第50回午前第27問の類似問題

第56回午後:第10問

39歳の女性。多発性硬化症。発症から4年が経過。寛解と再燃を繰り返している。MMTは両側の上肢・下肢共に4。軽度の両側視神経炎を伴い、疲労の訴えが多い。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 陶芸で菊練りを行う。

2: 木工作業で椅子を作る。

3: ビーズ細工でピアスを作る。

4: 卓上編み機でマフラーを編む。

5: 細かいタイルモザイクのコースターを作る。

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、多発性硬化症の患者に対して適切な作業療法を選ぶことが求められています。患者は上肢・下肢の筋力が弱く、視神経炎を伴っているため、疲労や視覚への負担を考慮した選択が必要です。
  • 陶芸の菊練りは上肢の強い筋力を要するため、疲労に配慮できない点で適切でない。
  • 木工で椅子を作る作業は、木の切断やハンマーでの打ちこみ作業があり、患者の筋疲労を増大させることから、適さない。
  • この患者は視神経炎を伴っているため、ビーズ細工のような細かい作業は眼精疲労を強める危険がある。
  • 卓上編み機でマフラーを編む作業は、上肢への負担が少なく、視覚への負担もビーズ細工より少ないため、この患者に適切な作業療法となります。
  • 細かいタイルモザイクのコースターを作る作業は、ビーズ細工と同様に細かい作業として眼精疲労を強める危険がある。また、タイルカッターの操作を繰り返すと上肢の筋疲労が生じやすい。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第65問

上腕切断者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 健側の筋力強化を行う。

2: 弾性包帯は末梢側ほどきつく巻くように指導する。

3: 義手を健側の母指までの長さと同じにする。

4: 操作効率が悪い場合はハウジングを長くする。

5: 鏡を見て姿勢をチェックするように指導する。

第35回午前:第62問

変形性股関節症に対する人工関節全置換術後早期の理学療法で正しいのはどれか。  

1: 股関節を内転位に保持する。

2: 骨セメントを使用した場合は荷重開始を遅くする。

3: 術直後から車椅子移動を行う。

4: 大腿四頭筋の等尺性収縮を促す。

5: 拘縮予防のための股関節回旋の可動域訓練を行なう。

第51回午後:第44問

Down症候群の児の理学療法で適切なのはどれか。  

1: 腹筋群の収縮を促す。

2: 不随意運動を抑制する。

3: 緊張性迷路反射を促通する。

4: シャフリングを移動手段とする。

5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。

第38回午前:第87問

慢性閉塞性肺疾患の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.呼吸訓練では呼気時間の延長を図る。イ.呼吸困難時の呼吸介助法は背臥位で行う。ウ.腹式呼吸の習得には胸鎖乳突筋の収縮を確認する。エ.下葉部に痰を認めたら座位にて体位排痰を行う。オ.痰の粘性が低ければハフィング(huffing)が排痰に有効である。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第39回午前:第77問

側弯症の運動療法で適切なのはどれか。  

1: 側弯体操の一つにベーラー体操がある。

2: 体幹の回旋運動は脊柱の回旋変形を助長する。

3: 装具装着期間中は装具を外して体操をしてはならない。

4: 非対称的運動は側弯凸側の筋の伸張を目的に行われる。

5: 腰椎の前弯矯正のために腹筋運動を行う。

第36回午前:第27問

65歳の男性。脳卒中による右片麻痺。発症後3か月経過。下肢のブルンストローム法ステージIII。多点杖で歩行訓練を行っているが、下腿三頭筋の痙縮が強く、内反尖足が顕著である。適切な装具はどれか。  

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第52回午後:第43問

心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導として適切なのはどれか。  

1: 1日10分程度のジョギング

2: 等尺性収縮による筋力増強

3: 心拍数を増加させない運動

4: Borg指数16レベルの運動

5: 週3日以上の有酸素運動

第45回午後:第26問

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ2(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で正しいのはどれか。  

