人工心肺を用いた体外循環時の血液灌流量について正しいのはどれか。
1: 術前の心拍出量より多めの血液量を灌流する。
2: 常温下での適正灌流量は体表面積から求められる。
3: 低体温時には常温時より灌流量を多くする。
4: 末梢血管抵抗は血液灌流量と関係がない。
5: 環流静脈血の酸素飽和度を50%以下に保つ。
妊娠末期の生理的変化で正しいのはどれか。
1: 体重が減少する。
2: 血中ヘモグロビン値が増加する。
3: 循環血液量が増加する。
4: 体温が低下する。
5: 脈拍数が減少する。
人工心肺の使用で誤っているのはどれか。
1: ローラポンプの流量はローラの回転数から求められる。
2: 適正送血量は成人で1.1~1.3L/分/m2である。
3: 送血圧は50mmHg以上に設定する。
4: 送血温は人工心肺流出口で測定する。
5: 直腸温は食道温に比べて変化が遅い。
人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。
1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
2: 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
4: ACTが延長しないときにはヘパリンを追加する。
5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
体外循環について誤っているのはどれか。
1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。
2: 術前の収縮期血圧を維持する。
3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。
4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。
5: 血液希釈は微小循環を改善する。
a: 低体温は血管を拡張させる。
b: 低体温は組織の酸素消質量を低下させる。
c: 低体温は血液粘度を増加させる。
d: 血液希釈は血液粘度を低下させる。
e: 血液希釈は末梢血管抵抗を上昇させる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
体外循環中の血液希釈について誤っているのはどれか。
1: 使用する血液量の節減に役立つ。
2: 血液の酸素運搬能は低下する。
3: 末梢血液循環を円滑にする。
4: 常温下ではへマトクリット値を20~25%にする。
5: 血液粘度を上昇させる。
体外循環における血液希釈について正しいのはどれか。
a: 血液粘性の増加
b: 酸素運搬能の増加
c: 輸血量の減少
d: 溶血の軽減
e: 膠質浸透圧の上昇
人工心肺による完全体外循環中の混合静脈血酸素飽和度に影響を与えないのはどれか。
1: 送血流量
2: 吹送ガスの酸素濃度
3: 体 温
4: ヘモグロビン濃度
5: 麻酔器の換気量
人工心肺による体外循環で使用される薬剤について誤っている組合せはどれか。(生体機能代行装置学)
1: 乳酸加リンゲル 血液希釈
2: マニトール 浸透圧の調整
3: 重炭酸ナトリウム アルカローシスの補正
4: アルブミン 膠質浸透圧の保持
5: ヘパリン 血液凝固能の低下
人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。
1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。
3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。
人工心肺による体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。
a: 空気塞栓症を予防する。
b: 血液の粘度を下げる。
c: 組織灌流を良好にする。
d: 使用血液量を節減する。
e: 生体の酸素需要を促進する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工呼吸管理において動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇するのはどれか。
a: 呼吸回路の機械的死腔量の増加
b: PEEPを4cmH2Oから7cmH2Oに上昇
c: 吸気中酸素濃度の増加
d: 吸気相:呼気相比(I:E比)を1:2から1:1に変更
e: 分時換気量の減少
人工心肺を用いた体外循環においてインシデントレポートを提出すべきなのはどれか。
a: ヘパリン投与後にACTを測定しなかった。
b: ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。
c: 血圧が低下したため流量を増加させた。
d: 体外循環離脱困難でありIABPを挿入した。
e: 大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。
人工心肺による低体温体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。
組織への酸素運搬量を左右する因子はどれか。(人工呼吸療法)
a: 心拍出量
b: ヘモグロビン値
c: 酸素飽和度
d: 体 温
e: 混合静脈血酸素分圧
人工心肺について誤っているのはどれか。
1: 静脈から脱血し、酸素加した血液を動脈に送る。
2: 現在の人工肺の主流は気泡型人工肺である。
3: 血液ポンプにはローラポンプと遠心ポンプがある。
4: 出血を回収する吸引回路がある。
5: 代謝を下げるために低体温にすることがある。
人工心肺による体外循環の終了時に血液凝固能を正常化するのに用いるのはどれか。
1: ヘパリン
2: マニトール
3: 塩化カルシウム
4: 重炭酸ナトリウム
5: 硫酸プロタミン
慢性腎不全による維持透析患者における人工心肺管理で正しいのはどれか。
1: 無輸血体外循環が容易で ある。
2: 血清カリウム値は高めになるよう補正する。
3: 灌流圧は高めになる場合が多い。
4: 利尿薬を大量に用い自尿の確保に努める。
5: 術中透析施行中はその流量分だけ灌流量を増やす。
人工心肺装置を用いる体外循環について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血液凝固時間を短くし、出血を抑える。
b: 常温体外循環では灌流量を高めに設定する。
c: 低体温は人工心肺の安全限界を広げる。
d: 体が大きくなると単位体表面積当たりの灌流量は減少する。
e: 灌流量が不足すると混合静脈血酸素飽和度は高くなる。
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