心筋梗塞の既往と拘束性呼吸障害とを有する患者にDanielsらの徒手筋力テストを行う際に、呼吸や血圧への影響が少ないのはどれか。ただし、検査は段階4以上とする。
1: 肩関節屈曲
2: 肘関節屈曲
3: 股関節屈曲
4: 股関節外転
5: 膝関節屈曲
慢性閉塞性肺疾患における包括的呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 運動耐容能の改善を図ることができる。
2: 吸気時に動作を行うように指導する。
3: 上肢筋力トレーニングは行わない。
4: 健康関連QOLに影響を与えない。
5: 栄養指導は含まない。
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸筋訓練
2: 胸郭可動域訓練
3: 深吸気
4: 下肢エルゴメーター
5: 体位排痰法
肺機能検査とその説明の組合せで正しいのはどれか。
1: 1秒量 ―――――安静呼気の呼出開始から1秒間に呼出した肺気量
2: 残気量―――――安静呼気位に肺内に残存した肺気量
3: 肺活量―――――最大吸気位からゆっくりと最大呼気位まで呼出した肺気量
4: 拘束性換気障害―%肺活量90%未満
5: 閉塞性換気障害―1秒率80%未満
呼吸機能検査において異常値はどれか。2つ選べ。 ア.動脈血酸素分圧(PaO2)-90 Torrイ.動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)60-Torrウ.動脈血酸塩基平衡(pH)-7.6エ.1 秒率(FEV 1.0%)-80%オ.%肺活量(% VC)-90%
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
呼吸訓練について誤っているのはどれか。
1: 呼吸パターンの是正を目的とする。
2: 頭低位によって吸気が容易になる。
3: 訓練前に介助呼吸を行う。
4: 呼気に際して口すぼめ呼吸を行う。
5: 最大換気呼吸は呼吸筋持久力を高める。
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で%VC 70%、FEV1.0% 75%。この患者に対する理学療法で誤っているのはどれか。
1: 息切れ時のポジショニングの指導
2: 息こらえをしながら立ち上がる訓練
3: 自転車エルゴメーターによる持久力訓練
4: 下肢の筋力強化のためのハーフスクワット訓練
5: 上肢の筋力強化のための四つ這いでの腕立て伏せ訓練
20歳の男性。大学でラグビーの練習中に頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)となった。受傷後1か月の呼吸理学療法で適切でないのはどれか。
1: 排痰の促進
2: 胸郭可動性の確保
3: 横隔膜の筋力強化
4: 肋間筋の筋力強化
5: インセンティブ・スパイロメトリーを用いた呼吸訓練
呼吸生理について誤っているのはどれか。
1: 呼吸中枢は、吸息中枢と呼息中枢とに分かれている。
2: 血中CO2分圧増加は呼吸を促進させる。
3: 嚥下反射が起こっているときは呼吸が一時止まる。
4: O2の運搬はヘモグロビンが行う。
5: 過換気ではCO2の呼出が多くなり、呼吸性アシドーシスを呈する。
呼吸について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.呼吸中枢は視床下部にある。イ.横隔膜は脳神経の支配である。ウ.吸気時に横隔膜は上昇する。エ.強制呼気では腹筋群が活動する。オ.血中炭酸ガス分圧の上昇は呼吸を促進する。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
呼吸器疾患で正しいのはどれか。
1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。
2: 閉塞性換気障害では肺活量比が低下する。
3: 肺気腫では全肺気量が減少する。
4: CO2ナルコーシスは低CO2血症で生じる。
5: Hugh-Jonesの分類は呼吸困難の程度を示す。