第44回午前第91問の類似問題

第51回午後:第98問

回避がみられるのはどれか。  

1: 心気障害

2: 身体化障害

3: 強迫性障害

4: 全般性不安障害

5: PTSD〈外傷後ストレス障害〉

第55回午前:第24問

作業療法の目標設定で誤っているのはどれか。  

1: 定性的目標では治療効果の評価が容易である。

2: 長期目標では社会的側面に言及する。

3: 達成可能な現実的なものとする。

4: 制約条件を考慮して設定する。

5: 達成時期を明確に設定する。

  • 答え:1
  • 解説:作業療法の目標設定では、定性的目標よりも定量的目標の方が治療効果の評価が容易である。また、長期目標では社会的側面に言及し、達成可能な現実的なものとし、制約条件を考慮して設定し、達成時期を明確に設定することが重要である。
  • 定性的目標は、物事が数値化できないため、定量的目標と比較して治療効果の評価が困難になりやすい。このため、選択肢1は誤りである。
  • 長期目標では、達成に時間がかかり、複合的な目標となる。患者の社会的な地位や家庭内での役割などを十分考慮し、社会的側面にも言及することが多い。このため、選択肢2は正しい。
  • 目標設定は、現実不可能なレベルではなく、患者が達成可能な現実的なものとする。これにより、患者のモチベーションを維持し、治療効果を最大化することができる。このため、選択肢3は正しい。
  • 目標設定の際は、疾病後に想定される潜在能力だけでなく、障壁などの制約条件も勘案する。これにより、患者が目標達成に向けて効果的な治療計画を立てることができる。このため、選択肢4は正しい。
  • 目標は、達成時期を明確に設定し、計画的に作業療法を実施する。短期目標は、急性期病院であれば1~2週間程度、回復期・生活期病院であれば1~2か月程度、長期目標は6か月程度を目安とする。このため、選択肢5は正しい。
  • 科目:作業療法評価学
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第40回午前:第89問

神経性無食欲症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 過活動

2: 過剰適応

3: 強迫的なこだわり

4: 対人交流の希薄さ

5: 評価に対する無関心

第41回午前:第88問

躁状態の患者への作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 多弁多動

2: 誇大妄想

3: 注意散漫

4: 被害妄想

5: 易刺激性

第35回午前:第40問

9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。作業中に観察される行動はどれか。  

1: 作業療法士の行動をまねる。

2: 失敗を修正しようとする。

3: 紙をクルクルと回し続ける。

4: 作品の出来映えにこだわる。

5: 作業療法士に援助を求める。

第52回午後:第50問

精神障害者の就労支援方法と実施機関の組合せで正しいのはどれか。  

1: リワーク ――――――― ハローワーク

2: ジョブコーチ ――――― 地域障害者職業センター

3: 職場適応訓練 ――――― 保健所

4: トライアル雇用 ―――― 地域包括支援センター

5: ジョブガイダンス ――― 障害者就業・生活支援センター

第53回午後:第49問

精神障害者の就労支援方法と実施機関の組合せで正しいのはどれか。  

1: リワーク―――――――――ハローワーク

2: 職業準備支援―――――――地域障害者職業センター

3: 職場適応訓練―――――――精神保健福祉センター

4: トライアル雇用――――――障害者就業・生活支援センター

5: ジョブガイダンス―――――地域包括支援センター

  • 答え:2
  • 解説:精神障害者の就労支援方法と実施機関の組合せで正しいのは、職業準備支援と地域障害者職業センターです。他の選択肢は、支援方法と実施機関が正しく組み合わされていません。
  • リワークは、精神障害者の就労支援方法の一つですが、実施機関は医療機関であり、ハローワークではありません。
  • 職業準備支援は、精神障害者の就労支援方法の一つであり、地域障害者職業センターが実施機関として正しいです。この支援は、障害者が就労に向けての準備やスキルを身につけるためのプログラムを提供します。
  • 職場適応訓練は、精神障害者の就労支援方法の一つですが、実施機関はハローワークであり、精神保健福祉センターではありません。職場適応訓練は、障害者が職場での適応力を向上させるための支援を提供します。
  • トライアル雇用は、精神障害者の就労支援方法の一つですが、実施機関はハローワークであり、障害者就業・生活支援センターではありません。トライアル雇用は、障害者が一定期間の試用雇用を経て、正式な雇用につなげるための支援を提供します。
  • ジョブガイダンスは、精神障害者の就労支援方法の一つですが、実施機関はハローワークであり、地域包括支援センターではありません。ジョブガイダンスは、障害者が適切な職業を見つけるためのアドバイスや情報提供を行う支援です。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午後:第94問

