膝関節について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: らせん関節である。
2: 屈曲の最終期にはころがり運動となる。
3: 伸展位では側副靭帯は弛緩する。
4: 半腱様筋は下腿の外旋運動を行う。
5: 完全伸展時には下腿の内旋運動はできない。
短期間の固定後に生じた肘伸展制限に対する関節可動域運動で適切でないのはどれか。
1: 上腕二頭筋の収縮を利用する。
2: 上腕三頭筋の収縮を利用する。
3: 前処置として温熱を加える。
4: 手関節の可動域運動を行う。
5: 短時間に強い伸張を加える。
75歳の女性。左膝は、変形と痛みのため、可動域が屈曲20°~90°であった。左人工膝関節手術(セメント使用)を受けた。術前の膝関節エックス線単純正面立位像(別冊No. 2A)、術後の膝関節エックス線単純正面像(別冊No. 2B)および側面像(別冊No. 2C)を別に示す。人工関節にした理由で適切でないのはどれか。
1: 外反変形が強い。
2: 軟骨の変性が高度である。
3: 人工関節は10~15年の使用に耐えられる。
4: 可動域の改善が望める。
5: 除痛効果が得られる。
膝関節について正しいのはどれか。
1: 屈曲角度が増すと、ころがり運動が多くなる。
2: 内側側副靱帯は屈曲位での外旋運動を制限する。
3: 屈曲位から伸展すると、完全伸展する直前で下腿は内旋する。
4: 関節運動による内側半月板の移動量は外側半月板よりも大きい。
5: 前十字靱帯の主な作用は、脛骨と大腿骨の間の左右剪断力を制限することである。
歩行中の矢状面上の関節運動を図に示す。この関節はどれか。
1: 肩関節
2: 肘関節
3: 股関節
4: 膝関節
5: 足関節
正常歩行について正しいのはどれか。
1: 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
2: 膝関節は踵接地直後に伸展する。
3: 骨盤は水平面において回旋運動をする。
4: 骨盤は前額面において水平に保たれる。
5: 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
上腕骨頸部(近位部)骨折後、早期の肩関節可動域訓練で最も慎重に行うべき運動方向はどれか。
1: 屈曲
2: 伸展
3: 外転
4: 外旋
5: 内旋
運動方向と代償運動を起こす筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肩関節屈曲-上腕二頭筋
2: 肩関節外旋-円回内筋
3: 母指内転-長母指屈筋
4: 股関節外転-大腿筋膜張筋
5: 膝関節屈曲-薄筋
75歳の女性。左膝は、変形と痛みのため、可動域が屈曲20°~90°であった。左人工膝関節手術(セメント使用)を受けた。術前の膝関節エックス線単純正面立位像(別冊No. 2A)、術後の膝関節エックス線単純正面像(別冊No. 2B)および側面像(別冊No. 2C)を別に示す。術後2週の運動療法で適切でないのはどれか。
1: 足関節の底背屈運動
2: 大腿四頭筋の等尺性運動
3: 体幹筋の強化
4: 膝CPM(持続的他動運動)
5: 平行棒内免荷歩行訓練
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて段階2(Poor)の運動と測定肢位との組み合わせで誤っているのはどれか。
1: 頸部伸展-背臥位
2: 体幹回旋-背臥位
3: 体幹伸展-腹臥位
4: 体幹屈曲-側臥位
5: 骨盤挙上-背臥位
肩関節周囲炎の可動域運動で適切でないのはどれか。
1: 滑車を使った運動
2: 棒を使った運動
3: キャッチボールを利用した運動
4: 壁を利用した運動
5: 健側を利用した運動
膝蓋骨で正しいのはどれか。
1: 関節面は外側面に比べて内側面で広い。
2: 膝関節屈曲位で可動性が高くなる。
3: 膝関節伸筋の作用効率を高めている。
4: 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる。
5: 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する。
熱傷部位と背臥位時の肢位の組合せで正しいのはどれか。
1: 前頸部 ── 頸部屈曲
2: 腋窩部 ── 肩外転90°
3: 会陰部 ── 両股関節外旋
4: 膝窩部 ── 膝90°屈曲
5: 足背部 ── 底屈位
Danielsらの徒手筋力テストの段階5及び4の検査で、検査者の抵抗をかける手の位置で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。
1: 肩甲骨内転
2: 肩関節外転
3: 肩関節水平内転
4: 肩関節内旋
5: 前腕回内
Danielsらの徒手筋力テストの肩関節段階5と段階4との検査において、腹臥位で肘関節付近の上腕背側に抵抗を加えるのはどれか。2つ選べ。
1: 水平外転
2: 外転
3: 外旋
4: 屈曲
5: 伸展
上腕義手(手先具は能動開き式)の適合判定の際、肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: ケーブルハウジングが長過ぎる。
2: ソケットが断端と適合していない。
3: 前腕支持部のトリミングが不良である。
4: 残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。
5: 切断肢肩関節の回旋可動域に制限を認める。
ダニエルスらの徒手筋力テストの際に生じる代償動作とそれを起こす筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肩関節伸展-上腕三頭筋
2: 肩関節屈曲-上腕二頭筋長頭
3: 肘関節屈曲-上腕筋
4: 肘関節伸展-円回内筋
5: 母指内転-長母指屈筋
上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。
1: ①の黒塗り部分を短縮
2: ②の黒塗り部分を削除
3: ③を矢印の方向へ移動
4: ④を矢印の方向へ移動
5: ⑤の黒塗り部分を延長
Danielsらの徒手筋力テストの際に生じる代償運動とそれを起こす筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 股関節外転 - 大腿直筋
2: 膝関節屈曲 - 腓腹筋
3: 肩関節外転 - 上腕二頭筋
4: 肘関節屈曲 - 方形回内筋
5: 母指内転 - 長母指屈筋