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理学療法士国家試験

大分類

骨関節障害と臨床医学

20問表示中
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86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第56回 午後
重要度:標準 解説あり
一次性の変形性関節症にみられるのはどれか。2つ選べ。  
1
ボタン穴変形
2
Charcot関節
3
Bouchard結節
4
Heberden結節
5
スワンネック変形

解説

一次性変形性関節症は、特定の原因がなく、加齢や肥満、筋肉の衰えなどが関与して発症するものです。対して、二次性変形性関節症は、外傷や感染症、先天性異常などが原因で発症するものです。

選択肢別解説

1
不正解

ボタン穴変形は、関節リウマチによって起こるため、二次性変形性関節症に分類されます。一次性変形性関節症ではありません。

2
不正解

Charcot関節は、神経病性関節症によって起こるため、二次性変形性関節症に分類されます。一次性変形性関節症ではありません。

3
正解

Bouchard結節は、加齢による女性ホルモンの減少が関与しており、一次性変形性関節症に分類されます。正しい選択肢の1つです。

4
正解

Heberden結節は、加齢による女性ホルモンの減少が関与しており、一次性変形性関節症に分類されます。正しい選択肢の1つです。

5
不正解

スワンネック変形は、関節リウマチによって起こるため、二次性変形性関節症に分類されます。一次性変形性関節症ではありません。

86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第55回 午前
重要度:標準 解説あり
骨形成不全症で正しいのはどれか。  
1
強膜炎を合併する。
2
遺伝性疾患ではない。
3
視覚障害を合併する。
4
二次的に側弯症を発症しやすい。
5
治療にはステロイド薬が有効である。

解説

骨形成不全症は、常染色体優性遺伝の遺伝性疾患で、骨の強度が低下し、骨折や変形が起こりやすくなる。青色強膜を示すが、強膜炎や視覚障害の合併はない。二次的に側弯症を発症しやすい。根本的治療はないが、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤が用いられることがある。

選択肢別解説

1
不正解

選択肢1は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を示すが、強膜炎の合併は認められません。

2
不正解

選択肢2は間違いです。骨形成不全症は遺伝性疾患であり、常染色体優性遺伝の特徴を持っています。

3
不正解

選択肢3は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を生じるものの、視覚障害の合併はありません。

4
正解

選択肢4は正しいです。骨形成不全症は、繰り返す骨折や長管骨、脊椎、胸郭の変形、関節弛緩などの症状を呈し、これにより二次的に側弯症を発症しやすくなります。

5
不正解

選択肢5は間違いです。骨形成不全症の根本的治療はなく、ステロイド薬ではなく、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤の投与が行われることがあります。

82
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第55回 午後
重要度:標準 解説あり
切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。  
1
幼児の切断では強く現れる。
2
四肢末梢部ほど明確に感じる。
3
いったん出現した幻肢は消失しない。
4
術直後義肢装着法には予防効果がある。
5
上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。

解説

幻肢は切断後に感じる現象で、特に遠位部に強く現れる。幼児ではあまり出現しないことが多く、持続時間は平均6か月~2年間とされる。切断術直後の義肢装着法は幻肢痛を軽減させる効果がある。

選択肢別解説

1
不正解

選択肢1は間違いです。幻肢は6歳以下の小児切断例ではあまり出現しないため、幼児の切断では強く現れるというのは正しくありません。

2
正解

選択肢2は正しいです。幻肢は、近位部よりも遠位部に強く現れる。上肢は、母指、第2指、第5指を中心に、下肢は、足底、踵、足指部に生じやすい。

3
不正解

選択肢3は間違いです。幻肢の持続時間は、平均6か月~2年間とされるため、いったん出現した幻肢が消失しないというのは正しくありません。

4
正解

選択肢4は正しいです。切断術直後の義肢装着法は、幻肢痛を軽減させる効果がある。早期にギプスソケットを装着し、運動療法を繰り返し、新しい末梢からのインパルスを送ることが効果的です。

5
不正解

選択肢5は間違いです。幻肢は、一般に下肢より上肢に強く認められるため、上肢切断よりも下肢切断で強く現れるというのは正しくありません。

86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第55回 午後
重要度:標準 解説あり
肩腱板断裂で陽性となるのはどれか。  
1
Adsonテスト
2
drop armテスト
3
Finkelsteinテスト
4
Phalenテスト
5
Thomsenテスト

