支配されているのはどれか。
1: 短母指屈筋
2: 深指屈筋
3: 上腕二頭筋
4: 大内転筋
5: 大腿二頭筋
骨格筋の筋収縮で正しいのはどれか。
1: 筋小胞体にはNa+を貯蔵している。
2: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
3: Ca2+が筋小胞体に取り込まれると筋収縮が起こる。
4: ミオシン頭部の角度が戻るときにATPの加水分解が起こる。
5: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経と筋との間で双方向性である。
神経伝導で正しいのはどれか。
1: 体温の低い方が速い。
2: 髄鞘のない方が速い。
3: 線維直径の太い方が速い。
4: 線維が長いと活動電位は減衰する。
5: 線維の途中を刺激すると刺激部位から片側性に伝導する。
随意運動について正しいのはどれか。
1: γ運動ニューロンは、随意的な筋収縮の命令を直接筋肉に伝える。
2: 一次運動野では、巧緻な動きを必要とする手の領域が小さい。
3: Betzの巨大錐体細胞は、補足運動野のV層に存在する。
4: 小脳は、運動をスムーズにする役割を担っている。
5: 放線冠の障害で、錐体外路症状が出現する。
骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
1: 単収縮を加重させても収縮力は変化しない。
2: 筋線維の活動電位の持続時間は単収縮の持続時間よりも長い。
3: 電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。
4: 電気刺激で1秒間に5~6回の単収縮を起こすと強縮となる。
5: 単収縮の頻度が過剰になると完全強縮から不完全強縮に移行する。
廃用性筋萎縮で正しいのはどれか。
1: 筋原線維は保たれる。
2: 筋内神経線維は保たれる。
3: 筋張力は保たれる。
4: 筋線維の蛋白質合成は保たれる。
5: 筋萎縮の進行速度は神経切断後と同程度である。
神経伝導速度測定で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 近位部は遠位部に比べ速度が低下する。
2: 節性脱髄が起こると速度は低下する。
3: 太い線維は細い線維に比べて速度が速い。
4: 体温が上昇すると速度は低下する。
5: 加齢に伴い速度が速くなる。
神経線維の興奮伝導について誤っているのはどれか。
1: 髄鞘の電気抵抗は大きい。
2: 伝導インパルスの大きさは刺激の大きさに比例する。
3: 伝達速度は温度の影響を受ける。
4: 活動電位の大きさは伝導中一定である。
5: 有髄神経では跳躍伝導がみられる。
運動単位に含まれないのはどれか。
1: ベッツ細胞
2: 前角細胞
3: 軸索
4: 神経終板
5: 筋線維
筋生理について誤っているのはどれか。
1: 赤筋は白筋に比べて長時間にわたる収縮が可能である。
2: 筋質量の75%は蛋白質である。
3: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経から筋への一方向である。
4: 活動電位は筋収縮に先行して発生する。
5: 乳酸の蓄積は筋疲労の化学的原因である。
筋と支配神経との組合せで誤っているのはどれか。
1: 三角筋-腋窩神経
2: 棘上筋-肩甲上神経
3: 棘下筋-肩甲上神経
4: 小円筋-肩甲下神経
5: 大円筋-肩甲下神経
筋力増強で誤っているのはどれか。
1: 筋力増強には意欲が影響する。
2: 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。
3: 増強法には過負荷の原則が適用される。
4: 等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい。
5: 初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による。
末梢神経伝導速度で正しいのはどれか。
1: 長い神経線維ほど速い。
2: 軸索直径が小さいほど速い。
3: 温度が低いと速い。
4: 電気刺激に対する閾値が低いと速い。
5: 運動神経は感覚神経より速い。
等張性運動について正しいのはどれか。
1: 角速度は一定である。
2: 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
3: 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。
4: 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
5: 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。
筋と支配神経の組合せで誤っているのはどれか。
1: 長掌筋 ― 正中神経
2: 円回内筋 ― 正中神経
3: 腕橈骨筋 ― 橈骨神経
4: 方形回内筋 ― 尺骨神経
5: 尺側手根伸筋 ― 橈骨神経
脊髄について正しいのはどれか。
1: 体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体は後根神経節に存在する。
2: 白質はその大部分を神経細胞の細胞体が占める。
3: 運動神経細胞は後角にある。
4: 深部感覚は前索を上行する。
5: 温痛覚は後索を上行する。
筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
1: 腸骨筋 - 大腿神経
2: 大殿筋 - 上殿神経
3: 小殿筋 - 下殿神経
4: 前脛骨筋 - 脛骨神経
5: 内閉鎖筋 - 閉鎖神経
心筋について正しいのはどれか。
1: 平滑筋である。
2: 単収縮は生じない。
3: ギャップ結合はみられない。
4: 静止張力は骨格筋よりも大きい。
5: 活動電位持続時間は約5 msecである。