第41回午前第92問の類似問題

第42回午前:第84問

統合失調症患者の退院を目的とした作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 生活のリズムを整える。

2: 体力を向上させる。

3: 症状の自己管理能力を向上させる。

4: 依存欲求を満たす。

5: 家族調整を行う。

第55回午前:第43問

認知症患者とのコミュニケーション上の配慮で最も適切なのはどれか。  

1: にぎやかな環境で話す。

2: 指示は詳細なものにする。

3: 身振り手振りは使わない。

4: 沈黙した場合は話題を変える。

5: 話題は本人と関係のあるものにする。

  • 答え:5
  • 解説:認知症患者とのコミュニケーションでは、患者が話に興味を持ちやすく、返答が行いやすいように、本人と関係のある話題にすることが最も適切です。
  • にぎやかな環境では、認知症患者が周囲に注意が向いてしまいやすくなるため、静かな環境で話すことが望ましいです。
  • 認知症患者に伝える指示は、簡潔に表現して伝えることが望ましいです。詳細に伝えると情報量が多くなり、混乱を生じやすくなります。
  • 認知症患者とのコミュニケーションでは、適宜身振り手振りを用いることで、患者が内容を理解しやすいようにするとよいです。身振り手振りを使わないことは適切ではありません。
  • 認知症患者が沈黙した場合でも、その間に患者自身が返答を考えている可能性があるため、すぐに話題を変えるべきではありません。質問の仕方を変えるなどの工夫を行うとよいです。
  • 認知症患者とのコミュニケーションでは、患者が話に興味をもち、返答が行いやすいよう、本人と関係のある話題にすることが最も適切です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第47問

パニック障害に対する作業療法導入初期の作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: リラクセーションを練習する。

2: 集団作業療法で役割を持たせる。

3: 作業活動を通して自己洞察を促す。

4: スポーツ活動で体力の向上を促す。

5: パニック発作の不安がある場合は作業療法を中止する。

  • 答え:1
  • 解説:パニック障害は突然の発作が生じ、生活に支障をきたす状態で、曝露療法や認知行動療法が行われる。作業療法導入初期では、患者が作業療法に慣れていないため、リラクセーションを練習することが適切である。
  • リラクセーションを練習することは適切であり、導入初期に患者がストレスを感じやすいため、リラックスするための練習が行われる。
  • 導入期は患者の不安を高めないように個別から開始し、集団であっても「参加するだけでよい」とするような配慮が必要である。回復期になれば、集団作業療法で役割を持たせることができる。
  • 抑圧されている不安や葛藤に関する話題は、患者のパニック発作を誘発する危険があるため、特に導入期では禁忌である。
  • 導入期で体力が低下しているときは、休息・休眠がとれているかを確認し、運動よりも生活時間をマネジメントして体力の回復を目標とする。回復期では軽いスポーツやゲームなどを行って体力の向上を促すことができる。
  • パニック障害の患者には予期不安があるため、導入期には患者自身が活動中にパニックの症状が生じる不安を呈することや、実際に発作が生じることがある。しかし、それ自体で作業療法を中止する必要はない。発作があった場合は様子を観察し、過呼吸による危険な状態でなければ、あえて症状にはふれずにおいてもよい。
  • 科目:その他の精神障害
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第44回午前:第92問

神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: ボディイメージのゆがみを扱う。

2: 身体運動を通して発散を促す。

3: 対人交流を楽しめるよう促す。

4: 食事についての話題を促す。

5: 体重の自己チェックを促す。

第47回午後:第41問

境界性パーソナリティー障害の作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 枠組みの提供

2: 行動化の促進

3: 依存欲求の充足

4: 探索行動の促進

5: 対象恒常性の改善

第44回午前:第85問

統合失調症回復期後期の作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 対人関係技能の習得

2: 生活リズムの形成

3: 身辺処理の達成

4: 心身機能の回復

5: 楽しむ体験

第42回午前:第83問

回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 身体感覚を促すための身体運動を行う。

2: 現実検討を促すためのミーティングを行う。

3: 対人交流技能を促すためのSSTを行う。

4: 自立生活を促すための就労準備訓練を行う。

5: 地域参加を促すための社会活動を行う。

第49回午後:第44問

うつ病患者への復職支援について正しいのはどれか。  

1: 薬物療法が終了してから復職させる。

2: 配置転換を希望しないように指示する。

3: 発症前の勤務時間で復職するよう促す。

4: 体力づくり活動に休まず参加するよう促す。

5: ストレスへの対処法について心理教育を行う。

第55回午前:第81問

治療者が指示や助言を与え、非適応的な行動をコントロールすることを目的とした治療法はどれか。  

1: 芸術療法

2: 森田療法

3: 精神分析療法

4: 来談者中心療法

5: バイオフィードバック療法

  • 答え:5
  • 解説:非適応的な行動をコントロールすることを目的とした治療法は、指示的精神療法の一種であるバイオフィードバック療法である。この療法では、通常認知しにくい生体現象を外部情報に変換し、それを認識することで自己コントロールを促す。
  • 芸術療法は、芸術活動を通じて心身の安定を図る治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 森田療法は、患者が自己の症状を受け入れることができるように訓練する方法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 精神分析療法は、無意識の中の葛藤を明らかにすることで症状の改善を目指す治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • 来談者中心療法は、来談者の主体性と能力を尊重し、治療者が介入することを極力避ける方法であり、非適応的な行動をコントロールすることを直接的な目的としていない。
  • バイオフィードバック療法は、生体現象を自己コントロールすることを目的とした治療法であり、非適応的な行動をコントロールすることを目的としているため、正しい選択肢である。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第77問

