第48回午後第48問の類似問題

第36回午前:第82問

亜昏迷状態にある精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法の導入で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.病室まで行き声をかける。イ.作業療法場面を見学させる。ウ.共同作業へ参加させる。エ.作業内容を決めさせる。オ.作業時間を決めさせる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第42回午前:第88問

摂食障害の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 熱中できる時間をつくる。

2: ストレス発散を促す。

3: 自己表現を促す。

4: コミュニケーションを楽しむ体験をさせる。

5: 食生活改善のためのプログラムを行う。

第34回午前:第77問

精神科作業療法での初回面接で適切でないのはどれか。  

1: 作業療法士の自己紹介をする。

2: 作業療法参加の意志を確認する。

3: 現在の状態を聞く。

4: 入院前の生活状況を聞く。

5: 発病時の様子を聞く。

第49回午前:第44問

認知・思考障害の強い統合失調症患者に対する認知行動療法で適切なのはどれか。  

1: 考えを文字にして表す。

2: 一日の活動を記録して振り返る。

3: コラム法を用いて状況を吟味する。

4: 問題行動を思い返して内省を深める。

5: 相手の気持ちや状況の理解に焦点を当てて振り返る。

第47回午後:第81問

系統的脱感作法が用いられる心理療法はどれか。  

1: 森田療法

2: 集団精神療法

3: 精神分析療法

4: 認知行動療法

5: 支持的精神療法

第50回午前:第48問

回避性パーソナリティ障害患者の作業療法導入期の対応について適切なのはどれか。  

1: 共同作業を促す。

2: 衝動発散を促す。

3: 種目選択は患者に任せる。

4: 作業の誤りを修正させる。

5: 枠組みの明確な作業を提供する。

第35回午前:第62問

脳血管障害の回復期で活動性・自発性の低下がみられる患者への対応として適切でないのはどれか。  

1: 共同作業を通して患者の意向が表出できるように設定する。

2: 自信が得られるように難しい課題を設定する。

3: 小グループの中で小さな役割を果たす機会を設定する。

4: 短時間で完成する作業を通して達成感が得られるように設定する。

5: 患者や家族との間で現実的な目標を話し合う。

第50回午後:第46問

パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 病識の獲得

2: 身辺処理能力の向上

3: 対人交流技能の向上

4: 不安対処能力の向上

5: 現実感喪失からの回復

第40回午前:第81問

統合失調症の回復期前期における作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 服薬自己管理の援助

2: 身辺処理能力の回復

3: 対人交流技能の改善

4: 就労に向けた援助

5: 社会資源利用の援助

第43回午前:第78問

疾患と治療法との組合せで適切なのはどれか。  

1: 認知症 - 催眠療法

2: 人格障害 - 森田療法

3: 統合失調症 - 回想法

4: 気分障害 - 認知行動療法

5: 発達障害 - 自律訓練法

第38回午前:第90問

境界型人格障害患者に作業療法を実施する際の留意点で適切でないのはどれか。 ア.集団場面で問題行動があったら作業を中止する。イ.作業場面以外の行動化は許容する。ウ.患者の訴えに作業療法士は直ちに対応する。エ.問題行動を起こす患者には個別に対処する。オ.表情や動作から状態の変化を知る。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第36回午前:第84問

転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 不安感の緩和

2: 生活リズムの安定化

3: 身体症状の解釈

4: 意欲の向上

5: 家族関係の調整

第40回午前:第89問

神経性無食欲症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 過活動

2: 過剰適応

3: 強迫的なこだわり

4: 対人交流の希薄さ

5: 評価に対する無関心

第55回午後:第96問

認知症患者に対して行われるのはどれか。2つ選べ。  

1: 音楽療法

2: 内観療法

3: 森田療法

4: 精神分析療法

5: リアリティオリエンテーション

  • 答え:1 ・5
  • 解説:認知症患者に対して行われる治療法として、音楽療法とリアリティオリエンテーションが適切です。音楽療法はリハビリテーションを行うもので、認知症の進行予防に有効です。リアリティオリエンテーションは、見当識障害に対する治療法で、現実の見当識を獲得することを目的としています。
  • 音楽療法は正しい選択です。音楽の持つ特性を活用し、リハビリテーションを行うもので、認知症患者に対しても用いられます。歌いながら楽器を鳴らすなど、2つの動作を同時に行うことで、認知症の進行予防にも有効とされています。
  • 内観療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。内観療法は、浄土真宗の行である「身調べ」を応用した精神療法で、主に心の問題を解決するために用いられます。
  • 森田療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。森田療法は、患者が自己の症状をあるがままに受け入れることができるように訓練する方法で、主に神経症やうつ病などの精神疾患に対して用いられます。
  • 精神分析療法は認知症患者に対して行われる治療法ではありません。精神分析療法は、無意識の中に無理に抑え込まれた欲動が精神症状として現れると想定し、自由連想法を用いてその葛藤を明らかにすることで、症状の改善を目指す治療法です。
  • リアリティオリエンテーションは正しい選択です。認知症などによる見当識障害に対する治療法で、日付や時間、場所の情報をあらゆる場面や機会に提供していくことで、現実の見当識を獲得することを目的としています。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第39問

