第55回午後第6問の類似問題

第39回午前:第57問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのADL(厚生省筋萎縮症研究班機能障害分類による。)について適切でないのはどれか。  

1: ステージ2-階段昇降が片手手すりで可能

2: ステージ3-椅子からの起立可能

3: ステージ4-独歩で5 m以上可能

4: ステージ5-歩行器歩行が可能

5: ステージ6-ずり這い可能

第48回午前:第37問

Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 関節拘縮は生じにくい。

2: 知覚障害はまれである。

3: 筋萎縮は遠位筋から始まる。

4: Gowers徴候が特徴である。

5: 5歳ころまでに歩行不能になることが多い。

第57回午後:第9問

13歳の男子。現在、Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による。)。学校生活を送る上で優先的に行う支援はどれか。  

1: 歩行器の導入

2: 給食の食形態変更

3: 長下肢装具の導入

4: 電動車椅子の導入

5: トイレの手すり設置

  • 答え:4
  • 解説:Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6では、歩行が不可能であるため、学校生活中の移動手段を確保するために電動車椅子の導入が優先的に行うべき支援です。
  • 歩行器の導入はステージ4で適応となりますが、ステージ6では歩行が不可能なため、歩行器の導入は適切ではありません。
  • ステージ6では車椅子上で食事動作が自立できるため、食形態の変更は必要ありません。
  • 長下肢装具の導入はステージ4で適応となりますが、ステージ6では歩行が不可能なため、長下肢装具の導入は適切ではありません。
  • ステージ6では歩行が不可能であるため、学校生活中の移動手段を確保するために電動車椅子の導入が優先的に行うべき支援です。
  • ステージ6では車椅子上でのADLを除いて介助が必要で、立ち上がりも困難です。そのため、トイレの手すり設置よりも移動方法の確保が優先的に行うべき支援です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第37問

5歳のDuchenne型筋ジストロフィー児に認められるのはどれか。2つ選べ。  

1: 指這いでの上肢移動

2: 足関節背屈制限

3: 動揺性歩行

4: 心不全徴候

5: 動脈血二酸化炭素分圧の上昇

第40回午前:第50問

ステージ5(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー児に対する作業療法で誤っているのはどれか。  

1: トランスファーボードや広い座面の便器を使用する。

2: はき口のゆるい靴下を用いる。

3: 洗面台を使って立位で顔を洗う。

4: 車椅子操作の習熟を図る。

5: 回転式の皿の適応を検討する。

第43回午前:第79問

Duchenne(デュシェンヌ)型筋ジストロフィーで早期から短縮を起こしやすい筋はどれか。2つ選べ。  

1: 中殿筋

2: 腸腰筋

3: 長腓骨筋

4: 前脛骨筋

5: 大腿筋膜張筋

第46回午前:第12問

20歳の男性。Duchenne型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。両上肢筋力は肩関節2−、肘関節2−、手関節2、手指3。握力は測定不能だが、右手を利き手として使っている。体幹筋力1。自力端座位は困難だが、車椅子では体幹サポートがあるため座位保持が可能で、右手でジョイスティックを用いて自操している。この患者がコップで飲水する動作を示す。コップを持ち上げる動作の説明で正しいのはどれか。 

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1: 対称性緊張性頸反射

2: 前腕を支点としたてこ

3: 体幹前屈による慣性運動

4: コップの重さによる感覚フィードバック

5: 上肢の屈曲−回内−内旋による神経筋促通

第44回午後:第88問

Duchenne型筋ジストロフィーで頻度が低いのはどれか。  

1: 兄弟発症

2: 呼吸不全

3: 心機能障害

4: 胸腰椎の変形

5: 脳萎縮

第36回午前:第28問

10歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。誤っているのはどれか。  

1: 食事動作は自立している。

2: 車椅子の操作は可能である。

3: 四つ這いによる移動は可能である。

4: いざりによる移動は可能である。

5: 座位の保持は可能である。

第39回午前:第25問

14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。  

1: 座位保持装置の製作

2: 体幹のストレッチング

3: 横隔膜強化の呼吸訓練

4: 四つ這いでの床上移動訓練

5: キーボードを利用した手指機能訓練

第52回午前:第35問

Duchenne型筋ジストロフィーにみられる症状はどれか。  

1: 踵足変形

2: 視力低下

3: 深部感覚障害

4: Babinski反射陽性

5: 下腿三頭筋仮性肥大

第45回午後:第38問

Duchenne型筋ジストロフィーで初期から筋短縮が起こりやすい筋はどれか。2つ選べ。  

1: 腰方形筋

2: 股関節内転筋群

3: 大腿筋膜張筋

4: ハムストリングス

5: 前脛骨筋

第48回午前:第35問

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ5(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)のときのADLアプローチで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 食器は体幹を動かさずに届く範囲に配置する。