精神科作業療法での初回面接で適切でないのはどれか。  

1: 作業療法士の自己紹介をする。

2: 作業療法参加の意志を確認する。

3: 現在の状態を聞く。

4: 入院前の生活状況を聞く。

5: 発病時の様子を聞く。

第57回午後:第44問

統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。  

1: 身体感覚の獲得

2: 現実への移行の準備

3: 身辺処理能力の回復

4: 生活管理能力の改善

5: 対人交流技能の改善

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症の回復過程の急性期における作業療法は、現実への移行の準備が適切である。急性期では、幻覚や妄想などの精神症状があり、現実との境界が曖昧な状態から、現実への移行の準備が行われる。
  • 身体感覚の獲得は、急性期を過ぎて回復期前期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 現実への移行の準備は、急性期に適切な作業療法である。患者にとって現実見当ができるように、刺激の少ない環境を整えることが重要である。
  • 身辺処理能力の回復は、急性期に疲労した体力を回復させて、安全にADLが実行可能になった回復期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 生活管理能力の改善は、身辺処理能力が回復し、家庭や社会で生活するために、回復期後期または維持期に改善させるものであり、急性期には適切ではない。
  • 対人交流技能の改善は、ADLが身近な人たちとの環境で安定して遂行できるようになった回復期後期に、社会生活を予定しながら行われるものであり、急性期には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午後:第97問

適応障害について誤っているのはどれか。  

1: 日常生活に支障を生じる。

2: 認知行動療法は有効である。

3: 薬物療法が治療の中心になる。

4: 抑うつ気分を伴うことが多い。

5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。

  • 答え:3
  • 解説:適応障害は、日常生活の中で起こった出来事や環境に対処できず、心身の症状により社会生活に支障を生じる状態です。治療の中心はストレスを減らすための環境調整であり、認知行動療法や適応的なストレス・コーピング技能の養成が重要です。
  • 選択肢1は正しいです。適応障害は、日常生活に支障を生じる状態であり、対処が難しい出来事や環境によって引き起こされます。
  • 選択肢2は正しいです。認知行動療法は、適応障害の治療に有効であり、ストレスを減らすための環境調整や思考パターンの改善に役立ちます。
  • 選択肢3は誤りです。適応障害の治療の中心は、ストレスを減らすための環境調整であり、薬物療法は短期間で少量使用することが基本です。
  • 選択肢4は正しいです。適応障害は、抑うつ気分を伴うことが多く、社会的な活動ができなくなることがあります。
  • 選択肢5は正しいです。適応障害は、強いストレスへの不適応が原因となるため、適応的なストレス・コーピング技能(ストレス処理)を養う必要があります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第35回午前:第82問

脳血管性認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 患者の得意な活動をみつけて行う。

2: 決定した活動は固定化して行う。

3: 患者の生活史を参考に活動の選択をする。

4: 患者の自尊心を大切にする。

5: スタッフとの良い関係作りを心がける。

第57回午前:第21問

患者への治療に対するインフォームドコンセントとして適切なのはどれか。  

1: 専門用語で説明する。

2: 説明用の文書を用意する。

3: 治療のデメリットは伝えない。

4: 心理状態に関わらず患者の決定が優先される。

5: 患者は正当な理由があっても同意を撤回できない。

第45回午後:第42問

亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。  

1: 1. 自己能力の限界を知る。

2: 2. 作業遂行能力を改善する。

3: 3. 対人交流技能を改善する。

4: 4. 社会資源の利用を援助する。

5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。

第46回午前:第46問

境界性パーソナリティ障害の作業療法の目的で正しいのはどれか。  

1: 対人距離の確保

2: 失敗体験の克服

3: 生活技能の獲得

4: 居住環境の調整

5: 課題集団への参加

第55回午前:第16問

16歳の男子。高校に進学したが友人関係のトラブルが続き不登校となった。校医に相談し精神科を受診したところ、対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏などを指摘され、作業療法に参加することとなった。この患者でみられる行動の特徴として正しいのはどれか。  

1: 相手に気を遣い過ぎる。

2: 本音と建前を区別できない。

3: 葛藤に満ちた対人関係を結ぶ。

4: 他者の関心を集めようとする。

5: 否定的評価を受ける状況を避けようとする。

第38回午前:第85問

躁病患者への対応で適切なのはどれか。  

1: 非構成的な作業を提供する。

2: 作業種目は本人が決める。

3: リーダーの役割を提供する。

4: 作業回数は本人が決める。

5: 行動範囲の枠を決める。

第52回午後:第47問

選択性緘黙児に対する作業療法導入時のコミュニケーションの方法として適切でないのはどれか。  

1: 表情

2: 筆談

3: 会話

4: ジェスチャー

5: アイコンタクト

第57回午前:第48問

認知症患者の運動療法を行うときの対応として適切でないのはどれか。  

1: 肯定語で指示する。

2: 患者のペースに合わせる。

3: 同じ動作を繰り返し実施する。

4: 運動を拒否しても説得して行う。

5: 日常慣れ親しんだ動作を利用する。