第49回午後第43問の類似問題

第41回午前:第33問

40歳の男性。4月に職場の配属先が変わり新しい仕事に慣れない日が続いていた。会社に行くと手に冷や汗が出て、胸がどきどきするようになった。1か月前から不眠、意欲の低下が出現した。会社に行く気力がなくなり、朝からふさぎこむようになったため、妻と一緒に精神科を受診し、入院となった。この患者の入院初期の治療として適切でないのはどれか。  

1: 対人技能訓練を行う。

2: 隠れた身体疾患を検索する。

3: 睡眠薬を処方する。

4: 抗うつ薬を処方する。

5: 充分な休息を与える。

第42回午後:第97問

統合失調症を診断する根拠とならない発言はどれか。  

1: 「電波をかけられている」

2: 「誰かに見られている」

3: 「誰かに操られている」

4: 「自分のことを噂している」

5: 「自分はなんでもできる」

第47回午前:第47問

うつ病の作業療法として適切なのはどれか。  

1: 活発な言語的交流を促す。

2: 作品を完成させるよう励ます。

3: 自己判断が多い種目を選択する。

4: 休憩を取りやすいよう配慮する。

5: 病前の状態と比較しやすくする。

第38回午前:第94問

アルツハイマー型認知症患者の作業療法の初回面接で困難なのはどれか。 ア.個人に応じた工夫をする。イ.安心できる場所で実施する。ウ.今後の目標を確認し同意を得る。エ.参加時の規則厳守を約束する。オ.話し合うというような雰囲気で進める。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第43回午後:第62問

学習理論に基づいた治療法はどれか。  

1: 心理劇

2: 内観療法

3: 森田療法

4: 自律訓練

5: 生活技能訓練

第40回午前:第27問

72歳の男性。アルツハイマー型認知症(認知症性老人の日常生活自立度判定基準ランクIV)。5年前に発症してデイケア通所をしていた。徘徊や興奮のために在宅介護が困難となり、老人性認知症疾患治療病棟に入院した。集団活動を用いて情緒の安定と精神活動の活性化を図るときに、導入設定として適切なのはどれか。  

1: 覚醒度を上げる身体活動を用いる。

2: 活動内容に変化をもたせる。

3: 役割をもたせる。

4: 共同の描画作品に参加させる。

5: 活動時間は2時間程度とする。

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第100問

精神科デイケアのプログラムで適切でないのはどれか。  

1: 訪問支援

2: 就労準備

3: 家族支援

4: 授産作業

5: 心理教育

第38回午前:第88問

パニック障害患者の作業療法中にみられるのはどれか。  

1: 醜形恐怖

2: 疼痛発作

3: 失立発作

4: 不安発作

5: 情動失禁

第41回午前:第78問

長期入院患者の地域生活支援に向けた作業療法評価で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.ロールシャッハテストイ.内田・クレペリンテストウ.精神障害者ケアアセスメントエ.LASMI(Life assessment scale for the mentally ill)オ.MMPI(ミネソタ多面人格検査)  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第49回午後:第100問

うつ病への対応として適切なのはどれか。  

1: 重要な事柄についての判断を促す。

2: 休養の重要性について説明する。

3: 自殺の可能性は話題にしない。

4: うつ病の診断は伝えない。

5: 気晴らしを推奨する。

第56回午後:第45問

作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。  

1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。

2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。

3: こだわりに対しては行動変容を促す。

4: 作業は自由度の高いものを用いる。

5: 説明には言語的情報を多用する。

  • 答え:2
  • 解説:広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の患者は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応に欠陥があり、行動や興味が限定された反復的な様式が見られる。作業療法においては、予め行動内容を伝えることで安定した行動が期待できる。
  • 攻撃的な行動に対して大きな声で「ダメ」と簡潔に言うことは、反発を招くことがあり効果があまりない。知的障害の場合には簡潔に伝えることが適切である。
  • 作業の適用時に内容をあらかじめ伝えることで、患者が予測して行動が安定することがある。これが適切な対応である。
  • こだわりに対して行動変容を促すことは、混乱を招いてしまうことがあるため、適切な対応ではない。
  • 作業は自由度の高いものよりも、構成的なものが適切であるとされている。
  • 説明には言語的情報だけでなく、視覚的情報も用いることが適切であるとされている。
  • 科目:発達・小児疾患
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第42回午前:第32問

