上肢90°挙上位での椅子座位姿勢における各分節の重量と重心位置とを矢状面スティックピクチャーで示す。身体全体の重心線はどれか。なお、図中の●は各分節の重心点を示す。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
体重60 kgの人が図のように立位姿勢を保持したとき、体重計は24 kgを示した。足圧中心は踵(B)から何 cm前方にあるか。ただし、AB間は50 cm、AC間は100 cmとする。
1: 6 cm
2: 10 cm
3: 14 cm
4: 18 cm
5: 22 cm
患者が床面から20 cm鉛直拳上した位置で下肢を保持している状態を図に示す。Aの滑車は上下に移動するが、Bの滑車はフレームに固定され、滑車の位置は動かない。なお、保持する下肢の質量は8 kgで、滑車と紐の重量および摩擦力は考えなくてよい。床面から下肢を拳上するために、上肢で引き下げた紐の長さと保持に必要な力の組合せで正しいのはどれか。
1: 10 cm − 8 kg重
2: 20 cm − 4 kg重
3: 20 cm − 8 kg重
4: 40 cm − 4 kg重
5: 40 cm − 8 kg重
誤っているのはどれか。 ア.側臥位で下側の上下肢を屈曲すると安定する。イ.四つ這い位では両膝・下腿に約60%の荷重が加わる。ウ.椅子座位の重心線は足底面の後方を通る。エ.膝立ち位の支持基底面は両大腿で形成される。オ.立位での矢状面の重心線は外果を通る。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
体幹を前傾して静止した人体の模式図を示す。図中の数値は、人体の各部位の重量と、各部位の重心を鉛直に投影した点と基準点との距離である。人体全体の重心を投影した点と基準点との距離はどれか。
1: 0.4 m
2: 0.5 m
3: 0.6 m
4: 0.7 m
5: 0.8 m
成人の静止立位で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 体重心線は膝関節軸の前方を通る。
2: 体重心は床から身長の45%の高さにある。
3: 頭部の重心線は環椎後頭関節の後方を通る。
4: 身長に対する体重心の相対的位置は小児より低い。
5: 足関節にかかる重力のモーメントは底屈モーメントである。
体重60 kgの患者が30°挙上した起立台に乗っている。両側下肢への荷重量はどれか。ただし、摩擦は無視できるものとし、小数点以下第2位を切り捨てるものとする。
1: 20.0 kgw
2: 30.0 kgw
3: 42.4 kgw
4: 51.9 kgw
5: 60.0 kgw
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)における右下肢関節の測定肢位で正しいのはどれか。
安静立位姿勢で正しいのはどれか。
1: 重心線は外果を通る。
2: 重心線は股関節中心の前方を通る。
3: 成人男性の重心は身長の約65%の高さにある。
4: 重心動揺は前後に比べ左右で大きい。
5: 下腿ではヒラメ筋の活動が中心となる。
成人の静止立位で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 重心位置は第2腰椎のやや前方にある。
2: 小児よりも身長に対する重心位置が高い。
3: 頭部の重心線は環椎後頭関節の前を通る。
4: 重心線は膝関節軸の後方を通る。
5: 重心線は足関節軸の前方を通る。
成人の静止立位で正しいのはどれか。
1: 重心線は足関節軸の前方を通る。
2: 重心線は膝関節軸の後方を通る。
3: 重心線は環椎後頭関節の後方を通る。
4: 重心位置は第2腰椎のやや前方にある。
5: 小児より身長に対する重心位置が高い。
上下肢の計測で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1: 上肢長 - 肩峰から尺骨茎状突起まで
2: 上腕周径 - 上腕の中央部
3: 前腕周径 - 前腕の最大膨隆部
4: 大腿長 - 大転子から外側膝関節裂隙
5: 下肢長 - 上前腸骨棘から足関節外果
図に示す両側支柱付長下肢装具について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 外側支柱の高さは大転子から6 cm下にする。
2: 膝継手はオフセット式である。
3: 下腿半月の位置は膝関節裂隙から2 cm下にする。
4: 足継手はダブルクレンザックである。
5: 短下肢装具へと変更可能である。
立位姿勢が安定しているのはどれか。
1: 支持基底面が狭い。
2: 重心の位置が高い。
3: 床と足底の接触面の摩擦抵抗が小さい。
4: 上半身と下半身の重心線が一致している。
5: 重心線の位置が支持基底面の中心から離れている。
被検者を左側臥位にして、図に示す肢位から検者が右手を離しても右下肢は外転位のままとどまっている。図に示す検査法で評価しているのはどれか。
1: 腸腰筋拘縮
2: 腸脛靱帯拘縮
3: 仙腸関節病変
4: 大腿四頭筋拘縮
5: 腰椎神経根圧迫
健常者が図に示す姿勢からゆっくりと立ち上がる過程で正しいのはどれか。
1: 初期の股関節屈曲運動に伴い、体重心は前上方へ移動する。
2: 殿部離床直後、股関節は最大屈曲位となる。
3: 殿部離床直後、体重心の床への投影点は支持基底面の外にある。
4: 殿部離床後、膝関節はいったん屈曲する。
5: 殿部離床後、足関節は単調に背屈する。
前方を注視して両足関節底屈位で足底が接地した立位姿勢をとった。両足関節底背屈中間位の立位と比べたときの姿勢に関する変化で正しいのはどれか。
1: 胸椎後弯は増強する。
2: 骨盤は前傾位となる。
3: 股関節は伸展位となる。
4: 膝関節は屈曲位となる。
5: 足圧中心は前方へ移動する。
安静立位で正しいのはどれか。
1: 頭部の重心線は環椎後頭関節の前方を通る。
2: 人体の重心は第5腰椎後方にある。
3: 人体の重心線は膝蓋骨前面を通る。
4: 股関節の腸骨大腿靱帯は弛緩する。
5: 大腿直筋は持続的に活動する。
脳性麻痺児の背臥位姿勢を図に示す。獲得することが予想される順で正しいのはどれか。
1: A→B→C→D
2: B→C→D→A
3: B→A→C→D
4: C→D→B→A
5: D→A→B→C
図は右片麻痺患者の椅子からの立ち上がりを介助しているところである。正しいのはどれか。
1: 患側の足はできるだけ健側の足に近い位置に置かせる方が安定した動作ができる。
2: 介助者は、患者の膝の前面よりも膝の外側に自分の膝をあてるべきである。
3: 座位で体重を前方に移していく段階では、頸を屈曲位にするよう指導するとよい。
4: 腰ベルトよりも患者の両腋下で体幹に手をかけて引き起こす方が介助が容易にできる。
5: 健側の手で介助者の肩につかまらせ、この腕の力を主に使って立ち上がるようにさせるとよい。