第42回午後第86問の類似問題

第40回午前:第25問

9歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。介助なしに歩行可能で、椅子からの立ち上がりも可能であるが、階段昇降はできない。1年後、歩行が不安定となり、学校の洋式トイレからの立ち上がりで友達の助けが必要となった。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージはどれか。  

1: ステージ2

2: ステージ3

3: ステージ4

4: ステージ5

5: ステージ6

第38回午前:第51問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による。)で、物につかまって5 m以上歩けるが、椅子から起立不能であるのはどれか。  

1: ステージI

2: ステージII

3: ステージIII

4: ステージIV

5: ステージV

第39回午前:第25問

14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。  

1: 座位保持装置の製作

2: 体幹のストレッチング

3: 横隔膜強化の呼吸訓練

4: 四つ這いでの床上移動訓練

5: キーボードを利用した手指機能訓練

第57回午前:第88問

骨形成不全症で正しいのはどれか。  

1: 遺伝性疾患ではない。

2: 聴覚障害を合併する。

3: 四肢・体幹の変形は少ない。

4: 骨折の頻度は小児期より思春期で高い。

5: 出生1,000人あたり1~2人の割合である。

  • 答え:2
  • 解説:骨形成不全症は遺伝性疾患であり、易骨折性、青色強膜、難聴が三徴候である。また、胸郭、脊柱、四肢の弯曲変形が多く見られる。
  • 選択肢1は間違いです。骨形成不全症は遺伝性疾患であり、常染色体優性遺伝と常染色体劣性遺伝のどちらもみられる。
  • 選択肢2は正しいです。骨形成不全症の三徴候は易骨折性、青色強膜、難聴であり、聴覚障害を合併することがある。
  • 選択肢3は間違いです。骨形成不全症では胸郭、脊柱、四肢の弯曲変形が多く見られる。
  • 選択肢4は間違いです。骨折の頻度は歩行の不安定な小児期に多く、思春期以降に骨折の頻度が減少する。
  • 選択肢5は間違いです。骨形成不全症の有病率は、出生2万人あたり1~2人の割合である。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第46回午後:第89問

分娩麻痺で正しいのはどれか。  

1: 低出生体重児に多い。

2: 下位型は頸部が伸展されて起こる。

3: 頭位分娩による上位型の予後は良い。

4: 頭位分娩では上位型よりも下位型が多い。

5: 両側例は骨盤位分娩よりも頭位分娩に多い。

第42回午前:第65問

ギラン・バレー症候群で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 脳神経は回避される。

2: 再発を繰り返すことが多い。

3: 軸索型は機能予後が不良である。

4: 重度な感覚障害を伴うことが多い。

5: 近位筋より遠位筋の障害が遷延する。

第39回午前:第57問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのADL(厚生省筋萎縮症研究班機能障害分類による。)について適切でないのはどれか。  

1: ステージ2-階段昇降が片手手すりで可能

2: ステージ3-椅子からの起立可能

3: ステージ4-独歩で5 m以上可能

4: ステージ5-歩行器歩行が可能

5: ステージ6-ずり這い可能

第39回午前:第62問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による。)で、起立歩行は不可能であるが、四つ這いが可能であるのはどれか。  

1: ステージ4

2: ステージ5

3: ステージ6

4: ステージ7

5: ステージ8

第49回午前:第10問

9歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィー。独歩は可能だが、腹部を突き出し両肩を左右に振る動揺歩行と内反尖足とが顕著である。床からの立ち上がり動作では登はん性起立を示し、柱などにつかまればかろうじて立ち上がることができる。上肢に拘縮はなく、ゆっくりであるが両上肢を挙上することができる。この時期に行う理学療法士の対応で優先度が高いのはどれか。  

1: 電動車椅子の購入を家族に提案する。

2: 下肢の漸増抵抗運動を行う。

3: 四つ這い移動の練習を行う。

4: 松葉杖歩行の練習を行う。

5: 体幹装具を装着させる。

第50回午後:第28問

アテトーゼ型脳性麻痺について誤っているのはどれか。  

1: 痙直型より少ない。

2: 原始反射が残存しやすい。

3: 不随意運動を主症状とする。

4: 上肢より下肢の障害が重度であることが多い。

5: 成人以降の二次障害として頸椎症性脊髄症がある。

第39回午後:第84問

正しいのはどれか。  

1: 変形性肘関節症では前腕の回内制限が著しい。

2: 変形性膝関節症は男性に多い。

3: 変形性股関節症の多くは一次性である。

4: 変形性頸推症は第3、4頸椎に生じやすい。

5: 腰椎変形性後弯症は女性の農業従事者に多い。

第52回午後:第10問

10歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィー。独歩不可能で、屋外は車椅子で、室内では四つ這い移動が可能。上肢に拘縮はなく、座位で上肢の使用が可能である。この時期に優先して行うべき評価はどれか。  

