60歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。狭心症の既往がある。運動療法で誤っているのはどれか。
1: 訓練中は心電図をモニターする。
2: 運動負荷テストによって許容される最大心拍数を決定する。
3: 冷汗、顔面蒼白があれば訓練を中止する。
4: 訓練中に胸骨下部の痛みを訴えたら狭心痛を疑う。
5: 左肩他動運動は狭心痛を誘発する。
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: インセンティブ・スパイロメトリー
2: ハッフィング
3: 口すぼめ呼吸
4: 呼吸補助筋強化
5: 体位排痰法
パーキンソン病で誤っているのはどれか。
1: 起立性低血圧がみられる。
2: 小字症が認められる。
3: 振戦は運動によって憎悪する。
4: 方向転換が困難になる。
5: 立ち直り反応が障害される。
パーキンソン病で転倒の原因になりにくい症状はどれか。
1: 振 戦
2: 固 縮
3: 動作緩慢
4: 突進現象
5: 前傾姿勢
パーキンソン病について誤っているのはどれか。
1: 中年以降に発症する変性疾患である。
2: 4~6 Hzの安静時振戦を認める。
3: 病的反射が出現する。
4: 主たる病変部位は黒質である。
5: 抑うつなどの精神症状を呈する。
70歳の男性。肺癌で左肺下葉切除術後2日経過。左上葉の痰貯留が多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 吸気筋に対する抵抗運動
2: ファーラー位での体位排痰
3: 腹式呼吸
4: 全身リラクセーション
5: 四肢の自動運動
72歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後3週。平行棒内立位訓練で図のような姿勢を呈する。この症状を改善するための理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歩隔を広くして支持基底面を大きくさせる。
2: 右手で平行棒を引っ張るよう指示する。
3: 理学療法士が骨盤を左側から健側方向に押す。
4: 前方に鏡を置いて不良姿勢を認識させる。
5: レイミステ現象を利用して臥位で患側の股関節内転筋を強化する。
65歳の男性。脳卒中による右片麻痺。発症後3か月経過。下肢のブルンストローム法ステージIII。多点杖で歩行訓練を行っているが、下腿三頭筋の痙縮が強く、内反尖足が顕著である。適切な装具はどれか。
70歳の男性。身長170 cm、体重54 kg。肺気腫による慢性呼吸不全で在宅酸素療法を行っている。自宅での生活指導として正しいのはどれか。
1: 下肢の筋力強化を行う。
2: 体重を増やさないように食事制限を行う。
3: 息切れがない時は酸素投与の必要はない。
4: 息を吸いながら階段を昇り、息を吐く時には立ち止まる。
5: 1日のエネルギー消費量を減らす。
呼吸障害の理学療法で適切なのはどれか。
1: 拘束性換気障害には口すぼめ呼吸を行う。
2: 慢性肺気腫の症例では速い呼気運動を行う。
3: ボルグ指数15~17の負荷で行う。
4: 無酸素性作業閾値以上の運動負荷で行う。
5: 階段では昇りながら息をはき、止まって吸気を行う。
すくみ足現象がみられるParkinson病患者の歩行練習を理学療法士の近位見守り下で実施した。このときの練習法で適切でないのはどれか。
1: 横歩き
2: 階段昇降
3: スラローム歩行
4: 歩隔を狭めた歩行
5: メトロノームの音を活用した歩行
57歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症後3か月経過。分回し歩行で歩行時に内反尖足と反張膝とがみられる。足関節は他動的に背屈すると、かろうじて0゚まで矯正可能である。理学療法で誤っているのはどれか。
1: 患側膝軽度屈曲位での体重支持訓練
2: 前脛骨筋のバイオフィードバック療法
3: 下腿三頭筋のストレッチング
4: ハムストリングスの促通
5: 下肢の伸展・内転・外旋PNFパターンの使用
パーキンソン病のヤールの重症度分類で正しい組合せはどれか。
1: ステージI-立ち直り反応がみられない。
2: ステージII-日常生活に多少の障害がある。
3: ステージIII-上肢に一側性の動作障害がある。
4: ステージIV-どうにか自力で生活できる。
5: ステージV-どうにか歩ける。
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患による慢性呼吸不全。安静時も酸素吸入が必要である。処方に従って作業療法時に酸素流量を上げ、休息中に下げようとしたところ、呼吸が浅くなり意識障害が出現した。最も考えられるのはどれか。
1: 呼吸性アルカローシス
2: 代謝性アシドーシス
3: CO2ナルコーシス
4: 天幕上脳梗塞
5: 低血糖発作
Parkinson病患者の理学療法で正しいのはどれか。
1: 安静時振戦にはPNFが適応となる。
2: すくみ足には外的リズム刺激が有効である。
3: 無動が強い時期には立位でのバランス練習を行う。
4: 幻覚が出現している時期には理学療法は行わない。
5: 症候性の夜間頻回覚醒は日中の活動を促すことで改善がみられる。
65歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症後3か月経過。歩行は自立しているが、痙縮が強く内反尖足と反張膝を示す。理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.ハムストリングスの持続的伸張イ.大腿四頭筋の筋力増強ウ.膝関節軽度屈曲位での体重支持エ.下腿三頭筋の持続的伸張オ.足関節背屈筋群のタッピング
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
46歳の女性。BMIは29である。両側の変形性股関節症で、股関節周囲の筋力低下と荷重時の股関節痛がある。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 杖を用いた歩行訓練
2: 水中歩行による有酸素運動
3: 階段昇降による筋力増強訓練
4: 背臥位での下肢筋のストレッチ
5: 自転車エルゴメーターでの筋持久性訓練
60歳の男性。COPDが進行し在宅酸素療法が導入された。酸素流量は労作時2 L/分である。入浴動作の指導で正しいのはどれか。
1: 洗髪を片手で行う。
2: 動作を素早く行う。
3: 浴槽に肩まで浸かる。
4: 洗い場の椅子の座面を低くする。
5: 入浴中は経鼻カニューレを外す。
60歳の女性。脊髄小脳変性症。四肢体幹の運動失調で座位保持が困難であったが、2週間の座位保持練習を行い、端座位は上肢で支持しなくても保持できるようになった。今後行うバランス能力改善の運動療法として最も適切なのはどれか。
球麻痺を伴う筋萎縮性側索硬化症の理学療法プログラムで適切でないのはどれか。
1: 罹患筋の抵抗運動
2: 呼吸・排痰訓練
3: 嚥下指導
4: コミュニケーション手段の獲得
5: 精神心理的サポート