解説

肩腱板断裂の診断にはdrop armテストが用いられる。他の選択肢はそれぞれ異なる症状や疾患の診断に使用されるテストである。

選択肢別解説

1
不正解

Adsonテストは胸郭出口症候群の検査であり、肩腱板断裂とは関係がない。頸部伸展・回旋位で深呼吸をさせ、息を止めた際の橈骨動脈の拍動を確認する。

2
正解

drop armテストは肩腱板断裂の診断に用いられる。検者が上肢を他動的に持ち上げるように90°外転させて上肢を離すと、患者は挙上位を保持できずに下垂する現象である。

3
不正解

Finkelsteinテストはde Quervain病の疼痛誘発テストであり、肩腱板断裂とは関係がない。患者の母指を握り、迅速にその手を尺側方向へ外転し、橈骨茎状突起部に疼痛を誘発する。

4
不正解

Phalenテストは手根管症候群の診断に用いられ、肩腱板断裂とは関係がない。手関節90°掌屈位で30秒~1分間保持し、母~中指のしびれの出現や増強を確認する。

5
不正解

Thomsenテストは上腕骨外側上顆炎の疼痛誘発テストであり、肩腱板断裂とは関係がない。手関節背屈、肘関節伸展位で被検者に握りこぶしを作らせ、検者が第3中手骨を掌屈するように力を加えた際、上腕骨外側上顆部に疼痛を生じた場合に陽性となる。

88
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第54回 午前
重要度:最重要 解説あり
骨折の名称と部位との組合せで正しいのはどれか。  
1
Bennett骨折―脛骨
2
Duverney骨折―橈骨
3
Jefferson骨折―大腿骨
4
Malgaigne骨折―骨盤
5
Smith骨折―上腕骨

解説

この問題では、骨折の名称とその部位が正しく組み合わされている選択肢を選ぶ必要があります。正しい組み合わせはMalgaigne骨折と骨盤です。

選択肢別解説

1
不正解

Bennett骨折は正しくは第1中手骨基部橈側に転位する骨折で、脛骨ではありません。

2
不正解

Duverney骨折は正しくは骨盤の腸骨翼の骨折で、橈骨ではありません。

3
不正解

Jefferson骨折は正しくは環椎の破裂骨折で、大腿骨ではありません。

4
正解

Malgaigne骨折は正しく骨盤の前方と後方骨盤輪の骨折であり、損傷側の骨盤が上方へ転位し、下肢が外観上短縮して見える特徴があります。この選択肢は正しい組み合わせです。

5
不正解

Smith骨折は正しくは橈骨遠位端骨折で、手関節を掌屈し、手の背側を着いて転倒した場合に生じる骨折で、上腕骨ではありません。

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94
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第54回 午前
重要度:標準 解説あり
熱傷で正しいのはどれか。  
1
熱傷面積はI、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
2
I度熱傷では水疱がみられる。
3
浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
4
深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。
5
Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。

解説

熱傷は、皮膚が熱や化学物質、放射線などによって損傷を受けることで発生します。熱傷の程度は、I度、II度、III度に分類され、それぞれの症状や治療法が異なります。

選択肢別解説

1
不正解

選択肢1は間違いです。熱傷面積の計算は、II度とIII度の熱傷面積を合わせて行います。具体的には、1/2×II度熱傷面積(%)+III度熱傷面積(%)で求められます。

2
不正解

選択肢2は間違いです。I度熱傷では、皮膚が赤くなり、軽度の痛みがあるものの、水疱は見られません。水疱は、浅達性II度熱傷や深達性II度熱傷で見られることがあります。

3
不正解

選択肢3は間違いです。水疱底が蒼白であるのは、深達性II度熱傷の特徴です。浅達性II度熱傷では、水疱底は赤みがかっています。

4
正解

選択肢4は正しいです。深達性II度熱傷では、疼痛が見られますが、浅達性II度熱傷に比べて軽度であることが一般的です。

5
不正解

選択肢5は間違いです。III度熱傷では、皮膚の全層が損傷し、再生組織は創傷辺縁からしか生じません。創底から上皮化が起こるのは、深達性II度熱傷の場合です。

87
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第54回 午後
重要度:標準 解説あり
外傷による骨折で、通常、完全骨折となるのはどれか。  
1
亀裂骨折
2
若木骨折
3
竹節骨折
4
圧迫骨折
5
剝離骨折