32歳の女性。躁うつ病。18歳で発病。24歳で結婚し、2児をもうけ、スーパーで仕事をしていた。長男が小学校へ入学し、PTAの役員を引き受けた頃から仕事も忙しくなり、気分が高揚し外出や買い物が頻繁となった。心配した夫とともに受診し、入院となった。入院2週目、高揚気分は徐々に治まり、本人から「手芸がしたい」という希望があり、作業療法が開始された。1か月後に集団作業療法を行うことになった。面接で「子供たちのために早く退院したい」と希望を述べた。このときの評価すべき内容で適切でないのはどれか。  

1: 疲労度

2: 集中力

3: 感情のコントロール

4: 対人関係

5: 就労能力

第37回午後:第61問

児童の心理療法で適切なのはどれか。  

1: 自律訓練法

2: 精神分析療法

3: 森田療法

4: 内観療法

5: 箱庭療法

第53回午後:第81問

無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげようとするのはどれか。  

1: 催眠療法

2: 行動療法

3: 芸術療法

4: 自律訓練法

5: 精神分析療法

  • 答え:5
  • 解説:無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげる療法は、精神分析療法である。これは、患者の無意識の世界に抑圧されている葛藤とその象徴的意味を理解し、無意識を意識化することによって精神症状を和らげるものである。
  • 催眠療法は、催眠による暗示を用いて神経症症状の改善を目指す方法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 行動療法は、学習理論に基づいて人間の異常行動を是正しようとする精神療法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 芸術療法は、音楽や絵画などの芸術を用いて治療を行う方法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 自律訓練法は、自己催眠法を用いたリラクゼーション療法であり、無意識的な葛藤を洞察するものではない。
  • 精神分析療法は、患者の無意識の世界に抑圧されている葛藤とその象徴的意味を了解し、無意識を意識化することによって精神症状を和らげるものである。この療法は、無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげる目的に適している。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午後:第50問

患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくことを促す面接技法はどれか。  

1: 共感

2: 傾聴

3: 反映

4: 直面化

5: 開かれた質問

  • 答え:4
  • 解説:直面化は、患者の心的葛藤や矛盾点を指摘することで、患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくよう促す技法である。
  • 共感は、セラピストが患者の立場に立って理解するように努めるものであり、患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくことを促す技法ではない。
  • 傾聴は、患者の話を十分に聞き、患者に共感できるようにするものであり、患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくことを促す技法ではない。
  • 反映は、患者から伝わってくる感情などを患者に伝える技法であり、医療者が患者の感情に親身になっていることが伝わり、ラポール形成につながるが、患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくことを促す技法ではない。
  • 直面化は、話の内容や態度から患者の心的葛藤が伺えても、その葛藤が患者の言葉として表現されない場合、葛藤を伺せる態度について話題にしたり、葛藤によって生じている話の矛盾点を指摘したりする技法である。患者が自己の心理的自己矛盾や課題に気づくよう促す効果がある。
  • 開かれた質問は、yes/noで回答する形式ではなく、患者が自由に回答する質問方法である。自由に色々な返答が返ってくるため、患者の考え方や情報を聴取しやすいが、患者が自己の心理的矛盾や課題に気づくことを促す技法ではない。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第92問

作業療法場面で、治療者の賞賛を求め、他人の影響を受けやすく、不安定な感情が目立つのはどれか。  

1: 妄想性人格障害

2: 分裂病質人格障害

3: 依存性人格障害

4: 強迫性人格障害

5: 演技性人格障害

第49回午後:第26問

認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。  

1: 徘徊するため、着席を求めた。

2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。

3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。

4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。

5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。

第51回午後:第98問

回避がみられるのはどれか。  

1: 心気障害

2: 身体化障害

3: 強迫性障害

4: 全般性不安障害

5: PTSD〈外傷後ストレス障害〉

第39回午前:第29問

68歳の男性。アルツハイマー型痴呆。数年前から道で迷ったり、電話できちんと受け答えしたのに、その内容を家人に伝えられなかったりした。最近では夜間になると興奮して動き回り、昼間はうとうとしている。半年ぶりに会った息子に初対面の人に挨拶するように対応したため、家人が心配して受診させ入院に至った。作業療法の導入で適切でないのはどれか。  

1: 単純で繰り返しの多いものから始める。

2: 時間を要するものから始める。

3: 個別プログラムから始める。

4: 自信が得られるものから始める。

5: 得意であったものを取り入れる。