乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
2: 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
3: 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
4: 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
5: 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
48歳の主婦。右乳癌に対して3週前に乳房切除術を受けた。術後、右腋窩部から上腕内側の異常感覚と右上肢の浮腫が出現した。初期評価項目で適切でないのはどれか。
1: 肩関節可動域
2: 右上肢の血圧
3: 上腕内側の表在覚
4: 上肢の熱感・発赤の有無
5: 上肢挙上時の放散痛の有無
乳癌術後の上肢リンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)の日常生活指導として適切なのはどれか。
1: 水分摂取を制限する。
2: 熱い温度で入浴をする。
3: 患肢の皮膚の保湿をする。
4: 患肢のむだ毛を処理する。
5: 上腕を締め付けるような服を着る。
48歳の主婦。右乳癌に対して3週前に乳房切除術を受けた。術後、右腋窩部から上腕内側の異常感覚と右上肢の浮腫が出現した。この患者への日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 右肩関節の自動運動を行う。
2: 右上肢への直射日光を避ける。
3: 筋力維持のために手提げ荷物を右手で持つ。
4: 右上肢の虫刺されに注意する。
5: 右上肢に圧迫用スリーブを装着させる。
38歳の女性。左乳癌にて腋窩リンパ節郭清を伴う乳房温存術を行った。術後2か月経過し、左前腕から手にかけて膨脹がみられた。熱感はみられない。患肢への治療として誤っているのはどれか。
1: 等尺性運動
2: 就寝時の挙上
3: 弾性サポーター
4: 強擦法マッサージ
5: 間欠的空気圧迫法
52歳の女性。7年前に右の乳癌に対して腋窩リンパ節郭清を伴う乳房部分切除術が行われ、術後に化学療法と放射線療法が行われた。5年前から右上肢リンパ浮腫が出現したため日常生活においては弾性スリーブを装着していた。リンパ浮腫が悪化してきたため受診し、リンパ浮腫重症度分類ステージⅡと診断された。日常生活指導として適切なのはどれか。
1: むだ毛を処理する。
2: 皮膚の保湿をする。
3: 水分摂取を制限する。
4: 入浴は熱い温度で長湯をする。
5: 腕を締め付けるような服を着る。
上肢にリンパ浮腫がある乳癌術後患者に対する生活上の指導として最も適切なのはどれか。
1: 日光浴をする。
2: 患肢の挙上を避ける。
3: 高い温度で温浴をする。
4: アームスリングで保護する。
5: 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
上肢にリンパ浮腫がある乳癌術後患者に対するADL指導として最も適切なのはどれか。
1: 日光浴をする。
2: 三角巾で保護する。
3: 自動介助運動をする。
4: 患肢の挙上を避ける。
5: 高い温度で温浴をする。
疾患と術後理学療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 頸椎椎間板ヘルニア-頸椎モビライゼーション
2: 反復性肩関節前方脱臼-肩甲下筋ストレッチング
3: 肘部管症候群-手内筋筋力強化
4: コーレス骨折-自己他動的手関節伸展運動
5: 上腕骨頸部(近位部)骨折-コッドマン体操
骨折の合併症で正しいのはどれか。
1: 肋骨骨折後に奇異呼吸がみられたら肺炎を疑う。
2: Monteggia骨折後の橈骨神経麻痺は感覚障害を伴う。
3: 舟状骨骨折後の偽関節にはギプスによる保存療法を行う。
4: 上腕骨外顆骨折後の内反肘は遅発性尺骨神経麻痺の原因となる。
5: 橈骨遠位端骨折後の伸筋腱断裂はリスター結節部で起こりやすい。