1: 階段は手すりを使用せずに昇降可能である。

2: 立ち上がり動作では登はん性起立を認める。

3: 歩行時の踵接地から爪先離地は正常に保たれる。

4: 歩行時は股関節外旋位を取ることによって遊脚相を補助する。

5: 立位では矢状面上の重心線が健常児に比べて前方に移動する。

第44回午前:第69問

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で、座位の作業活動で適切なのはどれか。  

1: 椅子座位で風船バレー

2: 足で板を抑えて鋸引き

3: ろくろを使った陶芸の深皿作り

4: 机上に置いた鍵盤ハーモニカの吹奏

5: 机上で木槌を用いた革細工スタンピング

第57回午後:第41問

腰椎椎間板ヘルニアの保存療法後の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 四つ這い位で一側下肢を挙上する。

2: 腸腰筋の短縮がある場合は伸張する。

3: 端座位で骨盤の前後傾運動をゆっくり行う。

4: 就寝時は側臥位で腰椎伸展位をとるよう指導する。

5: パピーポジションで腰椎伸展位をとるよう指導する。

第35回午前:第87問

躁状態の患者に対する導入期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: パットゴルフ

2: ビリヤード

3: ストレッチ体操

4: 散歩

5: マラソン

第47回午後:第34問

短期間の固定後に生じた肘伸展制限に対する関節可動域運動で適切でないのはどれか。  

1: 上腕二頭筋の収縮を利用する。

2: 上腕三頭筋の収縮を利用する。

3: 前処置として温熱を加える。

4: 手関節の可動域運動を行う。

5: 短時間に強い伸張を加える。

第34回午前:第16問

75歳の女性。日常の買物は独歩で外出していたが、階段で転倒し歩行不能になった。大腿骨頸部内側骨折と診断され、骨セメントを使用した人工骨頭置換術が施行された。理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 術直後の関節可動域訓練は股関節内転を避ける。

2: 術翌日から大腿四頭筋の等尺性筋力増強訓練を行う。

3: 合併症がなければ術後1週以内に立位訓練を開始する。

4: 部分荷重1/3開始と同時に階段昇降訓練を開始する。

5: 術前後を通して呼吸機能の維持・向上を図る。

第46回午前:第28問

実用性歩行が可能な脳卒中患者に対する維持期理学療法で最も期待できる効果はどれか。  

1: 麻痺の重症度の改善

2: 下肢痙縮の改善

3: 感覚障害の改善

4: 持久力の向上

5: 認知症の改善

第43回午前:第18問

65歳の男性。脳卒中左片麻痺。発症後3か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにII。左肩関節には1横指の亜脱臼があり、肩手症候群を合併している。座位は不安定で、体幹は患側前方へ傾く。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 患側下肢の随意運動の促通

2: 患側片肘立ちからの起き上がり練習

3: 座位での健側上肢体重支持の練習

4: 座位で両側への重心移動練習

5: 長下肢装具を用いた平行棒内立位練習

第42回午前:第57問

発症早期の重度左片麻痺患者の歩行訓練における理学療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 患者の左側から左上肢を抱え込む。

2: 患者の右前方から右上肢を持つ。

3: 患者の前方から両上肢を引く。

4: 患者の後方から両腋窩を支える。

5: 患者の正面から両肩を持つ。

第51回午前:第25問

脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 内反尖足の予防

2: 立位感覚の向上

3: 覚醒レベルの向上

4: 体幹筋筋力の維持

5: 膝関節伸展筋の痙縮抑制

第40回午前:第68問

閉塞性動脈硬化症に対するアプローチとして適切でないのはどれか。  

1: 異常感覚に対する靴下の着用

2: 禁煙の指導

3: 四肢の関節可動域訓練

4: 四肢の冷感に対する温熱療法

5: 感染予防のためのフットケア

第55回午前:第47問

Down症候群の児に対して乳児期に行う理学療法で適切なのはどれか。  

1: 腹筋群の収縮を促す。

2: 不随意運動を抑制する。

3: 背這いを移動手段とする。

4: 緊張性迷路反射を促通する。

5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。