我が国の認知症対策として適切でないのはどれか。
1: 介護者への支援
2: 施設入所の促進
3: 若年性認知症施策の強化
4: 認知症に関する知識の普及
5: リハビリテーションモデルの研究開発
統合失調症で障害されない精神機能はどれか。
1: 知覚
2: 思考
3: 意識
4: 感情
5: 意欲
不潔恐怖のある強迫性障害患者が作業療法場面で見せる特徴で適切でないのはどれか。
1: 予定通り行われることにこだわる。
2: 他の人が触れたものを避ける。
3: 手順に間違いがないか確認する。
4: 作業療法士に手洗いを要求する。
5: 自分のこだわりに無自覚である。
CI療法(constraint-induced movement therapy)について適切なのはどれか。
1: Brunnstrom法ステージ上肢Ⅱ、手指Ⅱに適応となる。
2: 段階的に麻痺側上肢の使用を促す訓練方法を用いる。
3: 重度の感覚障害の患者に高い効果が期待できる。
4: 毎日1時間の練習を2週間実施する。
5: 急性期の患者に用いる。
新しい運動を学習するときに患者の手続き記憶に変換される段階はどれか。
1: 患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき。
2: 患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき。
3: 患者が運動を試行錯誤しているとき。
4: 患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき。
5: 患者が実際の生活環境で実践しているとき。
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。
広汎性発達障害に対する作業療法でみられる症状はどれか。
1: 行為心迫
2: 常同行動
3: 解離症状
4: 離脱症状
5: 陰性症状
80歳の女性。重度の認知症患者。訪問作業療法を実施した際の足の写真を示す。対処方法で正しいのはどれか。
1: 入浴を禁止する。
2: 摂食状況を確認する。
3: 足部装具を装着させる。
4: 足関節の可動域訓練は禁忌である。
5: 踵部にドーナツ型クッションを使用する。
気分障害(うつ病)の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 工程がはっきりとした作業
2: 短時間で完成できる作業
3: 非競争的な作業
4: 病前に得意だった作業
5: 受身的な作業
精神遅滞の障害像で誤っているのはどれか。
1: 情緒障害
2: 意識障害
3: 認知障害
4: 学習障害
5: 運動障害
26歳の女性。躁病。雑誌の編集員。昼夜が逆転し、職場では同僚や上司に無遠慮な言動が目立ち始めた。日常行動もまとまりに欠けてきたので入院した。入院後1か月で落ち着き始め、職場復帰に向けて作業療法が開始された。開始時の作業で適切でないのはどれか。
1: 短時間で達成可能なもの
2: 巧緻性の低いもの
3: 粗大運動の要素が多いもの
4: エネルギー発散の要素が強いもの
5: 量的達成度を求めるもの
躁病の症状でないのはどれか。
1: 連合弛緩
2: 観念奔逸
3: 行為心迫
4: 注意転導
5: 睡眠障害
70歳の男性。3年前に右手の振戦によってParkinson病を発症し、在宅で治療を行っている。ADLは自立していたが、1か月前に風邪をひいてから歩く速さが遅くなり、歩行の際に一歩めが思うように前に出ず、歩き出してからも前方に転びそうになることが多いという。在宅での理学療法における歩行指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 両下肢に弾性包帯を装着する。
2: 足関節に重錘バンドを装着する。
3: 一歩目を小さく前に出すよう指導する。
4: 床にはしご状の目印を付けてまたがせる。
5: かけ声などをかけてもらいながら歩くよう指導する。
症状と生活指導との組合せで正しいのはどれか。
1: 視覚失認-認知に視覚以外の感覚を使わせる。
2: バリント症候群-食事は一皿にまとめて出す。
3: 観念運動失行-指示書で動作を促す。
4: 運動性失語-聞き役に専念させる。
5: 運動保続-保続動作を利用する。
統合失調症(回復期前期)の患者に対する作業療法導入時の面接場面で適切なのはどれか。
躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。
1: 問題行動に対する本人の捉え方
2: 本人が社会で担ってきた役割
3: 処方されている薬物
4: 睡眠の状態
5: 併存疾患
17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。
1: 静かな環境で作業する。
2: 用件は具体的に伝える。
3: 図や表を用いた説明を行う。
4: 1つずつ段階を踏んで作業する。
5: 予定変更がある時は前もって伝える。
25歳の女性。境界型人格障害。高校時代から希死念慮や情緒不安定があった。アルバイト先の男性従業員と同棲していたが、21歳のときけんか別れして帰省した。帰省後は母親と生活していたが、母親への暴力と希死念慮が激しくなり入院した。入院後、落ち着いた時点で作業療法が開始された。この患者が作業療法中に希死念慮を漏らすようになった。対応として適切でないのはどれか。 ア.苦悶の気持ちを聴くようにする。イ.課題を一緒に考えていく姿勢を示す。ウ.作業療法を中止する。エ.希死念慮の背景を説明する。オ.主治医に報告する。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
認知症患者に対して行われるのはどれか。2つ選べ。
1: 音楽療法
2: 内観療法
3: 森田療法
4: 精神分析療法
5: リアリティオリエンテーション