筋力増強について適切なのはどれか。
1: 増強法には過負荷の原則が適用される。
2: 肥大は赤筋線維で起こりやすい。
3: 筋力増強訓練初期の筋力増加は筋肥大によって起こる。
4: 遠心性収縮は増強効果が小さい。
5: 角速度の速い等速運動は増強効果が大きい。
筋張力で誤っているのはどれか。
1: 活動張力と静止張力の和を全張力という。
2: 静止張力は筋長とともに増大する。
3: 発揮できる活動張力は筋断面積に比例する。
4: 求心性運動は遠心性運動より大きな張力を発揮できる。
5: 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が小さい。
筋力増強法の原則について正しいのはどれか。
1: 筋力増強初期の効果は筋肥大によって起こる。
2: 等尺性運動では最大筋力の80%以上の負荷量を必要とする。
3: 筋収縮速度の違いにかかわらず筋力増強効果は一定である。
4: DeLormeの漸増抵抗運動では1RMの50%以上の負荷量から始める。
5: 過負荷による筋損傷は求心性よりも遠心性の収縮で起こりやすい。
機能的電気刺激の目的で適切でないのはどれか。
1: 萎縮筋の筋力増強
2: 正常筋の筋力増強
3: 痙縮の抑制
4: 末梢循環の改善
5: 疼痛の除去
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
立位から椅子へゆっくり座るときに起こる大殿筋の筋収縮はどれか。
1: 求心性収縮
2: 遠心性収縮
3: 等尺性収縮
4: 相動性収縮
5: 静止性収縮
骨格筋の興奮収縮連関について正しいのはどれか。
1: 筋小胞体からMg2+が放出される。
2: 横行小管の中をCa2+が運搬される。
3: アクチンフィラメントのATPが加水分解を生じる。
4: 筋線維膜の電位依存性Na+チャネルが開いて脱分極が生じる。
5: トロポニンが移動してミオシンフィラメントの結合部位が露出する。
筋電図検査について正しいのはどれか。
1: 針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。
2: 軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。
3: 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。
4: 感覚神経の伝導速度は測定できない。
5: 筋疾患では神経伝導速度が低下する。
腕相撲で勝勢にある人の主動筋の状態で適切なのはどれか。
1: 静止長で等尺性収縮
2: 静止長で求心性収縮
3: 短縮位で求心性収縮
4: 短縮位で遠心性収縮
5: 伸張位で等尺性収縮
遠心性筋収縮で誤っているのはどれか。
1: 鉄棒の懸垂で体を引き上げるときの大胸筋の活動
2: 水の入ったバケツを台の上から床へ下ろすときの上腕二頭筋の活動
3: 正常歩行の踵接地直後の前脛骨筋の活動
4: 正常歩行の遊脚後期におけるハムストリングスの活動
5: 階段下降時の支持脚における大腿四頭筋の活動
骨格筋について正しいのはどれか。
1: 白筋にはタイプI線維が多い。
2: タイプI線維はグリコーゲンを多く含む。
3: 姿勢保持筋はタイプI線維が多い。
4: タイプII線維にはミトコンドリアが多い。
5: タイプII線維は収縮速度が遅い。
腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮に関与するのはどれか。
1: 筋紡錘
2: Pacini小体
3: Ruffini終末
4: 自由神経終末
5: Meissner小体
高齢者の筋力について誤っているのはどれか。
1: 筋断面積は経年的に減少する。
2: 上肢よりも下肢の筋力低下が大きい。
3: 筋力強化によって筋線維の肥大が期待できる。
4: タイプII線維よりもタイプI線維の萎縮が優位である。
5: 筋力強化の初期効果は動員される運動単位が増加することによる。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 同じ筋肉内では小さな運動単位は持久性に優れる。
3: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
4: 同じ筋肉内では筋線維のタイプは同じである。
5: 発射頻度は200~500回/秒である。
高齢者の筋力について誤っているのはどれか。
1: 上肢よりも下肢の筋力低下が大きい。
2: 筋力強化によって筋肥大が期待できる。
3: 筋断面積は経年的に減少する。
4: タイプII線維よりもタイプI線維の萎縮が優位である。
5: 筋力強化の初期効果は運動単位動員の増加による。
正しいのはどれか。
1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。
2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。
3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。
4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。
5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。
臥床による筋への影響として正しいのはどれか。
1: 最大筋腹の太さは保たれる。
2: 手内筋は数日で著明な筋力低下が生じる。
3: 上肢筋に比べ下肢筋で筋力低下が大きい。
4: 下肢筋では1週間に50%の筋力低下が生じる。
5: 筋細胞膜のアセチルコリン感受性の増強が生じる。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 1つの筋は単一の運動単位で構成される。
3: 神経支配比が小さいほど微細な運動ができる。
4: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
5: 伸張反射では弱い刺激で活動を開始するのは速筋である。
伸張反射について誤っているのはどれか。
1: 筋紡錘が筋の長さを検知する。
2: 痙縮では伸張反射が低下する。
3: 伸張反射は単シナプス反射である。
4: Ia群神経線維はα運動神経に結合する。
5: 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。
1: 感覚障害が出現する。
2: 筋の線維束攣縮はない。
3: 針筋電図で多相波は出ない。
4: 脊髄前角細胞の障害はない。
5: 上位運動ニューロンは障害される。