治療関係における感情疎通性を表すのはどれか。  

1: カタルシス

2: ラポール

3: リエゾン

4: コンプレックス

5: モデリング

第45回午後:第48問

治療者を操作しようとしたり、独占しようとしたりする可能性が最も高い疾患はどれか。  

1: 1. アルコール依存症

2: 2. 双極性感情障害

3: 3. 境界性人格障害

4: 4. 広汎性発達障害

5: 5. 統合失調症

第56回午後:第44問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。

2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。

3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。

4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。

5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症は、継続的な治療が必要な精神疾患であり、家族心理教育を行うことで再発率が低下することが知られています。また、精神病未治療期間や服薬自己管理の練習のタイミング、障害者試行雇用の対象についても理解が必要です。
  • 選択肢1は間違いです。統合失調症の薬物治療は、症状が寛解しても中止せず、継続することが推奨されています。症状が再燃するリスクがあるためです。
  • 選択肢2は正しいです。家族心理教育を行うことで、統合失調症の再発率が低下するとされています。家族が患者の病状や治療について理解し、サポートすることが重要です。
  • 選択肢3は間違いです。精神病未治療期間は、短い方が予後が良いとされています。早期に適切な治療を受けることが、統合失調症の予後改善につながります。
  • 選択肢4は間違いです。服薬自己管理の練習は、急性増悪期ではなく、症状が落ち着いてから行われることが一般的です。患者が自分の病状を理解し、適切な服薬管理ができるようになることが目的です。
  • 選択肢5は間違いです。統合失調症の患者も障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象となります。これにより、患者が働く機会を得られることで、社会復帰や生活の質の向上が期待されます。
  • 科目:統合失調症
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第35回午前:第39問

9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。開始当初の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 作業手順を単純にする。

2: 粗大動作を多くする。

3: 作業台を整頓しておく。

4: 短時間で完成する作業にする。

5: 共同作業に参加させる。

第43回午前:第74問

多発性硬化症の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 歩行障害に対して早期から装具を作製する。

2: 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。

3: 痙縮に対して温熱療法を行う。

4: 筋力低下に対して1RMを反復し強化する。

5: 運動失調に対して重錘を負荷して訓練を行う。

第54回午後:第44問

双極性障害の躁状態の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 自尊心の肥大

2: 注意力の増強

3: 睡眠欲求の減少

4: 快楽的活動への没頭

5: 目標志向性の活動亢進

  • 答え:2
  • 解説:双極性障害の躁状態では、自尊心の肥大、睡眠欲求の減少、快楽的活動への没頭、目標志向性の活動亢進などが特徴として挙げられます。ただし、注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。
  • 自尊心の肥大は躁状態の特徴の一つで、自分が重要な存在であると過剰に思い込むことがあります。これにより、周囲への配慮が欠けることがあります。
  • 注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。むしろ、躁状態では注意力が散漫になりやすく、作業にまとまりがないことが多いです。
  • 睡眠欲求の減少は躁状態の特徴であり、睡眠障害がほぼ必発します。わずかな睡眠時間でも苦にならず、早朝から活動し続ける傾向があります。
  • 快楽的活動への没頭も躁状態の特徴で、制御のきかない買い物や無謀な投資など、好ましくない結果になる可能性が高い行動に集中することがあります。
  • 目標志向性の活動亢進は躁状態の特徴で、異常に亢進した目標志向性の活動や活力が見られます。一方で、非目標志向性の活動である精神運動焦燥を生じることもあります。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第11問

51歳の男性。仕事中に3 mの高さから転落し、外傷性脳損傷を生じ入院した。受傷2週後から作業療法を開始した。3か月が経過し運動麻痺はみられなかったが、日付がわからない、1日のスケジュールを理解できない、感情のコントロールが難しい、複雑な作業は混乱してしまうなどの状態が続いた。作業療法で適切なのはどれか。  

