体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体があるのはどれか。
1: 延 髄
2: 視 床
3: 脊髄後角
4: 大脳皮質
5: 脊髄後根神経節
四肢からの感覚伝導路について正しいのはどれか。
1: 触覚の線維は中脳で交叉する。
2: 圧覚の線維は脊髄視床路を通る。
3: 温度覚の線維は脊髄節で交叉する。
4: 一次ニューロンの細胞体は後角にある。
5: 痛覚の伝導路は延髄で二次ニューロンになる。
脊髄について正しいのはどれか。
1: 脊髄には3つの膨大部がある。
2: 下端は第3、4腰椎レベルにある。
3: 後角は運動神経細胞が密集している。
4: 白質は前索と後索の2つの索に区分される。
5: 灰白質は横断面でH形の灰白柱をつくる。
脊髄について正しいのはどれか。
1: 下端は第5腰椎までである。
2: 後根は脊髄神経節をつくる。
3: 終糸は尾骨前面に付着する。
4: 中心管の周囲に白質が存在する。
5: 脊髄円錐は脳と脊髄の移行部である。
痛覚について正しいのはどれか。
1: 自由神経終末は侵害受容器である。
2: Aδ線維の伝導速度はC線維よりも遅い。
3: 脊髄後索を上行する。
4: 視床下部で中継される。
5: 皮質は痛みの認識に関与しない。
正しいのはどれか。
1: 味覚は体性感覚である。
2: 脊髄視床路は深部感覚を伝達する。
3: 第一次体性感覚野は中心後回にある。
4: 第一次体性感覚野では足よりも手の再現領域が狭い。
5: 四肢切断後に第一次体性感覚野の体部位局在は変化しない。
感覚機能について正しいのはどれか。
1: 聴覚路は上側頭回に至る。
2: 視覚路は内側膝状体を通る。
3: 深部覚は脊髄視床路を上行する。
4: 痛覚は脊髄内で後索を上行する。
5: 味覚は副神経を経由して伝わる。
膀胱の神経支配について正しいのはどれか。
1: 下腹神経は副交感神経である。
2: 骨盤神経は交感神経である。
3: 陰部神経は体性神経である。
4: αアドレナリン受容体は膀胱体部に多い。
5: βアドレナリン受容体は膀胱底部に多い。
末梢神経で正しいのはどれか。
1: 節後性交感神経線維は有髄線維である。
2: 大径の運動神経線維は無髄線維である。
3: 無髄線維はSchwann細胞に覆われている。
4: 有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。
5: 神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている。
運動に関する中枢神経について正しいのはどれか。
1: 一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が小さい。
2: 中脳黒質に由来するドパミン作動性ニューロンは線条体に至る。
3: 皮質脊髄路のうち約30%の線維が延髄錐体で対側に交叉する。
4: Betzの巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅲ層に存在する。
5: Purkinje細胞の軸索は小脳への求心性線維となる。
左上肢の感覚と伝導路が通る部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 圧覚――左脊髄前索
2: 位置覚―右脊髄後索
3: 温覚――右脊髄後索
4: 振動覚―左脊髄側索
5: 痛覚――右脊髄側索
小指の感覚をつかさどる神経根と末梢神経の組合せはどれか。
1: 第6頸髄神経根―橈骨神経
2: 第7頸髄神経根―正中神経
3: 第7頸髄神経根―尺骨神経
4: 第8頸髄神経根―正中神経
5: 第8頸髄神経根―尺骨神経
自律神経について正しいのはどれか。
1: 興奮は不随意である。
2: 精神的因子は関与しない。
3: 体性内臓反射の求心路である。
4: 副交感神経の節後線維は交感神経に比べて長い。
5: 交感神経節前線維の伝達物質はノルアドレナリンである。
正しいのはどれか。
1: 瞳孔散大は副交感神経の作用である。
2: 視細胞の錐状体は明暗感覚に関与する。
3: 視神経乳頭部は視力の最も良い部分である。
4: 内側膝状体は視覚伝導路に含まれる。
5: 左視野の視覚情報は右後頭葉に入力する。
誤っているのはどれか。
1: 前脊髄小脳路は前索を通る。
2: 網様体脊髄路は脳幹と脊髄とを結ぶ。
3: 皮質脊髄路は大脳皮質と脊髄前角細胞とを結ぶ。
4: 脊髄視床路は外側と腹側とに分かれる。
5: 後索は延髄下部で交叉する。
痛覚の脊髄神経路で正しいのはどれか。
1: 薄束
2: 楔状束
3: 赤核脊髄路
4: 外側脊髄視床路
5: 外側皮質脊髄路
外側皮質脊髄路について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 後索を通る。
2: 延髄で交叉する。
3: 運動前野からの投射線維を含まない。
4: 脊髄で前角細胞にシナプス結合する。
5: 上肢に対応する線維は下肢に対応する線維よりも外側にある。
末梢神経で誤っているのはどれか。
1: 神経内膜は個々の神経線維を包んでいる。
2: 髄鞘と髄鞘の切れ目をランヴィエ絞輪という。
3: 1個のシュワン細胞が複数の無髄の軸索を包んでいる。
4: シナプスの終末ボタンと樹状突起との間には間隙がある。
5: 1本の軸索は1個のシナプスを形成する。
脊髄損傷の感覚障害について正しいのはどれか。
1: 馬尾神経症候群ではみられない。
2: 中心性頸髄損傷では上肢より下肢に強い。
3: 脊髄円錐症候群では肛門周囲が障害される。
4: 前脊髄動脈症候群では位置覚が障害される。
5: Brown-Séquard症候群では病巣の反対側の位置覚が障害される。
誤っているのはどれか。
1: 神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある。
2: ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である。
3: 有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い。
4: 星状膠細胞は神経細胞に栄養を与えている。
5: 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する。