神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 心気症状への傾聴が重要となる。

2: 転換症状がある場合は行わない。

3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。

4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。

5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。

第46回午後:第41問

摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか。  

1: 耐久性を高める反復作業

2: 集中して楽しめる手工芸

3: 食事摂取のロールプレイ

4: 行動制限を補う有酸素運動

5: 対人交流をひろげるグループ活動

第57回午後:第50問

精神科作業療法のインフォームドコンセントについて適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する場合の同意は必要ない。

2: 医療保護入院の入院患者は同意を得る必要はない。

3: 言語理解が困難な場合は誘導しながら同意を得る。

4: 活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。

5: 精神症状が重篤な場合は患者の同意よりも治療効果が優先される。

  • 答え:4
  • 解説:インフォームドコンセントは、患者が十分な説明を受けた上での理解に基づく同意・承諾(自己決定)である。精神科作業療法においても、患者の同意を得ることが重要であり、活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。
  • 作業種目を変更する場合でも、治療者は患者に説明し、患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 医療保護入院の入院患者であっても、作業療法を実施する際には患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 言語理解が困難な場合でも、代理人の署名等が必要となる場合があります。ただし、代理人と患者との続柄は明示される必要があります。この選択肢は部分的に正しいですが、適切な選択肢ではありません。
  • 活動内容の説明は、患者の理解を得ながら適切な作業を提供するために行われる。医療者の説明は、患者の意思決定を助け、良好な患者−治療者関係の構築に必要であるため、この選択肢は適切です。
  • 精神症状が重篤な場合でも、命に別状のないときは精神科作業療法の治療効果よりも、患者の意思(同意)が尊重されるべきであるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午前:第47問

強迫性障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 自由度の高い作業を提供する。

2: 正確さを必要とする作業を提供する。

3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。

4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。

5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。

第57回午前:第46問

回復初期のうつ病患者への作業療法で正しいのはどれか。  

1: 指示は詳細に行う。

2: 自己決定の経験を促す。

3: 励ましながら活動を行う。

4: 1回の活動時間は短くする。

5: 長期間継続できる作業を勧める。

  • 答え:4
  • 解説:回復初期のうつ病患者に対する作業療法では、患者の状態に合わせた適切な指導やサポートが重要です。回復初期では、集中力が完全でないため、1回の活動時間を短くすることが適切です。
  • 回復初期のうつ病患者は、ためらいがちな気分がまだあるため、指示は簡潔に行う方が適切です。詳細な指示は心理負担となることがあるため、この選択肢は正しくありません。
  • 回復初期のうつ病患者には、自己決定の経験を促すことは心理負担となることがあるため、この選択肢は正しくありません。患者が何かを始めるきっかけとして、適切なサポートが必要です。
  • 回復初期のうつ病患者は、面白さや楽しさを実感できていない時期であるため、安易な励ましは適切ではありません。病気が必ず回復することや、スタッフが回復を支援することを伝えることが重要です。この選択肢は正しくありません。
  • 回復初期のうつ病患者は、集中力が完全でないため、1回の活動時間を短くすることが適切です。短時間の活動を通して、患者の回復をサポートすることができます。この選択肢は正しいです。
  • 回復初期のうつ病患者には、直接的な満足が得られる活動が適切です。長期間継続できる作業は、患者に面白さや興味があることが条件となりますが、回復初期ではまだその段階には至っていないため、この選択肢は正しくありません。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第80問

古典的条件付けの原理を用いた治療法はどれか。  

1: 曝露法

2: 認知再構成法

3: トークンエコノミー法

4: セルフモニタリング法

5: 社会生活技能訓練〈SST〉

  • 答え:1
  • 解説:古典的条件付けの原理を用いた治療法は、環境刺激を操作することで患者の反応を生育・修正・除去するもので、この原理は、曝露法、系統的脱感作法、嫌悪療法などの行動療法で用いられる。
  • 曝露法は古典的条件付けの原理を用いた治療法で、不安障害などで適応となる。患者が恐怖や不安を感じる状況に徐々に慣れさせることで、恐怖心や不安感を減らす効果がある。
  • 認知再構成法は認知行動療法の基本的手技で、極端な認知の歪みを修正して、適応的な行動をとったり問題に対処したりすることを可能にするものである。パニック障害やうつ病などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • トークンエコノミー法はオペラント条件付けの原理を用いた治療法で、患者が望ましい行動をとった場合、直ちにそれを強化すべくトークン(代用紙幣など)を与え、それが約束の値に達したら患者と約束していた望みのものと交換する方法である。特別支援教育などの現場で用いられることが多いが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • セルフモニタリング法は行動療法や認知行動療法で用いられるマネジメント技法で、自分の行動を記録することで目的の行動を強化する効果がある。適応障害などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 社会生活技能訓練(SST)は認知行動療法の技法である。統合失調症などで適応となるが、古典的条件付けの原理を用いた治療法ではない。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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