橈骨神経麻痺による下垂手に対してコックアップ・スプリントを作製する際に注意すべき点で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 母指と示指を対立位で固定する。
2: 遠位端はII~V指MP関節よりも長くする。
3: 橈骨・尺骨の茎状突起の除圧を図る。
4: ベルクロによる固定は、遠位端、近位端および手関節付近の3か所で行う。
5: 手関節を中間位(背屈0°)で保持する。
上腕義手の適合検査で正しいのはどれか。
1: 口元でのフックの最大開きの効率は30%である。
2: コントロールケーブルシステムの操作効率は30%である。
3: 肘90°屈曲位でのフックの最大開きの効率は70%である。
4: 肘継手を最大屈曲させるために肩関節の屈曲が35°必要である。
5: 義手装着時に20 kgで下垂負荷したときのソケットのずれが20 mmである。
動脈と触知可能な部位との組合せで誤っているのはどれか。
1: 上腕動脈―――上腕二頭筋後内側縁
2: 橈骨動脈―――前腕掌側面の外側遠位部
3: 大腿動脈―――Scarpa三角内
4: 足背動脈―――足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間
5: 後脛骨動脈――外果後方
左肩関節脱臼骨折後3か月の患者の両手の写真を示す。左手に、他動的に動かされると増強する強い疼痛がある。この患者への対応で適切でないのはどれか。
1: 低出力レーザー照射
2: 間欠的機械的圧迫
3: 温冷交代浴
4: 超短波照射
5: 渦流浴
橈骨遠位端骨折の作業療法で正しいのはどれか。
1: 固定中は肩関節の自動運動を行う。
2: 手指の自動運動は固定除去後に開始する。
3: 骨癒合後早期にスポーツを訓練課題に取り入れる。
4: 浮腫がある場合は上肢を動かさないように指導する。
5: 固定除去後の手関節の自動運動は1日に1回1時間行う。
筋電義手で正しいのはどれか。
1: 小児には使用しない。
2: 作業用ハンドはない。
3: 能動義手に比べ把持力が強い。
4: 前腕義手にはハーネスが必要である。
5: 前腕義手より上腕義手の症例が多い。
関節リウマチの作業療法で適切でないのはどれか。
1: 低負荷の運動を行う。
2: 筋力強化には等張性収縮を利用する。
3: プログラムは日内変動に応じて遂行する。
4: 日常生活指導は対象者と家族に実施する。
5: 痛みのある時にはスプリントで安静を保つ。
左片麻痺患者の車椅子座位の写真(別冊No. 2)を別に示す。ポジショニング指導で誤っているのはどれか。ア.肘台のクッションの上に左前腕を載せる。イ.車椅子にカットアウト・テーブルを設置する。ウ.両大腿部の下に折りたたんだタオルを敷く。エ.右股関節をスカートガードに近づける。オ.足台の高さを通常より低くする。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL指導で正しいのはどれか。
1: 和式トイレで排泄する。
2: 割り座で足の爪を切る。
3: あぐら座位で靴下をはく。
4: 健側下肢から階段を下りる。
5: 椅子に座って床の物を拾う。
腰椎椎間板ヘルニアの保存療法後の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 四つ這い位で一側下肢を挙上する。
2: 腸腰筋の短縮がある場合は伸張する。
3: 端座位で骨盤の前後傾運動をゆっくり行う。
4: 就寝時は側臥位で腰椎伸展位をとるよう指導する。
5: パピーポジションで腰椎伸展位をとるよう指導する。
片側前腕能動義手の患者(能動フック使用)が両手動作を行う。日常活動における義手での操作と健手での操作の組合せで適切なのはどれか。
軽度認知症を伴う保存的治療中の高齢骨折患者への対応で誤っているのはどれか。
1: 病前生活、特に趣味などに関連した作業を行う。
2: 患者同士の交流ができる場面を設定する。
3: 日時、場所、ニュースなどの会話を心がける。
4: 固定中の関節には等張性運動を用いた作業で筋萎縮を防ぐ。
5: 局所の固定を妨げない関節には可動域訓練を行う。
慢性関節リウマチ患者の生活指導で正しいのはどれか。
1: 椅子からの起立は手指をシートについて行う。
2: 起き上がり動作は下肢振り上げ動作の反動を利用する。
3: 鞄を手に持つよりリュックサックの利用を勧める。
4: 柄のあるコップであれば片手使用を勧める。
5: ビンの蓋を左手で開ける。
切断部位と義手の組合せで正しいのはどれか。
1: 上腕骨頸部切断―――――――上腕義手
2: 上腕骨70%残存での切断―――肘義手
3: 橈尺骨35%残存での切断―――前腕義手
4: 手関節離断―――――――――手部義手
5: 手根骨レベルの離断―――――指義手
作業種目と目的との組合せで正しいのはどれか。
1: サンディング-手指の協調運動の獲得
2: 板金打出し-手指の筋力強化
3: 粘土細工の押しのべ-握り動作の改善
4: かぎ針編み-手関節屈筋群の伸張
5: かんなの使用-回内・回外運動の改善
関節リウマチ患者の関節保護の方法で誤っているのはどれか。
1: レバーによる蛇口の開閉
2: 両手を使用した茶碗の把持
3: 手掌部による車椅子のブレーキ操作
4: 食事の際の頸部前屈によるリーチ代償
5: 補高マットを利用した椅子からの立ち上がり
前腕の回内と回外の両方に働くのはどれか。
1: 上腕二頭筋
2: 上腕筋
3: 腕橈骨筋
4: 肘筋
5: 長母指外転筋