脳血管障害後の片麻痺患者にBrunnstrom法ステージテストを行った。肩関節の屈曲は肘伸展位で150°可能、外転は90°可能であるが肘関節が30°屈曲していた。また円柱形のペグを把持するよう指示すると、対向つまみはできなかったが横つまみは可能であった。Brunnstrom法ステージの組合せで正しいのはどれか。
1: 上肢Ⅲ − 手指Ⅳ
2: 上肢Ⅳ − 手指Ⅲ
3: 上肢Ⅳ − 手指Ⅳ
4: 上肢Ⅴ − 手指Ⅳ
5: 上肢Ⅴ − 手指Ⅴ
正しい組合せはどれか。
1: 統合失調症-もうろう状態
2: うつ病-感情鈍麻
3: パニック障害-思考散乱
4: ナルコレプシー-睡眠麻痺
5: アルコール精神病-自生思考
頸髄損傷の機能残存レベルと可能な動作との組合せで適切でないのはどれか。
1: 第4頸髄節-下顎による電動車椅子の操作
2: 第5頸髄節-ベッドへの側方移乗
3: 第6頸髄節-手関節背屈を用いた把持
4: 第7頸髄節-ベッド上でのシャツの更衣
5: 第8頸髄節-車の運転
末梢神経麻痺と治療との組合せで正しいのはどれか。
1: 後骨間神経麻痺 − 手背橈側の知覚再教育
2: 前骨間神経麻痺 − パーティクル・テクスチャーでの脱過敏療法
3: 正中神経高位麻痺 − テノデーシススプリントでのつまみ動作訓練
4: 正中・尺骨神経麻痺 − Thomasスプリントでの把持動作訓練
5: 尺骨神経低位麻痺 − 環・小指深指屈筋の筋再教育
骨折と合併症との組合せで誤っているのはどれか。
1: 手舟状骨骨折 - 偽関節
2: コーレス骨折 - 尺骨突き上げ症候群
3: 上腕骨顆上骨折 - Volkmann拘縮
4: 上腕骨骨幹部骨折 - 筋皮神経麻痺
5: 肩峰骨折 - インピンジメント症候群
脊髄損傷の機能的予後で誤っているのはどれか。
1: 機能障害の評価にはASIA(American spinal injury association)の評価法が用いられる。
2: Zancolliの分類は機能再建を考慮する上で有用な運動の評価法である。
3: Frankelの分類は神経学的症状による評価法である。
4: 中心性脊髄症候群では上肢に比べ下肢の麻痺の回復は良い。
5: 前脊髄症候群では感覚障害に比べ運動機能の予後は良い。
片麻痺の患側立脚相での膝関節過伸展に注意すべき項目で適切でないのはどれか。
1: 大腿四頭筋の筋力低下
2: 足関節底屈筋の筋力低下
3: 尖足拘縮
4: 固有感覚障害
5: 骨盤の後退
正中神経麻痺の完全損傷と可能な動作との組合せで正しいのはどれか。
1: 低位損傷-硬貨を拾い上げる。
2: 低位損傷-通常の鉛筆の持ち方で名前を書く。
3: 低位損傷-テレホンカードを横つまみする。
4: 高位損傷-洗顔用の水をすくい上げる。
5: 高位損傷-ドアノブを内側に回す。
45歳の男性。左上下肢のしびれで初発し、視力障害・呼吸困難・四肢麻痺など多彩な症状の寛解と増悪を繰り返した。MRI画像で脳脊髄の白質に多発性・散在性の脱髄斑が認められた。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 関節可動域運動
2: 呼吸理学療法
3: 筋力増強
4: ハバードタンク浴
5: 車椅子指導
小脳症状でないのはどれか。
1: 眼振
2: 構音障害
3: 体幹障害
4: 協調障害
5: 腱反射亢進
60歳の男性。左片麻痺。脳梗塞発症後1か月経過。認知機能や感覚機能に問題はない。ブルンストローム法ステージは上肢II、下肢V。上肢運動機能の回復促進で適切でないのはどれか。
60歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。狭心症の既往がある。運動療法で誤っているのはどれか。
1: 訓練中は心電図をモニターする。
2: 運動負荷テストによって許容される最大心拍数を決定する。
3: 冷汗、顔面蒼白があれば訓練を中止する。
4: 訓練中に胸骨下部の痛みを訴えたら狭心痛を疑う。
5: 左肩他動運動は狭心痛を誘発する。
65歳の女性。右利き。脳出血による左片麻痺。発症後6か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢IV、手指IV、下肢V。感覚障害と高次脳機能障害とはない。屋内は独歩可能である。日常生活で実用可能な両手動作はどれか。2つ選べ。
1: 財布から硬貨を出す。
2: ズボンを引き上げる。
3: りんごの皮をナイフでむく。
4: 荷物を頭上の棚の上に載せる。
5: 首の後ろでネックレスを留める。
異常歩行と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 鶏 歩――――――脛骨神経麻痺
2: 踵足歩行―――――脳卒中
3: 動揺歩行―――――小脳性運動失調症
4: 大殿筋歩行――――筋ジストロフィー
5: はさみ脚歩行―――正常圧水頭症
図は右片麻痺患者の椅子からの立ち上がりを介助しているところである。正しいのはどれか。
1: 患側の足はできるだけ健側の足に近い位置に置かせる方が安定した動作ができる。
2: 介助者は、患者の膝の前面よりも膝の外側に自分の膝をあてるべきである。
3: 座位で体重を前方に移していく段階では、頸を屈曲位にするよう指導するとよい。
4: 腰ベルトよりも患者の両腋下で体幹に手をかけて引き起こす方が介助が容易にできる。
5: 健側の手で介助者の肩につかまらせ、この腕の力を主に使って立ち上がるようにさせるとよい。
四肢血行障害と関係が深い疾患で誤っているのはどれか。
1: レイノー症候群
2: シェーグレン症候群
3: 胸郭出口症候群
4: 前脛骨区画症候群
5: フォルクマン拘縮
68歳の男性。妻と2人暮らし。脳血管障害による右片麻痺。発症後11か月経過。軽度の失語症と全身の持久力低下とがみられる。ブルンストローム法ステージは上肢III、手指II、下肢III。短下肢装具装着で介助歩行が可能である。住居は平屋の日本家屋である。家庭復帰を目的とした作業療法を実施することとなった。適切でないのはどれか。
1: 床からの立ち上がり動作の介助指導
2: ポータブルトイレへの移乗動作訓練
3: 下肢装具の着脱訓練
4: 上肢の自動介助運動の指導
5: 右手でのボタン着脱訓練
正しいのはどれか。
1: 頸髄損傷者(第4頸髄節まで機能残存)の移乗-ベルトタイプの吊り具
2: 片麻痺者(上下肢とも共同運動レベル)の入浴-片手に洗体用ミトン
3: 両上腕切断者の排便-洗浄器付き便座
4: アテトーゼ型脳性麻痺者の食事-スプリング・バランサー
5: 失調症者の更衣-リーチャー
せん妄に関して誤っているのはどれか。
1: 意識障害である。
2: 日内変動がある。
3: 健忘症状を伴う。
4: 非可逆的である。
5: 睡眠障害を伴う。