転位のない大腿骨転子部骨折に対する観血的整復固定術後の理学療法として優先度の低いのはどれか。
1: 早期からの歩行練習
2: 脱臼予防肢位の指導
3: 早期からのROM練習
4: 大腿四頭筋の等尺性運動
5: 足関節の自動的底背屈運動
脳卒中片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。
1: 寝返り動作では健側の方に行う。
2: 車椅子は片手駆動型が一般的である。
3: 階段の昇りは健側から、降りは患側から行う。
4: シャツの着衣は患側手から、脱衣は健側手から行う。
5: ベッドからの起立動作では健側足部を引き寄せてから行う。
転倒による右大腿骨頸部内側骨折に人工骨頭置換術を施行したとき、術後の起立訓練開始時期への影響が最も少ないのはどれか。
1: 術前の歩行能力
2: セメントの使用
3: 手術切開創の治癒
4: 心機能の低下
5: 片麻痺の合併
大腿切断者の義足歩行訓練において、後方からの観察で図のような異常歩行を認めた。対処法として誤っているのはどれか。2つ選べ。
1: 外側壁を削る。
2: 義足の長さを調節する。
3: 初期屈曲角を調節する。
4: 中殿筋の筋力強化を行う。
5: 股関節外転拘縮を改善する。
片麻痺患者のADL指導で誤っているのはどれか。
1: 急な登り坂は健側を山側にして横歩きする。
2: 敷居をまたぐときは健側から行う。
3: 車椅子の座面は低めに設定する。
4: 浴槽へは患側から入る。
5: 脱衣は健側から行う。
82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合手術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。
1: 敷居の高さは5 cmに統一する。
2: 居室にじゅうたんを敷く。
3: 玄関に手すりを設置する。
4: スリッパを使用する。
5: 寝具は床に敷く。
運動失調症患者のADLの工夫で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 重たい靴を選ぶ。
2: 靴下にループをつける。
3: 机の角にクッション材をつける。
4: 食事に長柄フォークを使用する。
5: 上着の更衣にリーチャーを使用する。
85歳の女性。玄関で転倒し、大腿骨頸部内側骨折(ガーデンステージIV)と診断され、セメント使用の人工骨頭置換術を受けた。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 早期の立位訓練
2: 早期から自力での側臥位を許可
3: 股関節の外転運動
4: 脱臼防止肢位の教育
5: 足関節の底背屈運動
80歳の女性。転倒によって左大腿骨頸部内側骨折を受傷。人工骨頭置換術(セメントレス)施行2週後の理学療法で適切でないのはどれか。
脳卒中片麻痺患者のADL訓練で適切でないのはどれか。
1: 前開きシャツは健側肢から着る。
2: 導入時にはニットのかぶり型上衣を用いる。
3: 長めのループ付きタオルで背中を洗う。
4: トイレ横壁のL字型手すりを使って移乗する。
5: 車椅子を健側上下肢で操作する。
45歳の女性。脊髄小脳変性症。ADLは自立している。独歩は可能で、会社へは電車で通勤している。最近ふらつきが多くなり、ときに転倒することがあるという。この患者に指導する内容として適切なのはどれか。
1: 背臥位でのストレッチ
2: 眼球運動による前庭刺激運動
3: 立位での下肢筋力増強
4: 外的リズムに合わせた平地歩行
5: T字杖を使用した応用歩行
70歳の男性。変形性膝関節症に対する人工関節全置換術後6週経過。全荷重歩行可能。日常生活の指導で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.和式トイレ動作イ.あぐら座位ウ.シャワー椅子座位エ.T字杖歩行訓練オ.固定自転車こぎ
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
第6頸髄節まで機能残存している頸髄損傷患者に対する作業療法として適切でないのはどれか。
1: 上衣着脱は被りタイプから練習する。
2: コンピュータの入力デバイスを検討する。
3: 排便は臥位で行えるように環境を整える。
4: 自己導尿ができるようにカテーテル操作を練習する。
5: 車椅子上で起立性低血圧が起こったときは前屈位をとる。
頸髄損傷患者。握力は測定不能で、ごく軽い物品は図Aのように把持できる。図Bのように肩関節外転を伴って、前腕を回内することができる。「顔にかかった掛け布団を払いのけることができない」と訴える。この患者の車椅子使用で正しいのはどれか。
1: フットサポートに手を届かせる方法はない。
2: 車椅子上での殿部の除圧は自力ではできない。
3: 車椅子前進駆動のために上腕三頭筋を用いる。
4: ADL自立のためには電動車椅子が必須である。
5: 適度な摩擦が得られればノブ付きハンドリムは不要である。
88歳の女性。自営の商店や家事は息子夫婦に譲り、たまに店番をして過ごしていた。3か月前に転倒し、右大腿骨頸部骨折で入院した。人工骨頭置換術後のADLは、見守りによるT字杖歩行と入浴の介助以外は自立して自宅退院した。退院時のHDS-Rは22点と見当識と記憶障害を認めたが、日常の生活で問題行動はみられなかった。要支援2と認定され、通所リハビリテーションを利用することとなった。興味チェックリスト(高齢者版)の結果を示す。この対象者の作業療法目標として適切なのはどれか。
1: 園芸・野菜づくりを導入してできた野菜で料理を行う。
2: グループの中で裁縫をしながら仲間づくりを促す。
3: 掃除・洗濯を含めた主婦の役割を再獲得する。
4: カラオケなどへの参加を促して趣味を広げる。
5: 旅行などの外出で応用歩行を習得する。
脳卒中後の左片麻痺患者に対するADL練習として正しいのはどれか。
1: 上衣を右上肢から着衣する。
2: 浴槽に右下肢からまたいで入る。
3: 階段を上るときに左下肢を先に出す。
4: 階段を下りるときに右下肢を先に出す。
5: 車椅子からベッドに移乗するときに左半身をベッドに寄せる。
高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 骨転位は稀である。
3: 骨頭壊死は生じない。
4: 認知症は危険因子である。
5: 発生原因は交通事故が最も多い。
片麻痺患者のADLで誤っているのはどれか。
1: 車椅子からベッドへの移乗は患側から近づく。
2: 椅子から立ち上がるときは健側下肢を後方に引く。
3: 階段は患側から降りる。
4: ズボンは患側からはく。
5: シャツは健側から脱ぐ。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者のADLで適切でないのはどれか。
1: 太柄の軽いペングリップにする。
2: 物を取るにはリーチャーを利用する。
3: 登はん性起立により立位をとる。
4: 洗い場と浴槽との高さを同一にする。
5: 車椅子のシーティング調整が必要である。
上腕骨骨折について正しいのはどれか。
1: 顆上骨折は高齢者に多い。
2: 近位部骨折は小児に多い。
3: 近位部骨折では外転位固定を行う。
4: 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。
5: 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。