解説

完全骨折は骨の連続性が完全に失われた骨折であり、剝離骨折がその例です。不完全骨折は部分的に連続性が失われた骨折で、亀裂骨折、若木骨折、竹節骨折、圧迫骨折がそれに該当します。

選択肢別解説

1
不正解

亀裂骨折は骨にひびが入っている状態で、不完全骨折に分類されます。

2
不正解

若木骨折は小児に見られる不完全骨折で、骨折線が完全には骨を横断しないため、完全骨折ではありません。

3
不正解

竹節骨折(隆起骨折)は小児に見られる不完全骨折で、骨の外側部分が押しつぶされて竹の節のようになるため、完全骨折ではありません。

4
不正解

圧迫骨折は軸方向に圧迫力が加わって生じる不完全骨折で、脊椎椎体骨折で見られるため、完全骨折ではありません。

5
正解

剝離骨折は筋の瞬間的な収縮により、付着部の骨が裂離される完全骨折である。大腿四頭筋の収縮による下前腸骨棘骨折や脛骨結節骨折、上腕三頭筋の収縮による肘頭骨折などがあるため、正しい選択肢です。

77
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第53回 午前
重要度:標準 解説あり
熱傷について正しいのはどれか。  
1
第Ⅰ度熱傷では熱感はみられない。
2
浅達性第Ⅱ度熱傷では瘢痕を残す。
3
深達性第Ⅱ度熱傷の水疱底は発赤している。
4
第Ⅲ度熱傷では疼痛が著明である。
5
鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。

解説

熱傷は皮膚や組織が熱によって損傷を受ける状態で、その程度によって第Ⅰ度熱傷から第Ⅲ度熱傷まで分類される。また、火災後の患者で鼻咽腔内に煤が見られた場合、気道熱傷が疑われる。

選択肢別解説

1
不正解

第Ⅰ度熱傷は表皮のみの損傷であり、皮膚は発赤と紅斑が生じる。症状として熱感と疼痛がみられるため、この選択肢は間違いです。

2
不正解

浅達性第Ⅱ度熱傷は真皮浅層までの損傷であり、皮膚は紅斑と水疱を生じるが、瘢痕は残さない。強い疼痛と灼熱感がみられるため、この選択肢は間違いです。

3
不正解

深達性第Ⅱ度熱傷は真皮深層までの損傷であり、皮膚は水疱底の白い水疱とびらんがみられる。しかし、水疱底は発赤していないため、この選択肢は間違いです。

4
不正解

第Ⅲ度熱傷は真皮全層、皮下組織に及ぶ損傷であり、皮膚は蒼白、羊皮紙様となる。痛覚の損傷により無痛となるため、この選択肢は間違いです。

5
正解

火災後の患者など、鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。気道熱傷ではこのほか、呼吸困難、嗄声、喘鳴、顔面熱傷、口咽頭の発赤、浮腫、ラ音、チアノーゼなどがみられる。この選択肢が正しい。

87
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第53回 午前
重要度:重要 解説あり
関節リウマチについて正しいのはどれか。  
1
股関節などの大関節に初発する。
2
間質性肺炎を合併することが多い。
3
罹患関節の症状は非対称性に現れる。
4
半数以上にリウマトイド結節が認められる。
5
血清アルカリフォスファターゼが高値となる。

解説

関節リウマチは、主に手関節や手指の小関節に初発し、対称性に症状が現れる自己免疫疾患です。合併症として間質性肺炎が多く、リウマトイド結節が一部の患者に認められます。血清アルカリフォスファターゼは通常正常範囲内ですが、活動期に高値となることがあります。

選択肢別解説

1
不正解

選択肢1は間違いです。関節リウマチの初発部位は、手関節や手指の小関節が多く、大関節が初発部位であることは稀です。

2
正解

選択肢2は正しいです。関節リウマチでは、間質性肺炎のほか、肺線維症や胸膜炎などの肺疾患を合併することが多いです。

3
不正解

選択肢3は間違いです。関節リウマチでは、罹患関節の症状は対称性に現れる特徴があります。

4
不正解

選択肢4は間違いです。関節リウマチでは、肘関節外側皮下に腫瘤状のしこりを生じるリウマトイド結節が20~30%の患者に認められます。

5
不正解

選択肢5は間違いです。関節リウマチの血清アルカリフォスファターゼは、一般的には正常範囲内です。ただし、関節リウマチの活動期には高値となることがあることに注意が必要です。

