上肢にリンパ浮腫がある乳癌術後患者に対するADL指導として最も適切なのはどれか。
1: 日光浴をする。
2: 三角巾で保護する。
3: 自動介助運動をする。
4: 患肢の挙上を避ける。
5: 高い温度で温浴をする。
乳癌術後の上肢リンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)の日常生活指導として適切なのはどれか。
1: 水分摂取を制限する。
2: 熱い温度で入浴をする。
3: 患肢の皮膚の保湿をする。
4: 患肢のむだ毛を処理する。
5: 上腕を締め付けるような服を着る。
52歳の女性。7年前に右の乳癌に対して腋窩リンパ節郭清を伴う乳房部分切除術が行われ、術後に化学療法と放射線療法が行われた。5年前から右上肢リンパ浮腫が出現したため日常生活においては弾性スリーブを装着していた。リンパ浮腫が悪化してきたため受診し、リンパ浮腫重症度分類ステージⅡと診断された。日常生活指導として適切なのはどれか。
1: むだ毛を処理する。
2: 皮膚の保湿をする。
3: 水分摂取を制限する。
4: 入浴は熱い温度で長湯をする。
5: 腕を締め付けるような服を着る。
癌患者の緩和ケアにおけるリハビリテーションについて正しいのはどれか。
1: 肺癌がある場合は呼吸介助が禁忌となる。
2: 病名告知を前提として、理学療法を行う。
3: 疼痛コントロールを目的とした理学療法は行わない。
4: この段階ではリンパ浮腫に対する理学療法は行わない。
5: 患者の意思に合わせて理学療法の目的を変更する。
58歳の女性。5年前に子宮頸癌の手術を行った。2年前から右下肢にリンパ浮腫が出現し、弾性ストッキングを着用していた。1年前から安静臥位で右下肢を挙上しても浮腫が改善せず、皮膚が固くなり非圧窩性浮腫が認められたため、週1回外来で理学療法を実施していた。2日前に蜂窩織炎を発症し、現在、薬物療法中である。対応として適切なのはどれか。
1: 患部の冷却
2: スキンケア休止
3: 圧迫下での下肢運動
4: 用手的リンパドレナージ
5: 経皮的電気刺激療法〈TENS〉
38歳の女性。左乳癌にて腋窩リンパ節郭清を伴う乳房温存術を行った。術後2か月経過し、左前腕から手にかけて膨脹がみられた。熱感はみられない。患肢への治療として誤っているのはどれか。
1: 等尺性運動
2: 就寝時の挙上
3: 弾性サポーター
4: 強擦法マッサージ
5: 間欠的空気圧迫法
乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
2: 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
3: 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
4: 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
5: 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
乳癌術後の合併症で誤っているのはどれか。
1: 術直後からの肩関節運動は浸出液を増加させる。
2: 術後は肩関節内旋が制限されやすい。
3: 上腕内側の異常感覚を合併することが多い。
4: 腋窩リンパ節廓清は肩関節拘縮の危険因子である。
5: リンパ浮腫は感染を契機に増悪しやすい。
リンパ浮腫に対する理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: クライオセラピー
2: 患肢の挙上
3: 弾性包帯圧迫下での患肢の運動
4: 収縮期血圧を超える圧での間欠的圧迫法
5: 中枢側から末梢方向へリンパ液を誘導するマッサージ
48歳の主婦。右乳癌に対して3週前に乳房切除術を受けた。術後、右腋窩部から上腕内側の異常感覚と右上肢の浮腫が出現した。この患者への日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 右肩関節の自動運動を行う。
2: 右上肢への直射日光を避ける。
3: 筋力維持のために手提げ荷物を右手で持つ。
4: 右上肢の虫刺されに注意する。
5: 右上肢に圧迫用スリーブを装着させる。
がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 病名告知を前提として理学療法を行う。
2: 肺癌の患者では呼吸介助は禁忌となる。
3: 疼痛に対して温熱療法を行うことはない。
4: リンパ浮腫に対して理学療法は行わない。
5: 患者の意思に合わせて理学療法の内容を変更する。