2: 万能カフでブラシを把持して整髪する。

3: ズボンの着脱は立位で行う。

4: 便器への移乗にトランスファーボードを用いる。

5: 洗体時に座位保持椅子を導入する。

第53回午前:第91問

Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害について正しいのはどれか。  

1: 咳をする力は保たれる。

2: 口すぼめ呼吸が有効である。

3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。

4: 動脈血二酸化炭素分圧が上昇する。

5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。

  • 答え:4
  • 解説:Duchenne型筋ジストロフィーは神経筋疾患であり、筋力が低下するため、呼吸障害が生じることがある。この障害では、動脈血二酸化炭素分圧が上昇し、酸素分圧が低下する。
  • 選択肢1は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーでは筋力が低下するため、咳嗽力も低下します。
  • 選択肢2は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害には口すぼめ呼吸は有効ではなく、慢性閉塞性肺疾患に有効です。
  • 選択肢3は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーでみられることのある側弯症は、胸郭変形を生じ、肺活量減少につながり、呼吸機能に影響します。
  • 選択肢4は正しいです。Duchenne型筋ジストロフィーにおける呼吸障害では、動脈血二酸化炭素分圧が上昇し、酸素分圧が低下する。
  • 選択肢5は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸不全は平均20歳前後に生じることが多く、5歳以下では筋力低下が生じます。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第38問

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者に使用する補装具で適切なのはどれか。  

1: 頭部保護帽

2: 標準型車椅子

3: 座位保持装置

4: PCW〈postural control walker〉

5: 四輪型サドル付き歩行器

  • 答え:3
  • 解説:厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者は、座位保持が不可能なレベルであるため、座位保持装置が適切な補装具となります。
  • 頭部保護帽は、立位や歩行などの際に転倒のリスクがある場合に適応となる。歩行可能である主にステージ1~4の時期に適応となるため、ステージ8の患者には適切ではありません。
  • 標準型車椅子は、歩行が不安定となり、日常生活場面や学校での教室移動などで不都合が生じてきた時点で検討される。ステージ5~6程度の時期に適応となるため、ステージ8の患者には適切ではありません。
  • ステージ8で座位保持不可能なレベルであるDuchenne型筋ジストロフィー患者に対しては、座位保持装置が適応となります。これにより、患者の安定した座位をサポートすることができます。
  • PCW(postural control walker)は、ステージ4レベルの、物につかまれば歩行可能な場合に用いられる。ステージ8の患者には適切ではありません。
  • 四輪型サドル付き歩行器は、ステージ4レベルの、物につかまれば歩行可能な場合に用いられる。ステージ8の患者には適切ではありません。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午前:第91問

Duchenne型筋ジストロフィーについて正しいのはどれか。  

1: 横隔神経麻痺を生じる。

2: 閉塞性換気障害を生じる。

3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。

4: 呼吸障害ではPaCO2 が上昇する。

5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。

第42回午前:第70問

Duchenne型筋ジストロフィーで拘縮を起こしやすい筋はどれか。  

1: 大腿筋膜張筋

2: 足の長指伸筋

3: 前脛骨筋

4: 中殿筋

5: 大殿筋

第49回午前:第10問

9歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィー。独歩は可能だが、腹部を突き出し両肩を左右に振る動揺歩行と内反尖足とが顕著である。床からの立ち上がり動作では登はん性起立を示し、柱などにつかまればかろうじて立ち上がることができる。上肢に拘縮はなく、ゆっくりであるが両上肢を挙上することができる。この時期に行う理学療法士の対応で優先度が高いのはどれか。  

1: 電動車椅子の購入を家族に提案する。

2: 下肢の漸増抵抗運動を行う。

3: 四つ這い移動の練習を行う。

4: 松葉杖歩行の練習を行う。

5: 体幹装具を装着させる。

第34回午前:第53問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の理学療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.漸増抵抗運動イ.関節可動域訓練ウ.呼吸訓練エ.座位保持装置による側弯予防オ.装具を用いた歩行訓練  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第49回午後:第33問

Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。  

1: 常染色体劣性遺伝である。

2: 下肢の腱反射は亢進する。

3: 下肢の関節拘縮を生じやすい。

4: 閉塞性換気障害を生じやすい。

5: 前脛骨筋に仮性肥大を生じやすい。