86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第53回 午後
重要度:重要 解説あり
変形性膝関節症の進行に伴う関節構成体の変化で正しいのはどれか。  
1
滑膜の肥厚
2
骨嚢胞の消失
3
軟骨下骨の肥厚
4
関節裂隙の拡大
5
関節靭帯の緊張

解説

変形性膝関節症は、関節軟骨の変性を基盤とした非炎症性の疾患であり、進行に伴って関節構成体に変化が生じる。正しい選択肢は滑膜の肥厚である。

選択肢別解説

1
正解

変形性膝関節症の進行に伴い、滑膜は肥厚する。これは正しい選択肢である。

2
不正解

変形性膝関節症の進行に伴い、骨嚢胞が形成されるので、骨嚢胞の消失ではなく、形成が正しい表現である。

3
不正解

変形性膝関節症の進行に伴い、軟骨下骨は硬化するので、肥厚ではなく、硬化が正しい表現である。

4
不正解

変形性膝関節症では比較的初期から、関節軟骨の摩耗の程度を示す関節裂隙の狭小化がみられるので、関節裂隙の拡大ではなく、狭小化が正しい表現である。

5
不正解

変形性膝関節症の進行に伴い、滑膜は炎症を起こし、関節靭帯が緩むので、関節靭帯の緊張ではなく、緩むが正しい表現である。

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85
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第52回 午前
重要度:標準
上腕骨外側上顆炎について正しいのはどれか。  
1
男性に多い。
2
高齢者に多い。
3
自発痛はない。
4
手関節伸筋腱の付着部の炎症である。
5
物を持ち上げる際は前腕回内位で行うようにする。
86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第52回 午前
重要度:重要
変形性膝関節症について正しいのはどれか。  
1
男性に多い。
2
膝関節液は混濁している。
3
内側楔状足底板が有用な場合が多い。
4
初期の疼痛は動作開始時に出現しやすい。
5
エックス線像では外側関節裂隙が狭小化している場合が多い。
87
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第52回 午前
重要度:重要
第4腰椎変性すべり症の症候として誤っているのはどれか。  
1
頻尿
2
下肢痛
3
痙性歩行
4
間欠性跛行
5
会陰部の熱感
85
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第52回 午後
重要度:標準
上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。  
1
老年期に多い。
2
原則として手術を行う。
3
外反肘を生じることが多い。
4
前腕の循環不全を生じやすい。
5
肘関節屈曲位での受傷が多い。
86
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第52回 午後
重要度:標準
特発性大腿骨頭壊死症について正しいのはどれか。  
1
小児に多い。
2
手術適応例は少ない。
3
両側性病変は稀である。
4
ステロイド薬使用者に多い。
5
股関節内外旋可動域は保たれる。
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93
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第51回 午前
重要度:重要
頸椎後縦靱帯骨化症の症候で正しいのはどれか。  
1
鉛管様固縮
2
間欠性跛行
3
膀胱直腸障害
4
下肢腱反射消失
5
Wrightテスト陽性
77
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第51回 午後
重要度:標準
重症熱傷について誤っているのはどれか。  
1
イレウスを起こしやすい。
2
胃十二指腸潰瘍を起こしやすい。
3
気道熱傷時は窒息の危険が高い。
4
熱傷深度が深いほど疼痛が強い。
5
受傷直後は循環血液量が減少する。
87
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第51回 午後
重要度:重要
CRPS〈複合性局所疼痛症候群〉に関連するのはどれか。  
1
Dupuytren拘縮
2
Volkmann拘縮
3
Sudeck骨萎縮
4
無腐性壊死
5
異所性骨化
89
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第50回 午前
重要度:重要
変形性関節症について正しいのはどれか。  
1
若年者に好発する。
2
滑膜炎から軟骨の変性に至る。
3
股関節では二次性股関節症が多い。
4
膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。
5
発症要因として遺伝的素因は認められない。
90
理学療法士・作業療法士共通問題 - 第50回 午前
重要度:重要
骨折後に偽関節を生じやすいのはどれか。  
1
手の舟状骨
2
鎖骨遠位部
3
橈骨遠位部
4
中手骨骨幹部
5
上腕骨近位部
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