第50回午前第44問の類似問題

第55回午前:第36問

6分間歩行テストで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 自覚症状の変化を記録する。

2: 被験者の斜め前方に並んで歩く。

3: 6分間の総歩行距離で評価する。

4: 被験者に残りの時間を伝えることはできない。

5: 被験者が途中で立ち止まった場合にはテストを中止する。

第53回午前:第30問

運動失調症状のうち、時間測定異常を評価するのはどれか。  

1: foot pat

2: 指鼻試験

3: 継ぎ足歩行

4: 跳ね返り現象

5: コップ把持検査

  • 答え:4
  • 解説:運動失調症状の評価方法には様々なものがあり、それぞれ異なる症状を評価する。時間測定異常を評価する方法は跳ね返り現象である。
  • foot patは変換運動障害を評価する方法であり、座位で踵部を床につけ、足関節の底背屈を繰り返させ、回数を測定する。
  • 指鼻試験は測定障害、協働収縮異常、企図振戦を評価する方法であり、上肢を外転させた肢位から示指で被検者の鼻の先端を触れさせ、開眼・閉眼における差異を確認する。
  • 継ぎ足歩行は運動失調の程度を評価する方法であり、一方の踵ともう片方のつま先を交互に合わせて歩かせる。軽度の運動失調では身体の動揺や不安定性が増強し、重度の場合はバランスを崩して歩行困難となる。
  • 跳ね返り現象は時間測定異常を評価する方法であり、被験者を肘屈曲60°程度とし、そこから検者が抵抗をかけながら、さらに肘を屈曲させる。その後、検者は急に手を離し、被験者が自分の手で胸を打たないことを確認する。正常では肘の屈曲をすぐに止めることができるが、運動失調では運動を止められず、自分の胸を打ってしまう。
  • コップ把持検査は測定障害、協働収縮異常、企図振戦を評価する方法であり、被験者に指を中間肢位でコップを把持する動作を行わせるが、運動失調があると、指の過度の開排と上肢の大きな運動軌跡がみられる。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午後:第47問

歩行周期について誤っているのはどれか。  

1: 一歩とは一方の踵接地から他方の踵接地までをいう。

2: 重複歩とは踵接地から次の同側の踵接地までをいう。

3: 歩行率とは1秒または1分当たりの歩数である。

4: 正常歩行の遊脚相は歩行周期の25%を占める。

5: 走行時には二重支持期が消失する。

第35回午後:第48問

正常歩行について誤っているのはどれか。  

1: 一側の踵接地から次の同側踵接地までを1歩行周期という。

2: 一側下肢の立脚相と遊脚相の比率は1:1である。

3: 1分間の歩数を歩行率という。

4: 歩行速度と歩幅とは正の相関がある。

5: 自由歩行時の歩幅は50~80 cmである。

第55回午後:第27問

Timed Up and Go Test〈TUG〉で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 開始肢位は立位である。

2: 6 m先に目印を設置する。

3: 歩行補助具の使用を禁止する。

4: バランス機能の評価方法である。

5: 動作開始から背もたれ座位までの時間を測定する。

第49回午前:第46問

バランスを評価できるのはどれか。2つ選べ。  

1: 6分間歩行テスト

2: Functional reach test

3: Physiological cost index

4: Modified Ashworth scale

5: Timed up and go test(TUG)

第56回午後:第29問

反復拮抗運動障害の検査法はどれか。  

1: 線引き試験

2: 継ぎ足歩行

3: 片足立ち検査

4: 示指─耳朶試験

5: 前腕回内外試験

第40回午後:第45問

歩行率で誤っているのはどれか。  

1: 歩調ともいう。

2: 1分間の歩数で表示する。

3: 歩行速度は歩幅×歩行率で計算できる。

4: 一般に女性より男性で高い。

5: 自由歩行では壮年以降は加齢に従い低下する。

第50回午後:第73問

疾患または症候と異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。  

1: 運動失調 - 酩酊歩行

2: Parkinson病 - すくみ足歩行

3: 脳卒中片麻痺 - 尖足歩行

4: 総腓骨神経麻痺 - 分回し歩行

5: 両下肢痙性麻痺 - はさみ脚歩行

第56回午前:第38問

疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。  

1: 運動失調 ── 酩酊歩行

2: フレイル ── すくみ足歩行

3: Parkinson病 ── はさみ脚歩行

4: 脳卒中片麻痺 ── 踵足歩行

5: 総腓骨神経麻痺 ── 分回し歩行

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、疾患または症候と異常歩行の組み合わせが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは運動失調と酩酊歩行です。
  • 運動失調と酩酊歩行は正しい組み合わせです。酩酊歩行は小脳性の運動失調で見られる現象で、歩行時にバランスを保つことが難しくなります。
  • フレイルとすくみ足歩行は正しくありません。フレイルは加齢に伴って身体機能の予備機能が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態を示すもので、すくみ足歩行はParkinson病の姿勢保持反射障害の1つです。
  • Parkinson病とはさみ脚歩行は正しくありません。はさみ脚歩行は脳性小児麻痺で見られる現象で、Parkinson病ではすくみ足や突進現象が見られます。
  • 脳卒中片麻痺と踵足歩行は正しくありません。踵足歩行は下腿三頭筋麻痺で見られる現象で、脳卒中片麻痺では下肢麻痺の重症度によりバリエーションがあり、膝屈曲型や膝伸展型のようにさまざまなパターンがある。分回し歩行も脳卒中片麻痺で見られることがある。
  • 総腓骨神経麻痺と分回し歩行は正しくありません。分回し歩行は上位運動ニューロンの障害で見られやすい現象で、総腓骨神経麻痺は下位運動ニューロンの障害である。下腿の外側から足背ならびに第5足指を除いた足趾背側にかけて感覚障害がみられる。足関節と足趾が背屈で出来なくなり、下垂足(drop foot)になる。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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