32歳の女性。下痢症状の後に四肢の脱力が出現したGuillain-Barré症候群で、入院2週後のGuillain-Barré障害スコアが5(人工呼吸管理)であった。グラフは表の3項目の合計点と歩行の関係を示す。この患者が発症6か月後に歩行不可能な確率はどれか。
1: 20%
2: 30%
3: 60%
4: 80%
5: 90%
神経・筋変性疾患のリハビリテーションで誤っているのはどれか。
1: Guillain–Barré 症候群では訓練中の不整脈に注意する。
2: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。
3: 脊髄小脳変性症では早期から補助具を導入する。
4: 筋萎縮性側索硬化症の車椅子利用者では褥瘡の発生に注意する。
5: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。
下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
1: 多発性筋炎
2: 視神経脊髄炎
3: 閉塞性動脈硬化症
4: 筋萎縮性側索硬化症
5: Guillain-Barré症候群
問題6の連続問題28歳の男性。2週前にGuillain-Barré症候群と診断された。γグロブリン大量静注療法を実施され、症状の進行は停止した。本日実施した右上肢の運動神経伝導検査の結果を表に示す。 現時点で最も導入を検討すべき装具はどれか。
1: 長対立装具
2: ナックルベンダー
3: IP関節伸展補助装具
4: 母指Z変形用スプリント
5: コックアップ・スプリント
ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。
1: 四肢の弛緩性麻痺を生じる。
2: 重症では呼吸筋麻痺をきたす。
3: 初期に軽い感覚障害を生じる。
4: 軸索型は脱髄型より予後が良好である。
5: 肢節近位部から遠位部に向けて回復する。
神経・筋疾患の患者のリハビリテーションで優先度が低いのはどれか。
1: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。
2: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。
3: 筋萎縮性側索硬化症では発症早期から褥瘡に注意する。
4: Guillain-Barré症候群では訓練中の不整脈に注意する。
5: 脊髄小脳変性症では早期から転倒に注意する。
認知障害がみられるのはどれか。
1: 重症筋無力症
2: 筋萎縮性側索硬化症
3: Guillain-Barré症候群
4: 筋強直性ジストロフィー
5: 平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)
正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1: 重症筋無力症 - 筋 痛
2: Parkinson病 - 折りたたみナイフ現象陽性
3: フリードライヒ失調症 - Romberg徴候陰性
4: Guillain-Barré症候群 - 腱反射減弱
5: 脊髄空洞症 - 解離性感覚障害
深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。
1: 重症筋無力症
2: 多発性硬化症
3: Guillain-Barré症候群
4: 筋強直性ジストロフィー
5: Duchenne型筋ジストロフィー
ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.初期に軽い感覚障害を生じる。イ.四肢の痙性麻痺を生じる。ウ.軸索型は脱髄型より予後は良好である。エ.肢節近位部から遠位部に向けて回復する。オ.重症では呼吸筋麻痺をきたす。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1: 胸腺の異常を伴うことが多い。
2: Parkinson病より患者数が多い。
3: テンシロン試験で症状が悪化する。
4: 血清クレアチンキナーゼが上昇する。
5: 誘発筋電図の反復刺激試験で振幅の漸増を認める。
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1: 女性より男性に多く発症する。
2: 四肢では遠位筋の筋力低下が起きやすい。
3: 夕方にかけて症状は軽快する。
4: 末梢神経の連続刺激で振幅の増大がみられる。
5: コリンエステラーゼ阻害薬が用いられる。
重症筋無力症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋電図検査において末梢神経の連続刺激で振幅の増大がみられる。
2: 抗アセチルコリン受容体抗体陽性率は10%である。
3: 症状の日内変動がある。
4: 嚥下障害の合併はない。
5: 眼瞼下垂がみられる。
正しい組合せはどれか。
1: 重症筋無力症-運動失調
2: パーキンソン症候群-企図振戦
3: フリードライヒ失調症-Romberg徴候陰性
4: ギラン・バレー症候群-腱反射亢進
5: 脊髄空洞症-解離性感覚障害
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1: 脱髄性疾患である。
2: 午前中に症状が悪化する。
3: 複視を生じることは稀である。
4: 感染はクリーゼの誘発因子である。
5: 四肢遠位筋の筋力低下を生じやすい。
ギラン・バレー症候群について誤っているのはどれか。
1: 表在感覚脱失
2: 四肢筋力低下
3: 神経原性筋電図所見
4: 呼吸筋障害
5: 髄液の異常所見
ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。
1: 脱髄性の末梢神経障害
2: 感冒様の前駆症状
3: 深部腱反射の消失
4: 髄液中の細胞数増加
5: 四肢遠位部の筋力低下
廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか。
1: 起立性低血圧――離床
2: 筋力低下――――神経筋電気刺激
3: 骨萎縮―――――機能的電気刺激
4: 褥瘡――――――体位変換
5: 深部静脈血栓――弾性ストッキング