椅子座位でテーブル上にあるコップにゆっくりと手を伸ばしてつかむ作業の図を示す。この時の肩関節と肘関節の運動に関与が推定される筋と収縮様式との組合せで正しいのはどれか。
1: 三角筋前部線維 ── 求心性収縮
2: 三角筋後部線維 ── 求心性収縮
3: 上腕二頭筋 ── 求心性収縮
4: 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮
5: 腕橈骨筋 ── 求心性収縮
正しいのはどれか。
1: 大転子は股関節120゚屈曲位でローザー・ネラトン線上に触れる。
2: スカルパ三角は鼠径靭帯、縫工筋内縁および大内転筋外縁からなる。
3: ハムストリングスは半膜様筋と半腱様筋との2筋を総称していう。
4: トレンデレンブルグ徴候は患脚側の骨盤が遊脚時に落下する現象をいう。
5: 成人の健常な大腿骨の頸体角は120~130゚である。
正しいのはどれか。
1: 凹足では主に横アーチが高くなる。
2: 足の縦アーチは外側が内側よりも高い。
3: 距腿関節は底屈位で遊びが小さくなる。
4: 足根中足関節では主にすべり運動が生じる。
5: 横足根関節は距舟関節と距骨下関節とからなる。
下腿中央の横断面を図に示す。矢印の筋の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 膝関節の屈曲
2: 足の底屈
3: 足の内がえし
4: 母指の屈曲
5: 第2~5指の屈曲
正しいのはどれか。
1: 深指屈筋を伸張するためには、手関節掌屈位で指関節を伸展する。
2: 円回内筋を伸張するためには、肘屈曲位で前腕を回外する。
3: 大腿筋膜張筋を伸張するためには、股伸展位で内転・外旋する。
4: 大腿直筋を伸張するためには、股屈曲位で膝を十分に屈曲する。
5: ハムストリングスを伸張するためには、股伸展位で膝関節を伸展する。
脊髄について正しいのはどれか。
1: 脊髄には3つの膨大部がある。
2: 下端は第3、4腰椎レベルにある。
3: 後角は運動神経細胞が密集している。
4: 白質は前索と後索の2つの索に区分される。
5: 灰白質は横断面でH形の灰白柱をつくる。
端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に生じるのはどれか。
1: 前十字靱帯は弛緩する。
2: 内側側副靱帯は緊張する。
3: 屈曲初期に脛骨は外旋する。
4: 内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。
5: 屈曲初期にすべり運動が生じ、続いて転がり運動が加わる。
膝関節で誤っているのはどれか。
1: 半月板は関節の適合性をよくしている。
2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。
3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。
4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。
足部の運動で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 外がえしには長母指伸筋が関与する。
2: 後脛骨筋は立位で横アーチの維持に働く。
3: 距腿関節では足関節背屈位で内外転が可能である。
4: 内がえしの運動は第2趾の長軸を中心として生じる。
5: 踵腓靭帯は距骨下関節における外がえしを制限する。
肩甲骨上方回旋に働く筋の組合せで正しいのはどれか。
1: 僧帽筋-前鋸筋
2: 菱形筋-小胸筋
3: 肩甲挙筋-菱形筋
4: 肩甲挙筋-小胸筋
5: 広背筋-菱形筋
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの理学療法について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 近位筋の筋力増強訓練は避ける。
2: 股関節と膝関節の屈曲拘縮の予防・改善が重要である。
3: 立位・歩行時の尖足は膝を安定させる作用がある。
4: 立位・歩行時の腰椎前弯はバランスを崩す原因となる。
5: 歩行時の上半身の左右の振れの原因は背筋の筋力低下である。
図は右片麻痺患者の椅子からの立ち上がりを介助しているところである。正しいのはどれか。
1: 患側の足はできるだけ健側の足に近い位置に置かせる方が安定した動作ができる。
2: 介助者は、患者の膝の前面よりも膝の外側に自分の膝をあてるべきである。
3: 座位で体重を前方に移していく段階では、頸を屈曲位にするよう指導するとよい。
4: 腰ベルトよりも患者の両腋下で体幹に手をかけて引き起こす方が介助が容易にできる。
5: 健側の手で介助者の肩につかまらせ、この腕の力を主に使って立ち上がるようにさせるとよい。
右下肢の運動の様子を図に示す。関与する主な筋はどれか。
1: 膝窩筋
2: 大腿二頭筋
3: 薄 筋
4: 半腱様筋
5: 縫工筋
筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
1: 小円筋 - 腋窩神経
2: 棘上筋 - 肩甲下神経
3: 三角筋 - 肩甲上神経
4: 大円筋 - 肩甲上神経
5: 肩甲下筋 - 腋窩神経
図の膝継手の特徴で誤っているのはどれか。
1: 回転中心はリンクの位置によって決まる。
2: 回転中心は屈曲が増大すると上方になる。
3: リンクは4つある。
4: 大腿長断端義足に処方される。
5: 立脚相の膝の随意的コントロールがしやすい。
上肢の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。
1: 上腕二頭筋―――肩関節外旋
2: 上腕三頭筋―――肩関節内旋
3: 腕橈骨筋――――前腕回内
4: 円回内筋――――肘関節伸展
5: 上腕筋―――――前腕回外
関節可動域測定法(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸との組合せで誤っているのはどれか。
1: 股関節伸展-大腿骨
2: 股関節内旋-下腿中央線
3: 膝関節屈曲-腓骨
4: 足関節背屈-第5中足骨
5: 足部外がえし-第1基節骨
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。
1: 早期から筋萎縮が見られる。
2: 拘縮の強い例でも肩甲上腕リズムは保たれている。
3: 結髪に比べ結帯動作は制限されにくい。
4: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。
5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動と基本軸の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩外旋 − 肩峰を通る床への水平線
2: 前腕回外 − 上腕骨
3: 手橈屈 − 示 指
4: 股外旋 − 膝蓋骨より下ろした垂直線
5: 頸部回旋 − 両側の外耳孔を結ぶ線への垂直線
関節リウマチに対する運動療法で正しいのはどれか。
1: 活動期では関節可動域運動は行わない。
2: 環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。
3: 関節強直では関節可動域運動を行う。
4: 等尺性運動で筋力を維持する。
5: ムチランス変形では他動運動を行う。