慢性閉塞性肺疾患の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 症状の悪化防止に禁煙が有効である。
2: 下肢より上肢の運動の方が運動耐容能を高めやすい。
3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベルでの運動を行なう。
4: 呼気時の気道虚脱の防止に口すぼめ呼吸を指導する。
5: 息切れが強いときの安楽姿勢を指導する。
慢性気管支炎患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: 気道抵抗の上昇
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 機能的残気量の減少
5: クロージングボリュームの増加
呼吸機能検査、血液ガス検査の結果を示す。この結果の解釈として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 気道狭窄
2: 肺胞低換気
3: 呼吸性アルカローシス
4: 拡散障害による高二酸化炭素血症
5: 肺コンプライアンスの低下による拘束性換気障害
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の腹式呼吸の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 補助筋の筋力増強
2: 1回換気量の増加
3: 機能的残気量の増加
4: 横隔膜の上方移動拡大
5: 呼気時の気道内圧低下
酸塩基平衡で正しいのはどれか。
1: 正常の血液pHは7.0である。
2: 嘔吐では代謝性アルカローシスになる。
3: 過換気では呼吸性アシドーシスになる。
4: 呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。
5: 代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる。
呼吸機能評価で異常値はどれか。
1: 1回換気量:500 ml
2: 1秒率:90 %
3: PaO2:90 mmHg
4: PaCO2:60 mmHg
5: 動脈血pH:7.4
誤っている組合せはどれか。 ア.拘束性障害-%肺活量が90%イ.閉塞性障害-%1秒率が80%ウ.低酸素血症-PaO2が50 mmHgエ.呼吸性アシドーシス-PaCO2が上昇オ.代謝性アルカローシス-呼吸数が低下
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
呼吸理学療法を施行する上で参考とすべき項目で基準(正常)範囲にあるのはどれか。
1: 動脈血酸素分圧:40 mmHg
2: 動脈血炭酸ガス分圧:70 mmHg
3: 動脈血酸素飽和度:85 %
4: 肺活量比:60 %
5: 1秒率:75 %
慢性閉塞性肺疾患の作業療法で適切でないのはどれか。
1: ろうそく吹きで呼気筋の筋力強化を行う。
2: 安静時の脈拍が100/分以上では作業を中止する。
3: 全身の筋緊張の緩和を図る。
4: ヤスリがけで作業耐久性を高める。
5: 作業中も腹式呼吸を維持させる。
閉塞性換気障害を呈するのはどれか。2つ選べ。
1: 肺気腫
2: 肺線維症
3: 慢性気管支炎
4: うっ血性心不全
5: 筋ジストロフィー
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11
廃用による呼吸・循環器の症状で誤っているのはどれか。
1: 心臓予備力の低下
2: 安静時心拍数の減少
3: 起立性低血圧
4: 最大酸素摂取量の低下
5: 肺活量の低下
肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: コンプライアンスの低下
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 全肺気量の増大
5: 残気量の増大
慢性閉塞性肺疾患における包括的呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 運動耐容能の改善を図ることができる。
2: 吸気時に動作を行うように指導する。
3: 上肢筋力トレーニングは行わない。
4: 健康関連QOLに影響を与えない。
5: 栄養指導は含まない。
ヘモグロビンが酸素を離しにくくなる状態はどれか。
1: 体温の上昇
2: PaCO2の低下
3: 血液pHの低下
4: 血中ケトン体の増加
5: 血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の増加