1: 静かな環境で行う。

2: 新規課題を毎日与える。

3: 複数の作業療法士で担当する。

4: 不適切な言動には繰り返し注意する。

5: 集団でのレクリエーション活動を導入する。

  • 答え:1
  • 解説:この患者は外傷性脳損傷により記憶障害、前頭葉機能障害、遂行機能障害が見られるため、静かな環境で行う作業療法が適切である。
  • 静かな環境で行うことは、感情のコントロールが難しい患者にとって適切であり、外界からの刺激量を調節し感情の高ぶりが生じにくくなる。
  • 新規課題を毎日与えることは、この患者にとって混乱を招く可能性があるため適切ではない。長期的に慣れ親しんだ活動が適する。
  • 複数の作業療法士で担当することは、患者が混乱する可能性があるため適切ではない。担当する作業療法士は一人とし、作業の指示も統一した方法で行うべきである。
  • 不適切な言動に対して繰り返し注意することは、患者の感情を逆なでする可能性があるため適切ではない。注意する際は、自尊心を損なわないように配慮するべきである。
  • 集団でのレクリエーション活動は、作業が複雑になりやすく、処理すべき情報も過多となるため、個別対応のほうが望ましい。
  • 科目:高次脳機能障害
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第38回午前:第88問

パニック障害患者の作業療法中にみられるのはどれか。  

1: 醜形恐怖

2: 疼痛発作

3: 失立発作

4: 不安発作

5: 情動失禁

第51回午後:第44問

認知症患者のケアにおける環境調整で適切でないのはどれか。  

1: 見守りがしやすい環境を整える。

2: 居室のプライバシーを確保する。

3: 自室の場所を分かりやすく掲示する。

4: 親しみやすい家庭的な環境作りをする。

5: 生活の道具を新しいものに入れ替える。

第50回午前:第47問

摂食障害患者の作業療法でみられる特徴はどれか。  

1: 周囲に対する過剰適応

2: 課題の頻回な変更

3: 中途での投出し

4: 集中力の低下

5: 意欲の低さ

第55回午後:第18問

21歳の女性。衝動的に食器を割ったり、自身の手首を切ったりするなどの行為が続いたため精神科病院へ入院となった。夜になると両親に電話し、自分を見捨てるのではないかと脅迫的に責めたてた。また主治医を罵倒し、椅子を投げつけるなどの暴力を振るった後すぐに「先生はすばらしいお医者さんですからどうか治してください」と泣きながら懇願することもあった。この患者の作業療法を行う上で適切でないのはどれか。  

1: 患者の退行的な言動を受け入れる。

2: 作業療法以外の治療状況を把握する。

3: 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚する。

4: 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明する。

5: 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にする。

  • 答え:1
  • 解説:この患者は境界性パーソナリティ障害であると考えられる。作業療法を行う上で適切でないのは、患者の退行的な言動を受け入れることである。境界性パーソナリティ障害患者に対しては、明確な枠組みを提供し、治療契約を重視することが重要である。
  • 患者の退行的な言動を受け入れることは適切でない。境界性パーソナリティ障害患者の退行的な言動を許容すると、問題行動がエスカレートしやすいため、明確な枠組みを提供することが重要である。
  • 作業療法以外の治療状況を把握することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、不安定な対人関係がみられ、ときに対人操作があり、関わっている人によって対応が異なる場合がある。そのため、作業療法以外の治療状況も十分に把握する必要がある。
  • 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する関わりでは、治療者も、患者の両極端な言動によって感情に影響を受けることがある。治療者として対応を検討するため、できるだけ冷静に自分の関わり方や気持ちの動きを自覚して振り返ることが重要である。
  • 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、分離や喪失に対する精神病的な退行、自己破壊的な退行を生じやすい。患者の行動化に対しては、行動の背景にある感情に理解を示しつつも、行った行動に対しては「行ってはいけない」ということを明示する必要がある。
  • 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にすることは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する作業療法では、枠組みを明確にし、患者の要求のままに変更に応じないようにする。恒常的な関係性を保てない患者に対しての「治療契約」として重要である。
  • 科目:その他の精神障害
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第38回午前:第87問

作業療法場面で退行した態度をとりやすいのはどれか。  

1: 閉所恐怖症

2: パニック障害

3: 強迫性障害(強迫神経症)

4: 外傷後ストレス障害

5: 解離性(転換性)障害

第36回午前:第55問

反射性交感神経性ジストロフィーについて適切でないのはどれか。  

1: 外傷や手術が誘因になる。

2: 交感神経系の血管運動機能不全が関与する。

3: 患肢の疼痛、発赤および腫脹がある。

4: 起立性低血圧を伴う。

5: 患肢の関節可動域訓練は愛護的に行う。