1: 知能検査

2: 深部腱反射

3: 神経伝導速度

4: 呼吸機能検査

5: 前腕回内外試験

第38回午後:第50問

進行性筋ジストロフィーの筋病理所見について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.筋線維が筋線維束単位で萎縮する。イ.筋線維の直径の大小不同が目立つ。ウ.筋線維が結合組織や脂肪組織に置換される。エ.リンパ球などの炎症性細胞浸潤がみられる。オ.筋形質膜にジストロフィン蛋白がみられる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第46回午前:第12問

20歳の男性。Duchenne型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。両上肢筋力は肩関節2−、肘関節2−、手関節2、手指3。握力は測定不能だが、右手を利き手として使っている。体幹筋力1。自力端座位は困難だが、車椅子では体幹サポートがあるため座位保持が可能で、右手でジョイスティックを用いて自操している。この患者がコップで飲水する動作を示す。コップを持ち上げる動作の説明で正しいのはどれか。 

46_0_12

1: 対称性緊張性頸反射

2: 前腕を支点としたてこ

3: 体幹前屈による慣性運動

4: コップの重さによる感覚フィードバック

5: 上肢の屈曲−回内−内旋による神経筋促通

第57回午後:第9問

13歳の男子。現在、Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による。)。学校生活を送る上で優先的に行う支援はどれか。  

1: 歩行器の導入

2: 給食の食形態変更

3: 長下肢装具の導入

4: 電動車椅子の導入

5: トイレの手すり設置

  • 答え:4
  • 解説:Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6では、歩行が不可能であるため、学校生活中の移動手段を確保するために電動車椅子の導入が優先的に行うべき支援です。
  • 歩行器の導入はステージ4で適応となりますが、ステージ6では歩行が不可能なため、歩行器の導入は適切ではありません。
  • ステージ6では車椅子上で食事動作が自立できるため、食形態の変更は必要ありません。
  • 長下肢装具の導入はステージ4で適応となりますが、ステージ6では歩行が不可能なため、長下肢装具の導入は適切ではありません。
  • ステージ6では歩行が不可能であるため、学校生活中の移動手段を確保するために電動車椅子の導入が優先的に行うべき支援です。
  • ステージ6では車椅子上でのADLを除いて介助が必要で、立ち上がりも困難です。そのため、トイレの手すり設置よりも移動方法の確保が優先的に行うべき支援です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第48回午前:第83問

脳性麻痺で正しいのはどれか。  

1: アテトーゼ型では下肢より上肢の支持性が良い。

2: アテトーゼ型では初期は低緊張である。

3: 痙直型では出生直後から筋緊張が亢進する。

4: 痙直型両麻痺では下肢より上肢の麻痺が重度である。

5: 痙直型片麻痺では上肢より下肢の麻痺が重度である。

第51回午後:第92問

中枢神経発生に伴う先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。  

1: 滑脳症―――――――――脳溝増加

2: 全前脳胞症―――――――顔面外側の欠損

3: 二分脊椎――――――――水頭症合併

4: Arnold-Chiari奇形―――脊髄の頭蓋内嵌入

5: Dandy-Walker症候群―――後頭蓋縮小

第35回午前:第15問

14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。養護施設に入所し教育・訓練を受けている。作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 歯磨き動作維持のためアームサポートを工夫する。

2: 更衣動作自立のためボタンエイドの使用訓練を行う。

3: トイレでの姿勢保持用に前方テーブルを設置する。

4: 食事のリーチ補助にターンテーブルを利用する。

5: 趣味活動の草花栽培にかさ上げした花瓶を設置する。

第42回午前:第54問

頸髄症を併発しやすい疾患はどれか。2つ選べ。  

1: アテトーゼ型脳性麻痺

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: 関節リウマチ

4: 重症筋無力症

5: 強皮症

第38回午前:第72問

疾患とスイッチの種類との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 高位頸髄損傷-空気圧によるスイッチ

2: デュシェンヌ型筋ジストロフィー-マイクロスイッチ

3: 多発性硬化症-音が出て確認できるスイッチ

4: 慢性関節リウマチ-顎運動によるスイッチ

5: 両側前腕切断-筋電スイッチ