頸椎症性脊髄症で前方固定術後の早期理学療法で正しいのはどれか。
1: 術後翌日から平行棒内立位訓練を開始する。
2: 頸椎固定装具はマット上訓練では使用しない。
3: 歩行訓練の前に四つ這い訓練を行う。
4: 大腿四頭筋の筋力増強訓練を行う。
5: 頸部筋の短縮に対して伸展方向のストレッチを行う。
脊髄損傷の残存髄節と可能な基本動作との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.第1胸髄節-車椅子キャスター上げ操作で段差通過イ.第6胸髄節-骨盤帯付長下肢装具、手すり使用で段差昇降ウ.第8胸髄節-長下肢装具、松葉杖で実用歩行エ.第2腰髄節-短下肢装具、松葉杖で大振り歩行オ.第4腰髄節-短下肢装具で実用歩行
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
80歳の女性。転倒によって左大腿骨頸部内側骨折を受傷。人工骨頭置換術(セメントレス)施行2週後の理学療法で適切でないのはどれか。
23歳の女性。交通事故による頸髄損傷。受傷後6か月経過。褥瘡はない。筋力は肩関節周囲筋4(Good)、肘関節屈筋4(Good)、肘関節伸筋3(Fair)、手関節背屈筋3(Fair)、手関節屈筋0、体幹筋0、下肢筋群0であった。この患者の車椅子動作で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。最適なソケットはどれか。
75歳の女性。玄関で転倒し右肩の痛みと挙上困難とを生じ、カラーアンドカフ法で保存的な治療を受けた。骨折時の右肩のエックス線写真Aと固定状態の写真Bとを示す。1か月経過して骨折部が安定した。この時点での理学療法①~⑤で適切でないのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
23歳の男性。スノーボードで転倒し受傷。術前と術後のエックス線写真(別冊No. 1A、B)を別に示す。この患者の作業療法プログラムで誤っているのはどれか。
1: 肘関節の関節可動域訓練
2: MP屈曲位を保持した握り-放しの訓練
3: 背側・掌側骨間筋の筋力増強訓練
4: コックアップスプリントを用いた装具療法
5: 表在感覚の知覚再教育
小児の骨折の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 成長軟骨板に近い骨幹端部横骨折は成長抑制を招く。
2: 長幹骨骨折の回旋転位20°は自然矯正が期待できる。
3: 上腕骨顆上骨折は肘の内反回旋変形を残しやすい。
4: 大腿骨骨幹部骨折は整復後過成長を起こしやすい。
5: 10歳以下の大腿骨頸部内側骨折の予後は良好である。
80歳の男性。右大腿骨骨折の手術後4週で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。初回訓練時の理学療法士(PT)と患者との会話を以下に示す。PT①「こんにちは。○○太郎さんですか。担当する理学療法士の△△花子と申します」患者「はい、○○太郎です。よろしくお願いいたします」PT②「交通事故で右の太ももの骨を骨折されて本当に大変でしたね」患者「はい」PT③「骨を固定する手術を受けてから4週間が過ぎましたが、右膝関節拘縮と筋力低下を起こし、歩行障害となっているのですね」患者「まだ足をついてはいけないと言われています」PT④「今日はこれから右膝の関節を柔らかくする運動と足の力を強くする運動、右足に体重を乗せないで歩く練習を行います。関節を曲げるときに少し痛いかもしれませんが、我慢ができないときには遠慮なさらずにおっしゃってください」運動実施〉患者「少し痛いのですが」PT⑤「すみませんでした。もう少し優しく行うように配慮いたします。運動の前に関節を温めておきますと痛みが少なくて済むことがありますので、担当医とよく相談して許可を得るようにいたします」理学療法士の発言で適切でないのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。
1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。
2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。
3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。
4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。
5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。
54歳の男性。労働災害による頸髄損傷。受傷後6か月経過。起立性低血圧あり、褥瘡なし。筋力は三角筋4、上腕二頭筋3、上腕三頭筋0、回内筋3、腕橈骨筋3、長橈側手根伸筋3、手関節及び手指屈筋群は0、体幹筋0、下肢筋0であった。家屋改造をしているが、居間や廊下幅が狭いとの訴えがある。この患者の日常生活活動に用いる車椅子処方で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
28歳の男性。脊髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)。食事動作を指導する際に必要な装具・自助具はどれか。2つ選べ。 ア.フォーク付きカフベルトイ.スプリングバランサーウ.手関節駆動式把持装具エ.短対立装具オ.太柄のスプーン
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
長下肢装具のチェックアウトで誤っているのはどれか。
1: 大転子から2~3 cm下方
2: a、bは等間隔
3: 大腿顆部の最も幅の厚いところで床面と平行
4: 腓骨頭から2~3 cm下方
5: 内果上端と外果下端を結ぶ線
76歳の女性。脛骨高原骨折。転倒して受傷し、人工骨を用いた手術を施行された。術後のエックス線写真を示す。術後の理学療法で正しいのはどれか。
1: 術後翌日から極超短波治療を行う。
2: 術後翌日から足関節自動運動を行う。
3: 術後翌日から膝関節伸展の等張性筋力増強練習を行う。
4: 術後2週からCPMを行う。
5: 術後2週から全荷重歩行を行う。
25歳の男性。野球の試合で走塁中に大腿後面に違和感と痛みが生じた。直後に整形外科を受診したところ、大腿部エックス線写真では骨折を認めなかった。この時点での物理療法で適切なのはどれか。
1: 交代浴
2: 極超短波
3: アイシング
4: ホットパック
5: パラフィン浴
高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 骨転位は稀である。
3: 骨頭壊死は生じない。
4: 認知症は危険因子である。
5: 発生原因は交通事故が最も多い。
80歳の女性。変形性膝関節症。人工関節全置換術後の屈曲拘縮と疼痛とがある。2週後に1/3荷重を開始し、平行棒内三点歩行自立となった。この時点の歩行補助具で適切なのはどれか。
1: 交互型歩行器
2: 四脚杖
3: 片松葉杖
4: ロフストランド杖
5: T字杖
15歳の男子、6歳時に転倒して左上腕骨外顆骨折の診断で骨接合術を受けた。最近左手のしびれを訴えるようになり受診した。両肘の伸展を行わせたところ、両側とも完全伸展が可能であったが左肘に図の様な変形を認めた。この患者で最も考えられるのはどれか。
1: 腋窩神経障害
2: 筋皮神経障害
3: 正中神経障害
4: 尺骨神経障害
5: 橈骨神経障害
骨盤帯付長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。
1: 骨盤帯は側方では腸骨稜と上前腸骨棘の間に設置する。
2: 下腿半月上縁は腓骨頭下端の直下である。
3: 股継手軸は前額面で小転子より2 cm上方を通る。
4: 膝継手軸は矢状面で膝の前後径の1/2の点と後方1/3の点の中間点を通る。
5: 足継手軸は前額面で内果中央を通る。
65歳の女性。左変形性股関節症。3年前からの左股関節痛に対して後方侵入法で人工股関節置換術を受けた。術後のエックス線写真を示す。手術後3週までの患側の理学療法で正しいのはどれか。
1: 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
2: 術後翌日から等尺性筋力増強練習を開始する。
3: 術後3日間はベッド上安静とする。
4: 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
5: 術後3週は免荷とする。