電気メスについて正しいのはどれか。
a: 切開の原理はジュール・トンプソン効果である。
b: 切開には連続正弦波の高周波電流が用いられる。
c: 凝固にはバースト波が用いられる。
d: 患者にマクロショックを起こす危険性はない。
e: 植込みペースメーカ使用の患者にはミクロショックを起こす危険性はない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
a: 高周波電流を使用する。
b: ジュール熱で凝固や切開を行う。
c: 電流は対極板を通じて本体に環流する。
d: 図Aは切閉に使用される電流波形である。
e: 図Bは凝固に使用される電流波形である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
a: 切開作用の原理はジュール・トムソン効果である。
b: 凝固には連続正弦波電流が適している。
c: 300kHz~5MHz程度の高周波電流が用いられる。
d: バイポーラ方式では対極板が不要である。
e: フローティング型は高周波分流に対して無効である。
電気メスについて誤っているのはどれか。
a: 切開には連続波を用いる。
b: 使用出力は数十kWである。
c: 対極板はアクティブ電極である。
d: 対極板の接触面積は成人ではおよそ150cm2である。
e: 300~500Xの負荷抵抗で校正する。
電気メスの対極板の電極部分が2つに分かれている理由はどれか。
1: .高周波分流をモニタする。
2: 対極板の接触不良をモニタする。
3: 患者回路の連続性をモニタする。
4: 対極板コードの断線をモニタする。
5: 対極板コードコネクタの接続不良をモニタする。
a: メス先電極と対極板とを一か所にピンセット状にまとめた方式をピンセット方式という。
b: 切開の最大出力は40W程度である。
c: 凝固の最大出力は20W程度である。
d: メス先電極を能動電極という。
e: 対極板を拡散電極という。
a: メス先電極はエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌が可能である。
b: パイポーラ電気メスでは対極板は必要である。
c: パースト波は切開に用いる。
d: 対極板回路の抵抗が小さくなると高周波漏れ電流が大きくなる。
e: 定期点検で高周波漏れ電流が150mA以上あればより詳しい点検が必要である。
電気メスの熱傷事故の原因として考えられないのはどれか。
1: 対極板コードが断線している。
2: 対極板面積が小さい。
3: 対極板コードが短い。
4: 患者の背部に水分がたまっている。
5: 患者の手が周囲の金属部に接している。
マイクロ波メスについて正しいのはどれか。
1: バイポーラ型手術電極が多く用いられる。
2: 対極板を必ず使用する。
3: 皮膚表面を過度に加温せずに筋肉組織を加温できる。
4: マグネトロン発振管が使用される。
5: 電図モニタには電磁的影響を与えない。
a: 生体側に電流によるジュール熱を発生させる。
b: 切開にはバースト波が用いられる。
c: 凝固には連続正弦波が用いられる。
d: 十分な大きさの対極板を身体に密着させ、対極板コードに断線のないことを確認する。
e: 対極板回路の高周波抵抗が増大すると熱傷事故の危険がある。
電気メス使用時に熱傷事故が起こり点検の依頼があった。安全管理を担当するものがまず行うべき処置はどれか。
a: 対極板の種類、サイズ、装着方法などを調べる。
b: 漏れ電流を測定する。
c: 対極板のコードを交換する。
d: 製造業者に連絡する。
e: 同時に使用いていたME機器を点検する。
電気メスで正しいのはどれか。
1: 300~500kHz帯の電流を用いる。
2: 切開モードでは断続波を用いる。
3: 導電接触形対極板は静電接触形対極板より接触インピーダンスが大きい。
4: 高周波漏れ電流の許容値は500mA以内である。
5: 負荷抵抗10Ωでキャリブレーションする。
バイポーラ型電気メスについて正しいのはどれか。
1: 対極板が必要である。
2: マイクロサージェリーに適している。
3: 出力の周波数はモノポーラ型の1/10程度である。
4: 腹腔鏡下手術には使えない。
5: 凝固には連続的な高周波電流を用いる。
電気メスの分流に対する患者安全モニタとして誤っているのはどれか。
1: 対極板コード断線モニタ
2: 患者回路連続性モニタ
3: 高周波漏れ電流モニタ
4: 対極板温度モニタ
5: 対極板接触不良モニタ
電気メス使用時の注意事項として誤っているのはどれか。
1: 対極板コードの断線
2: 電気ショック
3: 雑音障害
4: 爆発事故
5: 気道閉塞
1: 負荷抵抗を5kΩとして設計する。
2: 2450MHzの周波数を使用する。
3: 切開はメス先からのアーク放電を利用する。
4: 神経・筋刺激低減のために出力回路にコイルを挿入している。
5: スプレー凝固では高周波電流を連続的に流す。
電気メスによる熱傷の原因として考えられないのはどれか。
1: 体位変換による対極板の剥がれ
2: 患者と手術台との間の血液貯留
3: 平坦な身体部位への対極板装着
4: 患者の足と手術台金属部との接触
5: 身体の部分同士のわずかな接触
手術直後に電気メスが原因と思われる熱傷が発見された。とるべき処置として正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: ディスポーザブル対極板を回収しで保管した。
b: 電気メス本体の高周波漏れ電流を測定した。
c: 併用心電図モニタの患者漏れ電流Iを測定した。
d: 原因究明が終るまで患者を手術室にとどめた。
e: 患者の許可を得て熱傷部位の写真を撮った。
電気メスの対極板に求められる条件として誤っているのはどれか。
1: 皮膚刺激性が低い。
2: 導電材が乾燥しにくい。
3: 柔軟性を有する。
4: 粘着度が高い。
5: 高周波インピーダンスが大きい。
1: 500MHzの高周波が用いられる。
2: 出力電力と必要な対極板面積は反比例する。
3: 純切開にはバースト波が用いられる。
4: 出力回路にはコンデンサが直列に挿入される。
5: 高周波接地は対極板側回路を抵抗により接地する。
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